読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

柔らかさと躍動感あるフォームで投げ込む長身右腕 東海大九州キャンパス 廣池 康志郎選手 大卒右腕投手

 「全日本大学野球選手権・1回戦、中部学院大3-2東海大九州」(10日、神宮球場

 敗れたものの、今秋ドラフト候補の185センチ右腕、東海大九州・広池康志郎投手(4年・都城農)が自己最速151キロを記録するなど5回2失点で復調の投球を見せた。

 左足を高く上げる躍動感あるフォームが特徴。今春はコロナ感染と右肩痛で熊本地区予選の1登板のみという影響もあり「初回から飛ばしすぎてスタミナ面で(課題が出た)」と反省した。ただ視察した阪神・前田スカウトは「ポテンシャルは高い。下半身の使い方に柔軟性がある」と、今後の成長に期待した。

今秋ドラフト候補右腕 東海大九州・広池が自己最速151キロ 阪神スカウト熱視線「ポテンシャルは高い」/野球/デイリースポーツ online

 

【廣池選手の紹介】


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185センチ85キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カット・チェンジ・スプリット

 

 セットから股関節を柔らかく使い足を大きく掲げ、軸足を少し曲げた後躍動感のあるバネを使った腕の振りで投げ込むフォームから最速150キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。120後半の縦のスライダー、130キロ台のカット、130キロ台のスプリット

 武器は伸びのあるストレートと投手向きの手足の長い好素材。ストレートは140前半から149キロとばらつきこそあるものの、躍動感のある動きから非常に伸びのあるストレートで押していきます。

 高校生までは遊撃手として起用されていたものの、2年生のときに投手に転向。大学では投手を志望しており最速136キロを投げ込んだことで大学で当時投手コーチをしていた林田監督の目にとまり、東海大九州に進学しました。

 チームでは主に先発で起用。4年春はコロナと右肩痛でわずか1試合の登板に留まるも、大学野球選手権では中部学院大戦で5回2失点。スカウトからも素材の良さを評価されています。

 

【指名への課題】

 課題はコントロールのばらつき。ストレート、変化球ともに質はいいものの、精度とコントロールがばらつくため、安定してリードができません。フォームに躍動感があるもののリリースの再現性が完璧でないため、ボールカウントが多くなり置きにいった球を狙われるケースが多くなっています。

 大きく乱れるといったコントロールでないものの、ストライクゾーンの中で構えたところにボールがいかないため、左打者のインコースに構えられず、左打者に外のストレートを狙い撃ちされ連打を浴び崩れています。外に逃げるスライダーがある右打者には広くゾーンを使えるため投げやすそうにしていますが、インコースを意識させないといけない左打者からは4割以上の被打率で直球の割合が非常に多いため、苦しい投球となっています。

 

 

【指名順位予想】

 故障により全国大会まで実戦登板の機会に恵まれず、4年秋でどこまで実戦能力を披露できるかが鍵となります。投手としての素材のよさ、指にかかった変化球のキレは一級品ですが、変化球はムラが大きく投げる球の再現性に欠けるため、とにかく安定しません。

 現状では素材型重視の評価となり、3~4位候補。南部大会秋季リーグは例年9月中で終了し、各地方1位の決勝も10月上旬で終了するため、そこでどれだけ長いイニングを投げられるかアピールできるかが注目されます。