読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

第3回(最終)2018年読売ジャイアンツドラフト指名予想【1~4位】

 12日にプロ志望届が締め切られたことで、高卒・大卒で指名できる選手が明らかになりました。このため今回予定していた第3回(最終回)ドラフト指名予想を行いたいと思います。

 

 【前回の指名からの状況の変化】

 まずは前回の指名予想から変化した状況について振り返りましょう。

 

①鹿取GM退任、岡崎スカウト部長異動でドラフトが白紙に。

大阪桐蔭・根尾選手を1位指名宣言

③すでに支配下は7名が戦力外・引退となり、2次戦力外も考慮すれば予想よりも多めに支配下が空きそう

④巨人3位確定で2位指名は後になる

 

 まずは大きな話題となった①について。まさかのドラフト一ヶ月前にドラフトを統括するGMとスカウト部長が異動。公認のスカウト部長は東海大派閥ということで原監督の独裁になるとも言われています。このためこれまでのドラフト情報はすべて白紙。投手・野手をバランスよくとるということと、捕手はとらないという二つの数少ない情報さえあてにならなくなりました。

  ②についても金農・吉田選手から坂本選手の後釜として大阪桐蔭・根尾選手の1位指名に急遽変更。原監督の一声なんて報道もありますが、そこは定かではありません。

 

  ③について、現在引退が杉内・脇谷・寺内・山口鉄・西村、戦力外が青山、自由契約が与那原選手で1次時点で7名の支配下枠が空きました。西村選手は予想外でしたが、夏ごろに起こした脱臼で投げられる目処がついていなかったのが理由と聞く限り、最後まで怪我体質に悩まされての最後でした。2次戦力外で2~3名出ることを考えれば、支配下指名数を見直す必要が出てきました。

 ④は2位指名ははずれ1位で漏れた選手を指名できるチャンスがある順位ですが、それは2位指名が先にまわるBクラスの話です。Aクラスになったことにより、そのチャンスはなくなりました。

 

【今回の指名予想のルール】

①高卒・大卒はプロ志望届を提出した選手に限定

支配下は今回1名増やし8位まで予想。育成は2回目と同様6位まで予想。

③各順位2名予想。ただし1位についてははずれ1位まで予想。

支配下の4~8位記事、育成の4~6位記事で指名内容の理由について説明

 

 それでは1位~4位までの指名予想に行きたいと思います

 

【1位指名候補①】大阪桐蔭   根尾 昂選手 高卒左内野手

 原監督決定後に1位指名最有力として報道。坂本選手の後釜として高い身体能力を持った根尾選手をショートとして獲得したいとの意向です。しかし今の時点で中日が1位指名公言、阪神も金本監督辞任で根尾選手に切り替えたとの報道がされており、競合は確実の選手です。

 

【1位指名候補②】金足農業 吉田 輝星選手 高卒右投手

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 根尾選手1位公言前に1位最有力とされていた甲子園のスター投手。菅野選手に次ぐ巨人の目玉投手として期待され、U-18では甲子園の疲れからか130キロ台と見る影もありませんでしたが、秋のリーグでは見事復活。変わらず1位候補の一人となっています。

 

【はずれ1位指名候補①】花咲徳栄高 野村 佑希選手 高卒右内野手

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 通算58号の右のスラッガー。岡本選手の台頭、2軍でも和田恋選手が二冠王で右のスラッガーはいらないと思われるかもしれませんが、この2名しかいないのは大問題です。和田選手もまだまだ時間がかかると思われるため、スラッガー候補はまだまだ必要です。岡本選手から分かるとおりやはりスラッガー候補は時間がかかるため、年齢の若い高卒での獲得が望ましく、野村選手を候補としました。

 

 野村選手自身はサードでのプロ入りを希望しており、来年サードコンバート情報が出た岡本選手とポジションがかぶりますが、野村選手はレフト・ライトでも起用されているため、他のポジションでも起用できる選手となります。

 

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【はずれ1位候補②】立命館大学  辰己 涼介選手 大卒左外野手

