読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2021年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  育成9位指名 誉 川崎 陽仁選手 高卒右腕投手

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巨人から育成9位指名を受けた誉高・川崎陽仁投手が22日、愛知・小牧市の同校で水野スカウト部長、木佐貫スカウトから指名あいさつを受けた。「お世話になった方への感謝の気持ちを忘れずに、指名してくださったスカウトの方々、球団の方に恩返しできるように頑張りたいです」と抱負を述べた。

 愛知・一宮市出身で、周囲は中日ファンが多いが、家族全員がG党だ。最速147キロの直球と、縦に落ちるスライダーを武器とする右腕は、「決め球の縦のスライダーをしっかり磨いて、1軍でも通用するピッチャーになりたいです」と力を込めた。

【巨人】育成9位の誉高・川崎陽仁に指名あいさつ : スポーツ報知

 

【川崎選手の紹介】

178センチ80キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ・フォーク

 

 セットから右腕を低くおろし上半身を反らした後、戻す反動と低い腕の位置から一気に投げ下ろすフォームから最速147キロ、常時140前後のストレートを投げ込む右腕投手。

 縦に大きく変化するスライダーに緩く弧を描いて落ちるフォーク、小さく落ちるチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器は投げ下ろす角度のあるストレート、高いリリースポイントから一気に落ちるスライダー。先発・リリーフ両面で起用されており、愛工大名電相手に7回1失点と好投。チームは負けたものの、強豪校相手に結果を残したことで注目候補の一人となりました。

 

【なぜ指名されたのか】

 角度があり空振りが取れるストレートが武器。スカウトもパワー型として評価しており、今の巨人に不足するストレートで空振りが奪える選手として期待されています。またスライダーも非常に変化量があり、特徴を持ったストライクを奪える武器の一つ。

 まだ体も細いながらも伸びのあるストレートを投げられることからスカウトも伸びしろを高く評価しており、将来的に先発として見込んでの獲得となっています。

 

 

【1軍起用への課題】

 上半身を反らしそこから一気に振り下ろしリリースまで軸足一本で動くため、下半身の安定感が非常に重要となります。それ自体は高卒であり体づくりも前提とした獲得のため、現状では大きな課題ではありません。

 もう一つの課題はストライクゾーンに安定して投げられる変化球の存在。川崎選手のように投げ下ろす角度あるストレートとフォークを武器とした選手として、18年育成2位の平井選手がいました。残念ながら今年戦力外となりましたが、原因が安定してストライクに投げ込める変化球がなかったこと。そのためあまりコントロールがよくないストレートに頼らざるを得ず、140後半のストレートでもタイミングを合わされ空振りをなかなか奪えていませんでした。

 このため川崎選手もスライダー・カーブ系のコントロール向上が鍵となります。