1回戦2試合が行われ、明大と立大がそれぞれ先勝した。明大は同点の三回に打者9人による一挙5点の猛攻で勝ち越した。東大は辻居新平外野手(3年・栄光学園)が初回に先頭打者本塁打を放つも生かせず。立大は二回に三井健右外野手(2年・大阪桐蔭)のソロ本塁打などで3点を先制し、逃げ切った。
プロ注目右腕の法大・菅野秀哉投手(4年・小高工)が集中打に沈んだ。二回に一発を含む4安打を許し3失点。今季初先発を白星で飾れず「二回だけ悔いが残る」。リーグ現役最多15勝のエースは、下半身の使い方を意識して肩、肘の負担を軽減するフォームに修正。「明日投げるチャンスがあったら抑える」と連投も辞さず。雪辱へ前を向いた。
【菅野選手の紹介】
183センチ73キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・シュート・カーブ・フォーク・チェンジアップ
手足が長く、細身で投手向きの体つきをした長身右腕。4種の変化球と最速150キロ、常時140台のストレートをコントロール良く投げ込む総合力の高い選手。
早くから先発一番手でローテを守り、その実績から上位候補として注目されています。
<2018年ドラフト候補>法政大学 菅野 秀哉(かんの しゅうや)投手<小高工業高校>:東京六大学野球2016年 春季リーグ明大戦
【指名への課題】
18年春のリーグは一貫して調子が上がらず、ストレートは高めに集まり、変化球は抜けるものも数多く見られ、期待されている投球結果は残せていません。それでも防御率は三点台に収まっていますが、今期は7試合登板で完投0。3年秋は11試合で4完投していることからもわかるとおり、調子がいっこうに上がっていません。3年秋の酷使で明らかに調子を落としてしまっています。その上調子が悪い中4年春も連投酷使起用されており、投手として壊れているのではないかとさえ疑念をもたれています。
またプロとしてやっていくには体が非常に細く、プロのシーズンでやっていくにはスタミナ面が心配されます。実際、今季リーグの後半は連投の疲れからか球速が落ちています。
ストレートが高めに抜けることの修正も必要となるため、プロ入り即ローテとするにはシーズンを投げぬくスタミナが厳しく、どちらかといえば素材型選手となります。そのため即戦力ローテが欲しい球団は指名を避ける可能性があります。
【指名順位予想】
即戦力としての評価よりも、プロとしてやっていくために二軍で体作りをさせ、将来的なエース候補としての獲得となります。そのため先発に余裕のある球団が狙う選手となります。
そのため評価としては素材型として評価され、指名順位は3位となります。