読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2021年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  5位指名 法政大 岡田 悠希選手 大卒左外野手

巨人からドラフト5位指名を受けた岡田悠希外野手(21)=法大=が29日、川崎市の同大野球部寮で指名あいさつを受け、「少しずつ実感がわいた。トリプルスリーをとれるようにしていきたい」と目標を掲げた。

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パンチ力と強肩を生かした守備が売りの外野手。憧れの選手は日本ハムの新監督に就任することが決まった新庄氏。「プレーももちろんなんですけど、ファンを楽しませるのがプロ野球選手。かっこいい選手になりたい」と意気込んだ。

今季限りでの現役引退を表明した亀井の後継者としての期待もかかる。水野スカウト部長は「亀井選手も引退して、その後釜はなかなかすぐには難しいですけど、亀井選手みたいなプレーヤーになってほしい」と話した。岡田は「(亀井選手は)チャンスに強い選手。自分はまだまだなので、自分も勝負強い選手になれれば」と決意を示した。

巨人D5位・岡田「かっこいい選手に」憧れは新庄氏 亀井の後継者として期待(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース

【岡田選手の紹介】


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182センチ87キロ 右投げ左打ち

ポジション:センター・ライト

 

 大学通算4本、大会身体能力が評価される左の大型野手。スタメン起用は3年秋からだが、ミートセンスと走力を買われ1番で起用されています。またスイングスピードが速く、センター・レフト方向への流し打ちが上手く、高めをしっかりと振りぬくだけでなく内角にも柔らかいバッティングで捌いています。また肩も遠投120mの強肩を持ち、コントロール良く送球できる守備力に、俊足をいかした守備範囲も魅力となっています。

 高校時代はスラッガー候補として注目されましたが、大学ではなかなか活躍の場がなく実績不足。素材型として伸びしろが期待される左のスラッガー候補となっています。

 

【なぜ獲得となったのか】

 外野手補強が急務だった中、1位・2位・3位をより不足している投手陣整備に使いました21年は投手豊作、野手不作であったため、ブライト選手や正木、鵜飼選手など右打ちで長打が期待できる野手は指名されてしまい、4位以降では高卒野手が中心となっていました。
 4位も東海大・石田選手指名に使ったため、残ったのは素材型の右投げ左打ちか、課題を持つ長打型の外野手。
 岡田選手はセンター・ライトをメインに守る大型外野手。丸選手が不調になった際、センター候補がおらずセンター松原・ライト梶谷選手で凌いでいましたが、梶谷選手が死球による故障したことでさらに外野手が不足。重信選手や立岡選手、不調の丸選手を使い続ける事態となりました。
 そのため1軍でスタメン選手が不調・故障に陥ったときや、2~3年後に出てくることを期待したい選手としての獲得となりました。また同タイプの亀井選手が引退したことで守備面が期待できる身体能力型外野手がいなくなったことも理由の一つとなります。

 

 

【1軍起用への課題】

 手首の柔らかさを活かし手首を強く捻ったスイングをしているため、アウトコースへの流し打ちは上手く、特に腕をしっかり伸ばせあまり体も開かない外への対応は長打にもつながっています。

 一方でインコースになると肘をたたみあまり手首の捻りを使えないためどうしても打球が弱くなり、ゴロ性の当たりが多くなっています。まだ膝元へのインコースであれば腕を伸ばせるためスイングできていますが、腰から高めのラインがウィークポイントとなります。左投手のインコースへのストレート・スライダー系の球をしっかり引っ張って打ち返せるか、それが今後のアピールポイントとなります。