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 身体能力の高さから大卒・社会人外野手の中で評価が頭一つ抜けた選手となります。巨人が3位となり2位指名が後の順番となるため、 2位での獲得は難しいと判断しはずれ1位としました。現在のメインポジションはセンターですが、巨人では亀井・長野選手の後釜が出てこないライトとしての起用を見込んだ選手。身体能力型でポスト亀井選手に近いタイプと判断。原監督の意向が強く反映されるドラフトとなることが予想されるため、辰巳選手をはずれ1位に上げています。

 

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【2位指名候補①】八戸学院大 高橋 優貴選手 大卒左投手

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 勝ちパターンリリーフ候補としてHonda 斎藤友貴哉選手を2位としたかったところですが、巨人が3位となり2位指名は後の方となるため、斎藤選手は残らないと判断し八戸・高橋選手を指名候補に変更しました。

 

 当初左腕上位候補として注目されるも3年から伸び悩んでいた投手ですが、4年から制球重視にスタイルチェンジしリーグ通算300奪三振を記録しました。まだ即戦力とはいえず、2軍で調整しながら夏ごろまでに1度1軍登板できれば理想の選手となります。2軍ローテも人数がぎりぎりのため、現状田口・大江選手しかいない、若手支配下左腕先発候補として2軍で投げさせながら育てて活きたい一人とします。

 

【2位指名候補②】明秀学園日立 増田 陸選手 高卒右内野手

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 高い身体能力を誇る強打のショート。まだ荒さは残るもののインコース捌きの上手さや派手な守備など伸び代を期待される内野手です。根尾選手指名宣言から分かるとおり坂本選手の後釜指名は優先ポイントの一つであり、小園選手は2位で残る可能性は低いと判断し、増田選手を候補としています。こちらは根尾選手を指名できなかった場合の候補選手となります。

 

 

 

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【3位指名候補①】日本生命 高橋  拓巳選手  社会人左投手

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 左腕即戦力中継ぎとして補強。先発起用もあったものの、本人も中継ぎのほうがやりやすいと語っており指名解禁となる今年は中継ぎメインで起用されました。このためプロ入り後も中継ぎとなる可能性が高く、3位としています。山口選手が引退、池田選手もスペで計算しにくいため、左中継ぎは補強ポイントのひとつです。

 オリックスが上位指名候補として挙げていますが、2位でとられなければ3位は巨人が先に回ってくること。そして3位で巨人より先に指名権が回ってくる球団は左中継ぎは優先補強ポイントではないため、2位であがらなければ取れる選手となります。

 

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【3位指名候補②】三菱重工広島 杉山 一樹選手  社会人右腕投手

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 最速157キロ、都市対抗JR東日本相手に全球ストレートで1.1回無失点を記録した大型右腕。まだ荒さはあるものの高卒社会人のため伸び代も期待できる選手。マシソン選手の引退が近くなっておりリリーフの整備が求められる一方、畠選手の一時中継ぎ転向を見るようにストレートに力があるかどうかはリリーフとして大事となります。このため伸び代も期待して1軍中継ぎとしての獲得となります。

 

 

【4位指名候補①】法政大 菅野 秀哉選手 大卒右投手

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  上位候補の一人だったものの、4年では調子を落とし中継ぎ起用されていた選手。しかし三年では常時140中盤のストレートと豊富な変化球で先発エースだったことから、二軍で調整させつつ先発として再起させる選手となります。ただし現状では伸び悩んでいるため上位指名の可能性は低いと判断し、4位としています。

 

 

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【4位指名候補②】健大高崎 山下 航汰選手 高卒左外野手

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 通算75発の左のスラッガー。特にインコースの引っ張りが高い評価を得ています。左の長距離候補は現在の巨人にとって求められる補強ポイントの一つ。

 ただし身長があまりないことと、ポジションがファースト・レフトと限られるため指名順位自体は4位としています。獲得後は日替わり起用されているポジションのファーストで実践機会を与えながら、ファースト以外の守備経験を積ませていきたい選手となります。

 

  次回は5~8位となります。

 

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