読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2019年巨人育成ドラフト指名を振り返る。久しぶりの独立リーグ指名

 

◆2019年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(17日、新高輪プリンスホテル

 巨人は育成ドラフト1位で、四国IL徳島・平間隼人内野手(22)=右投左打=を指名した。

 ドラフト会議では1位で青森山田高・堀田賢慎投手(18)の交渉権を獲得。計6人を指名し、うち5人が高校生というフレッシュな指名を行った。

 ◆育成ドラフト指名選手一覧

 ▽育成1位 四国IL徳島・平間隼人内野手(22)=右投左打=

 ▽育成2位 BC武蔵・加藤壮太外野手(21)=右投左打=

【巨人】育成ドラフト指名選手一覧…独立リーグから2選手 : スポーツ報知

 

 まさかの独立リーグで2名のみの指名。ここ2年高卒指名のみだったため、独立リーグ、しかも20歳以上の指名というのは驚きでした。それではこの2名のドラフトについて振り返りたいと思います。

 

 

【育成1位指名】 四国IL徳島 平間 隼人選手 独立リーグ内野手

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 171センチ76キロと小柄ながら広い守備範囲と43盗塁の俊足を誇る巧打型内野手。タイプと出身チームから増田大輝2世ともいわれていますが、後釜として考えるには来年で24歳(12月生まれのため現時点で22歳)と、育成としてみるには高齢となっています。増田選手も今年で26歳のため、年齢面で見ても後釜として見るには不適格といえるかもしれません。

 

 このため増田選手の後釜というよりかは、吉川大機選手を戦力外にするために同じタイプを獲得した、と見るほうが自然と考えます。田島・マルティネス選手とセカンド起用されていた選手を戦力外としており、1軍についてもセカンド起用できる選手が不足している今、俊足を活かしセカンドとして起用、打撃がさらにレベルアップすれば、空いている1番兼セカンドとして見込める選手となります。


【読売ジャイアンツへ】 19.9.12 徳島インディゴソックス 平間隼人選手【阪神タイガース戦でタイムリースリーベース】

 

 

【育成2位指名】武蔵ヒートベアーズ 加藤 壮太選手 独立リーグ左外野手

◆2019年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(17日・グランドプリンスホテル新高輪

 巨人に育成2位で指名された、ルートインBCリーグ・武蔵ヒートベアーズの加藤壮太外野手(21)は「幼い頃からの夢だったNPBの舞台に立てることに、素直にうれしいです」と喜びを語りながらも、「まだ育成という立場。明日から人より2倍、3倍練習して一日でも早く支配下選手になって、ゆくゆくは1軍の舞台に立ち、3割を超える打率と40盗塁、ゴールデン・グラブ賞を獲れる選手になりたい」と意気込んだ。

 中京学院大中京高の出身。187センチ、89キロの恵まれた肉体を誇る。身体能力も高く、俊足で守備範囲の広さには定評がある。まだ21歳と若く、伸びしろも十分だ。「球団の顔、人気選手になれるよう、一日でも早く支配下に上がれるよう、頑張りたい」と大きな夢を描いた。

【ドラフト】巨人育成2位・BC武蔵の加藤が支配下へ闘志「人より2倍、3倍練習して一日でも早く支配下に」 - 記事詳細|Infoseekニュース


 187センチ83キロ、50m5.8秒と俊足恵体の左外野手。一方打撃については物足りなさが残っており、打撃が重視される外野手において指名漏れが続いていた選手でした。

 しかし今年は課題であった打撃が向上。3割越えの加え7本塁打を記録しており、その点がスカウトの目に留まり指名に至りました。

 

 ポジションはセンターであり、年齢を考えれば松原・重信選手とレギュラーを争うこととなります。左打ちの俊足身体能力型外野手を獲得したことで危ぶまれるのが立岡選手。同タイプであり年齢も中堅に突入。2軍暮らしが長く続いており、今年のファーム成績は打率.230と落ち込んでおり、他球団出身と一度戦力外候補になると一気に転落する要素を多く備えています。

 ただ秋山2世と評価された身体能力型タイプの外野手のため、戦力外でなく燻っている他球団の中継ぎとトレードされる可能性はあります。小山選手もトレードされたのはオフである12月のため、今後発生する可能性はあります。

 


2019/9/19 【読売 育成2位】 加藤壮太 (埼玉武蔵ヒートベアーズ) 巨人3軍戦 全6打席 & 外野守備

【まとめ】

 わずか2名に終わった育成指名。。ただ2名の戦力外にたいして2名の獲得。このことを考えれば、2次戦力外での育成戦力外の可能性は低いと思われます。

 支配下で素材型投手を3名獲得したとはいえ、2軍ローテもぎりぎりの状況。それだけ18年育成3位の沼田選手を高く評価しているという現れかもしれません。ただそれでも来季の2軍ローテは高田ー大江ー戸郷ー古川ー沼田ー今村。3軍ローテは與那原ー横川ー直江ー堀田ー井上とぎりぎりの状況。クック選手も退団が濃厚であり、ヤングマン選手のような課題持ちの素材型助っ人外国人を獲得し、2軍ローテ兼将来の1軍先発要員を獲得する可能性があります。