読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2018年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題 5位指名 折尾愛真 松井 義弥選手 高卒左内野手

巨人からドラフト5位で指名された松井義弥内野手(18)=折尾愛真=が29日、北九州市内の同校で井上チーフスカウトらの指名あいさつを受けた。

 191センチ、90キロの恵まれ体格から高校通算40本塁打を放ったパワーの持ち主は「やってやろうという気持ちでいっぱい。選手としても人間としても必要とされる選手になりたい」と抱負。武田康スカウトは同性同名の先輩松井秀喜氏の名前を挙げ「先輩を越えるような、スケールの大きな選手になってほしい」とゴジラ2世になることを期待した。

 対戦したい打者には母校の先輩の阪神・小野泰己投手の名前を挙げた。「先輩の小野泰己さんと勝負したい。身近な方でもあるので、そういう選手から打ってみたい」と自己最多7勝を挙げた先輩打ちを誓った。

 

巨人のドラ5松井 高校の先輩、阪神・小野打ち誓う「勝負したい」/野球/デイリースポーツ online

 

 

 【松井選手の紹介】

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191センチ88キロ 右投げ左打ち

ポジション:サード・ライト

 

 通算40発、強肩強打ながら足も速い大型選手。すでに中学校入学のころには180センチ、中学生2年のころには190センチになっており、その長身とパワー、名前から九州のゴジラ松井と称されている。

 折尾愛真入学後は1年生からショートで起用。龍谷との練習試合では場外弾を放つなどそのパワーは早くから注目されていました。その後ショートからサードに転向。ライトとして起用されることもありますがメインポジションはサードとなっています。

 またショートをしていたことからもわかるように大型野手ながら足も速く、パワーだけでなく俊足も大きな武器。このため強肩俊足を活かし外野守備につくこともあり、荒削りながら高い潜在能力を評価された選手となっています。


2017 秋 高校野球 福岡大会 折尾愛真 松井選手

【なぜ獲得されたのか】

根尾・辰巳選手と左の長距離打者を狙うもくじをはずし、この時点で藤原選手も消えていました。今季大卒・社会人で長距離打者候補は右が多く、右は坂本・岡本・和田恋選手と中堅・若手と候補はいますが左は松原・重信選手と俊足巧打が多く、左の長距離候補が補強ポイントであったものの、辰巳選手を逃した時点で素材型しか選択肢は残っていませんでした。
ただ左の高卒選手についても上位候補は少なく、今年は指名候補が多く数が必要な投手と、上位枠でないと指名が難しいショートの選手に上位枠を使い、左の素材型を下位で獲得した形となります。
 

【1軍起用への課題】

 通算40発ながら技術自体は荒削りな部分が多く、スイングはよくも悪くも特徴がなく、球を追える一方で簡単に崩されてしまいます。特にストレートに差し込まれる場面が目につきます。このため恵体に加えパワーとライトもこなせる強肩と足の速さといった素材評価が高い選手。サード起用もされていましたが、岡本・北村・田中俊選手、育成でも折下・比嘉選手といったサード候補は足りているため、候補数自体が少ないライト起用となる可能性が高い選手となります。
 技術が課題の選手となるため高卒としても時間がかかる見込みが高く、フォームから固めていく必要があります。早めに実戦投入され、課題をはっきり認識させてから技術指導となっていきます。もう少し低い順位でも取れた可能性はありますが、そこは結果論。恵体の左のスラッガー候補が欲しかった巨人にとっては欲しかった選手となっています。