読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

力感あるサイドスロー 日本製鉄広畑 川瀬 航作選手 2020年解禁済右腕投手

 

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◆第46回社会人野球日本選手権大会 ▽1回戦 日本製鉄広畑2―0JFE西日本(29日・ほっともっとフィールド神戸

 プロが注目する日本製鉄広畑のサイド右腕・川瀬航作が、散発5安打1四球で、今大会一番乗りの完封勝利を挙げた。

 自己最速は148キロだが、この日は球速よりも丁寧な投球を意識。「高め、低め、持てる力を全部出し切った」。コーナーを突く投球で、相手打線を封じた。視察した巨人・榑松(くれまつ)アマスカウト統括は「球にキレがある。投げ方に特徴がある」と評価した。

 2年前のリベンジを果たした。新人時代の2019年、都市対抗2回戦のJFE西日本戦で初回に3失点し、チームも2―5で敗れた。浜口直也監督は、対戦相手が決まったときから「成長した姿を見せなあかんで」と激励。期待に応え、見事借りを返した。

 入社2年目でドラフト解禁となった昨年は指名漏れ。「社会人で野球をする以上、プロは目指さないといけない」と川瀬。日本選手権で結果を残し、アピールを続ける。

【社会人野球】プロ注目の日本製鉄広畑・川瀬航作が完封勝利(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

 

 

 【川瀬選手の紹介】


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187センチ91キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カットボール・スプリット

 経歴:米子松蔭京都学園大ー日本製鉄広畑

解禁年:2020年

 

 ノーワインドアップから足をあげつつセットの角度で腕を構え、上半身をサード側に倒しリリースポイントを低くした横手投げのフォームから最速148キロ、常時130後半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の緩い縦のスライダーに、横に逃げる二種類のスライダー。さらに130キロ前後の少しだけ沈むカットボールで打ちとっていきます。

 チームでは主に先発で起用。解禁年となる20年は指名漏れも、体重を4キロ増やし課題だった変化球のコントロールが改善。スライダーを効果的に使えるようになり、ストレートとの緩急差をいかしJFE西日本戦では完封勝利をとげています。

 21年をプロ入りのための勝負の年としており、即戦力の変則右腕として期待されます。

 

【指名への課題】

 右腕サイドスロー共通の課題である左打者への対応。川瀬選手も右に対しては縦と横のスライダーでインとアウトを使え、ストレートでインハイを詰まらせるなど幅広い攻めができていますが、左打者に対しての武器であるスプリットが抜け気味のため、左に対してはストレートの割合がかなり多くなっていました。対左の変化球自体は持っているため、精度アップが求められます。

 またサイドスローとしては腕の高さが高めのため、サイド独特の浮き上がるようなストレートが高めに抜け、低めに落ちる球があまり有効に使えていません。ツーシーム・スプリット系のストレートとあまり球速差がない球は、ストレートが低いところから上がってくる軌道であることから、途中から上がらず落ちるツーシーム・スプリット系で打者は空振りを取られています。今の腕の高さでやっていくには平均球速140前半まで上げてパワーで押していきたいところです。

 

 

【指名順位予想】

 年齢を考えれば即戦力と評価されなければ指名はなく、左に対してはまだ不安が残ります。求められるのは対右に特化した横のスライダーの変化量アップ、対左のスプリットの精度アップ、平均球速が140前半まで伸びることの何れかは必要です。

 このどれも改善できなければプロでの即戦力は厳しいため指名漏れの可能性が高くなります。一つ改善されれば5~6位。2つ改善されれば先発でも即戦力としてある程度計算できるため、3~4位が指名候補となります。