読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2021年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  育成3位指名 東海大 亀田 啓太選手 大卒右捕手

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首都大学野球:東海大2-0日体大>◇第6週第1日◇16日◇浦安市運動公園野球場

東海大が2-0で日体大に勝利し、4季ぶり74回目の優勝を飾った。巨人に育成ドラフト3位で指名を受けた東海大・亀田啓太捕手(4年=東海大甲府)は、最後の打者を打ち取ると、高杉勝太郎投手(4年=東海大札幌)の元へ駆け寄った。「大変な1年だった。自分たちの代で優勝できて、うれしいしか言葉が出ない。ホッとしました」と笑みがこぼれた。

バッテリーで、完封を引き寄せた。初回、直球を狙われ1死満塁のピンチ。内野ゴロ2つでなんとか無失点でしのぐと、2回からは「左打者にタイミングが合っていない」とチェンジアップ主体の配球に切り替えた。連打は1度のみで、日体大打線を抑えた。春季リーグ戦は、あと1歩で優勝を逃した。今年から指揮をとる井尻陽久監督(69)に「内角を有効に使うこと。先頭打者を抑えること」と厳しく指摘され、練習から配球を意識。この日、先頭打者を許したのは2イニングのみ。井尻監督も「実戦でちゃんとできていた」とうなずいた。

4回には、2死三塁で初球の直球をとらえて右前打を放った。先制点を挙げ、一塁上でユニホームを引っ張って胸の「Tokai」をアピール。「ロースコアで(試合が)進むと思っていた。チームにとって大きな1点だったと思う」と話した。視察した巨人の内田スカウトは「打撃には元々パンチ力がある。リード面もよかった」と評価。扇の要を中心に、東海大の時代を再び築いていく。

東海大4季ぶり74回目の優勝「大変な1年だった」亀田好配球で高杉完封 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

【亀田選手の紹介】


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183センチ94キロ 右投げ右打ち

ポジション:キャッチャー

 

 大学通算1本塁打、恵体からのパワーと強肩を評価される大型捕手。ティー打撃では打球速度166キロを記録し、巨人との練習試合でも山崎友選手から二塁打を放つ長打力を披露。チームではクリーンナップで起用されています。

 また二塁送球は1.8秒台を記録。監督からも高い身体能力を評価されており、まだスローイングの精度に課題はあるものの、強肩を持ち合わせています。

 東海大OBでソフトバンク2位指名された海野選手からフレーミングについてのアドバイスを受け、それまで迷っていたフレーミングに自信を持ち、コースぎりぎりを要求できるようになったことで投手をリードできるようになりました。

 正捕手として本格起用されるようになったのは4年生からであり、がっしりとした体型でここからの伸びしろが期待されます。

 

【なぜ指名されたのか】

 炭谷選手をトレードしたことで1軍捕手が1名減り、大城・小林・岸田選手の3名体制となっています。そして2軍では山瀬・喜多選手、3軍では前田・萩原選手となっています。ただ萩原選手は育成で同期入団の喜多選手よりも起用機会は少ないことから評価は低く、育成6位の坂本選手はまだDHメインのため、故障者が一人でも出れば捕手がぎりぎりとなる状態となっています。

 そのため捕手を1名獲得する可能性はありましたが、最優先補強は投手・外野手であぅたため、育成でも獲得となりました。

 亀田選手は素材型としての評価が高く、技術面ではまだ粗さが目立ちます。喜多選手が想定以上に早く支配下出来るところまで活躍したためすぐに捕手層を厚くする必要がなくなり、1~2年で支配下となるタイプでなく、3~5年かかるがより伸びしろが期待できる選手の獲得となりました。

 

 

【1軍起用への課題】

 課題の一つは打撃。スイングに固さが目立ち、基本的にレフト方向への引っ張りが多くなっています。ライト方向への安打は流し打ちでなく、詰まった打撃はライト方向に運よく飛んだようなものが多く、速球に詰まら荒れる場面が目立ちました。

 またスイングの始動とスピードが若干遅いため、高めに対しては振り遅れが目立ちます。ある程度我慢できるためあまり三振が目立つタイプではないですが、速球を投げられ早めの始動を意識させられた後でアウトコースに投げられると、突っ込んでスイングをしてしまい投げた瞬間に分かるボール球も空振りをしてしまっています。

 またスローイングもシュート回転気味で高めに抜けてしまうため、強肩の割にあまり余裕のない補殺となっています。打撃・守備面の両面で課題を持つため、3~4年後がラインとなります。