読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

中学時代から50本塁打放ったパワーが武器 大阪桐蔭 ラマル ギービン ラタナヤケ選手 高卒右内野手

◆第105回全国高校野球選手権記念大阪大会 ▽2回戦 大阪桐蔭8―1早稲田摂陵=8回コールド=(19日・万博記念公園野球場

 大阪桐蔭の2年生4番が夏デビュー戦で存在感を示した。6回先頭で迎えた第3打席、スリランカ出身の両親を持つラマル・ギービン・ラタナヤケ三塁手が左前へはじき返した。7回にも右翼へ二塁打。「1、2打席目は緊張して力が入った。打てる準備ができていれば、打てていたと思う。試合前の準備が大事」と、反省の言葉を並べた。

 1月の練習始め、恒例の野崎観音での必勝悲願で「レギュラーを取りたい」と祈った。しかし、春のセンバツでは準々決勝・東海大菅生戦での途中出場のみ。悔しさを糧にバットを振り込み、春季近畿大会から背番号5をつかんだ。

 西武・中村、巨人・中田ら大阪桐蔭の歴代4番はそうそうたる顔ぶれだが「あまり深く考えていない。前にも後ろにも頼れる打者がいる」と自然体。「活躍する姿を見てほしい」と帽子のつばに刻んだ「Look at me」の文字通り、誰もが目を留めるスラッガーとなり、チームを3連覇に導く。(瀬川 楓花)

【大阪】大阪桐蔭の2年ラマル・ギービン・ラタナヤケ、4番で夏初陣マルチ…両親はスリランカ出身 - スポーツ報知

 

【ラマル選手の紹介】


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180センチ83キロ 右投げ右打ち

ポジション:ファースト・サード

 

 高校通算28本塁打スリランカ人の両親を持つ身体能力型の内野手。武器は芯に当たらなくても外野深くに飛ばせる圧倒的なパワー。2年秋の公式戦では40打数19安打5本塁打21打点打率.475と大活躍を遂げており、関東第一戦では4打数3安打でその内容も二塁打三塁打本塁打と長打力をいかんなく発揮しています。

 中学時代からそのパワーを披露しており、中学時代には50本塁打を記録。スーパー中学生として早くから注目されていました。

 

【指名への課題】

 課題はサードからファーストにまわされても目立ってしまう守備。元々送球に課題を持っておりファーストにまわされていますが、そのファーストでも守備面での課題が目立っています。

 ファーストとしても守備範囲が非常に狭く、初動が遅いためランナーがいるとかなりファースト寄りに守っており、二遊間を抜ける当たりに対してはまず飛びつこうとせず、多くの当たりで右安打になっています。

 また捕球自体も上からかぶせて取るようなグラブさばきが多く、送球を上手くカバーできずエラーにつなげる場面も見受けられました。以前から守備面を課題に挙げられており、サード守備は一時は上達したものの送球の課題は改善できず、現状では安定して守備ができるポジションがありません。

 また打撃でも大ぶりなスイングになる場面が目立ち、2年時は打撃もシャープになり評価を上げていましたが、新基準のバットになってから力みが強くなり、選抜では11打数2安打と打率は2割を切ってしまいました。

 

 

【指名順位予想】

 サード・ファースト両面で守備の安定感に欠けており、プロ入り後は実戦ではほとんど経験のない外野コンバートを前提に育てていくか、サード守備の好転にかけるしかない非常にリスキーな選手となります。外野コンバートするにも足が遅く肩もそこまで強くないためセンター・ライトは厳しく、起用できてもレフトが限界となっています。

 大阪桐蔭の先輩で同じように右打ち内野手の山本ダンテ選手は大学・社会人とDH起用がメインだったため社会人でも指名漏れが続いています。そのためラマル選手も守備で見通しが立たなければ指名の可能性は低く、DH起用前提の獲得では打撃の確実性が物足りないため、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。