今年の高校生ドラフト候補は清宮、安田だけじゃない!右のスラッガーではNo・1と評価される横浜高の増田珠(しゅう)外野手(2年)が4日、神奈川県横浜市の同校グラウンドで始動した。初日からフリー打撃にロングティーと精力的にバットを振り、「最初にしては振れた」と話した。
「2人に比べたら全然。少しでも近づけたら」と謙遜する一方で、目標もはっきりと口にした。「勝負の年。甲子園で暴れて、U―18に入って、プロに行きたい。2人とジャパンで一緒にプレーしたいし、切磋琢磨(せっさたくま)できるような存在になりたい。競う相手がいると人一倍燃えるタイプなので」と言い切った。
現在、高校通算20本塁打。対応力アップをテーマに掲げ、元日からバットを振った。「打率5割と通算40本が目標」。昨秋関東大会は8強止まりでセンバツ出場は難しい状況だが、2季連続の夏の聖地を目指す。この日視察に訪れたソフトバンク・荒金久雄スカウトも「今年は右の長距離打者は貴重な存在。九州出身(長崎)だし、期待したい」と話した。
【増田選手の紹介】
180センチ81キロの右投げ右打ちの外野手。早くから注目されていた外野手であり、筒香、涌井、浅間選手など数多くの高卒1軍選手を輩出している横浜高校の選手となり、スカウトからも高い信頼が置かれています。
打撃としても通算打撃成績4割、長打力5割越の打撃力を持つ中距離選手。また打球反応の良さや落下地点への到達スピードなど高い守備能力を持ち走塁もなかなかのものを保有している攻走守そろった外野手です。
加えて三振の少なさも大きな特徴であり、追い込まれてもファールで粘りなかなか三振をしません。1年生のころより48打数6三振と群を抜いていたが、2~3年からさらに三振が減っており三振数0の大会成績もあるほどです。打率・出塁率の高さから右の中距離バッターの上位候補となります。
【増田選手の課題】
出塁率に対しあまり盗塁数が無いため17年にどれだけ盗塁成績を残せるかになります。増田選手は1年次からスタメン起用されている一方で通算21本とスラッガータイプではないため、盗塁が出来るかどうかは大事な要素です。
打撃に関してはホームラン数を伸ばせば粘れる右のスラッガーとして高卒外野手ながら1位指名候補にもなり得ます
【指名順位予想】
順位の参考として15年に日ハム3位指名された横浜高校の外野手浅間選手について。浅間選手は右投げ左打ちと飽和気味の外野手ながら、長打率7割のスラッガーとして上位候補とされ、夏に成績を落とすも3位指名を勝ち取りました。
増田選手は1年次より注目される貴重な右打ちの打撃能力の高い外野手であり、現状の成績を維持できれば2位指名もしくは3位の上位指名となります
ここから盗塁数を伸ばせば2位上位指名、ホームランを伸ばせば単独1位も狙える順位となります。
増田選手は投手としても起用されていますが、投手成績としては上位指名というほどではないため、野手指名が濃厚でしょう。