読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人の2022年戦力外予想【支配下選手編】

 

  ドラフトを考えるうえで避けては通れないのが戦力外通告支配下枠を空けるためにはそれだけ選手を戦力外にする必要があり、巨人については来季62人からスタートしたいと語っています。

 これはドラフト指名後の数であるため、現状70名の支配下数の巨人は、支配下指名数は5人とされているため、12名前後を戦力外にするということになります。

  一方で今年は現役ドラフトがあるため、現役ドラフトに出す選手も最低2名は確保しておく必要があります。現役ドラフトは最も指名を受けた選手を出す他球団から指名できるため、ある程度需要が見込める選手は残す必要があります。

 

 

【投手編】

【①:太田 龍選手】


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 19年2位でJR東日本から入団した高卒社会人。素材型として期待されましたが、1年目から肘の故障に悩み、2年目以降も制球難から伸び悩み、3軍暮らしが続いています。

 3年目となる今年も2軍成績は11試合で12四死球と制球難は改善しておらず、防御率は5.68と戦力とは見込めません。赤星・平内・井上・直江・堀田・山崎選手と若手投手がどんどん初白星をあげていくなかで太田選手に対する首脳陣の評価も落ち込んでおり、戦力外の可能性が高くなっています

 

【②:山口 俊選手】


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 21年にメジャーから帰国し巨人に再び入団。21年は先発ローテとして15試合を投げ防御率3.56と崩壊したローテを陰で支えました。

 しかし今年は2軍で転倒し故障。さらにコロナにも感染し離脱するなど戦力として計算できず、1軍登板はわずか1試合のみ。2軍でも先発に中継ぎと起用法が安定せず、防御率は4.03と安定していません。年齢も来年は36歳と今後衰えが顕著になる年齢のため上がり目も少なく、戦力外の可能性が高くなっています。

 

 

 

【⓷:中川 皓太選手】


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1軍成績:登板無し

 

 一時はリリーフもつとめた左の変則中継ぎの一人。21年は58試合を投げ防御率2.47と勝ちパターンの一人として君臨しました。

 しかし故障による離脱が非常に多く、今年もキャンプ中の故障から立ち直れず1軍どころか2軍登板もなし。1年間実戦登板がなしという結果に終わりました。3軍練習で距離をとったキャッチボールが出来るまでには回復しているようですが、まだ全力で投げられるほど調整出来ておらず、キャッチボールの投球も様子をみながらといったところです。そのため来季も戦力として計算できるかが微妙なところであり、リハビリ組として育成再契約となります。

 

【④:戸根 千明選手】


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1軍成績:9試合0勝0敗0S 防御率5.02

 

 14年2位で入団し、100キロの恵体から力あるストレートを投げ込む左腕投手。1年目は中継ぎの一角として46試合を投げ5Hを上げるなど活躍。しかし翌年から制球難に悩まされ、防御率が3点以内に終わった年はわずか2年。今年は中川選手の長期離脱に悩まされ、クロール選手を緊急補強するほどに中継ぎ左腕に困窮していましたが、それでも昇格したのはコロナによる大量離脱があった時のみ。

 投球内容も全く成長しておらず、戦力外の可能性が高くなっています。

【⑤:M.アンドリース選手】


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1軍成績:5試合0勝2敗0S防御率4.82

 

 先発候補として今年獲得された助っ人外国人。年俸200万ドルの単年契約で入団した大物助っ人の一人でしたが、1軍戦力としては全く成果を出せず、登板試合はわずか5試合のみ。中日戦では1イニングももたず降板など白星はなし。21日には足の検査の為に帰国しており、そのまま退団となる可能性が高くなっています。

 

【⑥:シューメーカー選手】


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1軍成績:18試合4勝8敗0S防御率4.25

 

 アンドリース選手とともに獲得された先発外国人。獲得時点で36歳と保険枠での獲得でしが、ツーシーム・スプリット・カーブを武器に中日戦では7回途中まで完全試合を進めるなど、予想外の活躍をとげました。

 一時は先発ローテとして活躍しましたが、シーズン中盤から序盤に捕まるようになり、7月以降は平均4イニングをもたず降板しており、先発として役割を果たせなくなっています。1億5千万とけっして年俸も安くはなく、来年37歳と上がり目もないため、今年で戦力外の可能性が高くなっています。

【⑦:戸田 懐生選手】


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1軍成績:14試合1勝0敗0S防御率6.55

 

 20年育成7位で入団すると、1年目で支配下昇格を果たした右腕投手。高校時代に謎の故障に悩み野球を続けられず退部。その後高校時代のつてで徳島ISに入団するとリリーフ・先発とフル回転で育成指名となりました。

 支配下後は主に中継ぎとして起用されましたが、140前半のストレートに加え決め球に欠ける内容で、三振をとれず安定した投球とはなりませんでした。このため育成再契約候補となっています。

 

【野手編】

【①:萩原 哲選手】


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2軍成績:40試合102打数21安打0HR8四死球 打率.206

 

 20年7位で入団した打撃が売りの大卒捕手。1年目は主に3軍でDH・ファーストをメインで起用されていました。今年は2軍で捕手としても起用されていますが、起用の幅を広げるためライトでも起用されており、残念ですが捕手としての評価は同期で育成2位で入団した喜多選手や後輩に亀田選手のほうが高く、野手としてもアピールポイントとしての長打は2軍では本塁打を打てておらず、アピール不足となっています。

