読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

クセのあるフォームのサイドスロー 京都学園大学 川瀬  航作選手 大卒右腕投手

 

報知新聞社後援 全日本大学野球選手権第2日 ▽1回戦 日大国際関係学部0―2京都学園大(12日・神宮)

 京都学園大(京滋大学)は、プロ注目の最速146キロサイド右腕・川瀬航作(4年)が日大国際関係学部(東海地区大学)を2安打で完封し、3年ぶりの白星を挙げた。来年度から京都先端科学大に校名が変わるため、現校名では最後となる全日本大学選手権で初の日本一を目指す。35年ぶり3度目出場の広島大(広島六大学)は、エースの中田朋輝(4年)が6回で8失点し、東北福祉大(仙台六大学)に敗れた。東北福祉大と国際武道大(千葉県大学)が8強入りした。

 今大会初の完封勝利投手となった京都学園大の川瀬が、力強くグラブを掲げた。「打たせて取る持ち味がたくさん出せた。完封勝利できると思っていなかったので自信がついた」。2安打2四球の29人斬り。二塁すら踏ませない快投だった。

 昨年の同大会は、大商大との1回戦に先発した。2失点に抑えたものの8回2/3で降板。1―2でサヨナラ負けした。「(坂根耕世)監督の信頼がないと最後まで投げさせてもらえない」。今年はでん部に強い張りを抱えながらも最後まで投げ抜き、8度目の出場となるチームを神宮初勝利に導いた。指揮官は「エースらしい投球をしてくれた」と絶賛した。

 足を高く上げてサイド気味に投げる独特のフォームは、米子松蔭高1年で本格的に投手を始めてから身につけたものだ。巨人の岡崎スカウト部長は「変則でなかなかいないタイプ。面白い」と注目する。進路をプロ一本に絞っている右腕は「一番評価されるのはチームが勝つこと」と、今大会でのアピールに燃えている。

【大学選手権】京都学園大・川瀬、校名変更前のラストイヤーで2安打完封 : スポーツ報知

 

【川瀬選手の紹介】

 

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 182センチ85キロ 右投げ右打ち

 変化球:スライダー・カットボール・スプリット

 

 一度グラブを上げた後、頭の近くまで足を上げ、そこから一気に体を落しサイドスロー気味のフォームで球を投げ込む、非常にタイミングを取りづらい長身右腕投手。

 武器は浮き上がるようなストレートと打者の手元で一気に曲がるスライダー。ストレートと変化球の最初の軌道が似ており、多種の変化球で狙い球を絞らせないのも武器の一つとなります。このため三振よりも打たせて取る内容であり、先発向きの投球内容となっています。

 


2018/06/12 京都学園大・川瀬航作投手

【指名への課題】

   サイドスローながらコースを攻めるタイプでなく、見逃しを狙ったコースの大半がボールひとつひとつはずれてボール判定をもらうことが多いです。コントロールは平均的といったところ。球速は平均135と速くないため、コントロールの向上が求められます。似た軌道を取る球が多いため、コントロールが上がりコースを突けるようになれば見逃し三振を狙えるようになり、三振を奪える大きな武器となれます。

 

   また変化球も大きく変化するものがスライダーのみで、他の変化球はゾーン内を動くものが多く、それが三振の少ない原因となっています。三振以外許されない場面において使える球がスライダーのみであることは課題となっています。

 

【指名順位予想】

 プロ入り後については球速が物足りないず制球の向上も必要となるため、即戦力とはいえません。

 ただし先発実績は充分であり、球種・スタミナも豊富なことから長期間かからず先発ローテを望める選手でもあります。そのため1・2軍ローテともに不足している球団が2軍ローテ埋め、1軍先発投手の頭数を揃えたい球団が狙い選手となります。

   将来的な裏ローテ候補として6~7位が指名順位となります。