 捕手は喜多・山瀬選手と他のポジションに比べると若手にも困っておらず、育成再契約の可能性が高くなっています。

 

【②:勝俣 翔貴選手】


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2軍成績:11試合31打数3安打0本塁打四死球 打率.097

 

 オリックスを戦力外になったあとに育成選手として入団。東海大系列出身で強打が魅力の内野手ということで獲得されましたが、主に3軍での起用が多く支配下候補とはなっていませんでした。

 ですがコロナによる集団離脱により内野手が足りなくなり、内野手のバックアップ要員として緊急的に支配下登録されました。しかしその後も結果を残せておらず、2軍でも打率は1割を切るレベル。1軍に登録されることもなく、今年で戦力外の可能性が高くなっています。

 

【⓷:Z・ウィーラー選手】


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1軍成績:30試合56打数11安打2HR8四死球 打率.196

 

 20年に楽天とのトレードで入団。この年の外国人選手であるパーラ選手が故障も多く戦力として期待できず、楽天側も2軍で高年俸のウィーラー選手を置いておくメリットはないとして新戦力として獲得されました。

 戦力だけでなくムードメーカーとしてもチームをささえ、21年も121試合で起用され15本塁打と結果を残しました。

 しかし年齢は今年で35歳と上がりもなく、新戦力のポランコ・ウォーカー選手が活躍したため1軍でも起用の機会はありませんでした。さらに今年は衰えも見えており、打率も来日してから初となる1割台で終了しています。このため今年で戦力外となる可能性が高くなっています。

 

【④:立岡 宗一郎選手】


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1軍成績:54試合54打数11安打1本塁打四死球 打率.204

 

 ソフトバンクからトレードされ、15年は不在だった1番バッターとして91試合起用され、打率.304と新たな新戦力の台頭として期待されました。

 しかしそれ以降は伸び悩み、ここ2~3年は守備固め要員に留まっていました。それでも巨人外野手の中では比較的安定して守備が出来たのと、思わぬパンチ力があり里なら本塁打を放つなど、控えとして1軍帯同も多い選手でしたが、6月に守備中に丸選手と交錯。左膝前十字靱帯損傷と診断され、全治6か月以上の大怪我を追っています。

 年齢を考えると来季に無事復活できる保証はなく、リハビリ組として育成再契約の可能性が高くなっています。

 

 

’【⑤:G・ポランコ選手】


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1軍成績:136試合434打数104安打24本塁打41四死球 打率.240

 

 メジャーでは96本塁打を記録した左のスラッガー。ウォーカー選手とともに入団し、岡本選手の後ろを打つクリーンナップとして期待されました。

 巨人でも24本塁打を放ち、久しぶりの当たり外人と評価されましたが、一方でライトメインながら守備は下手で、ライトフライに追いつけず二塁打にしてしまう記録にならないエラーが非常に多く、かなりの失点に絡んでいます。

 さらに得点圏に弱く、得点圏.188と勝負弱さが目立ち今年のチームの打点力の弱さの一因となっています。年俸も2億5千万と高く、長打は魅力でしたがそれ以上に守備面のマイナスが大きく、減俸を受け入れなければ退団となります。

 

【⑥:石川 慎吾選手】


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1軍成績:22試合29打数8安打0HR3四死球 打率.276

 

 主に右の代打として起用される外野手。長打力が魅力ですがレフト専なうえにその守備もあまり上手くなり、無理やり起用するためにライトスタメンといった試合もありましたが、今年はポランコ・ウォーカー選手がスタメンに並ぶことが増え、石川選手が起用される機会は大きく減っています。

 さらに代打でも対左は41打数14安打で打率.341を誇るベテランの中島選手。さらに若くパワフルなプレーで5本塁打を放つ増田陸選手が台頭し、代打でも起用する機会がなくなっています。

 今年は浅野選手を1位に公言するなど右打ち野手を補強に掲げており、その分外野手を戦力外にするため、起用する場所が限られる石川選手は戦力外の可能性が高くなっています。

 

【なぜあの選手は候補でないのか】

 戦力外候補として頭に浮かびそうなのが桜井・北村選手の2名。桜井選手は一時先発ローテになるも、その後は安定せず中継ぎでもど真ん中にストレートを投げ込んでしまい炎上することが多く、今年の1軍成績は14点台と全く計算できていません。先発なら赤星・山崎選手。右の中継ぎでも平内・井納・菊地選手と出てきているため、どちらにしても残すメリットはありません。

 

 しかし先発実績がありまだ年齢も今年28歳とまだ上がり目の可能性があり、先発候補になりえる以上一定の需要があります。

 また北村選手も52打数9安打で打率.173と結果を残せておらず、16三振と高い三振率も計算できない原因となっています。しかし右打ちの大型野手というだけで需要があり、来年28歳とまだ上がり目の可能性があるため、こちらも現役ドラフトで需要があり、現役で獲られなかったとしても貴重な右打ち内野手であるため、もう1年は見ると思われます。

 次は育成選手となります。