読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

二種類の曲がりの大きいスライダーを投げる 那賀 谷脇 弘起選手 高卒右腕投手

「令和初の甲子園大会」となる第101回全国高校野球選手権大会(8月6日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会は、6日に大阪、兵庫など14大会が新たに開幕し本格化する。最速163キロを誇り令和の怪物と称される大船渡の佐々木朗希投手(3年)が注目を集める中、佐々木同様に「公立の星」として聖地を目指す各地の好投手に迫った。
 無限の伸びしろを感じさせる。1メートル80、75キロとやや細身の体型ながらマウンドに立てば、一回り以上も大きく見せる。那賀(和歌山)の谷脇はまだまだ成長途上だが、プロ数球団が興味を示すように、そのポテンシャルは疑いようがない。

 「最後のチャンスなんで。甲子園は意識しています」

 6月の練習試合で自己最速を更新した143キロ以上に切れある真っすぐと、高津亮監督(44)が「えげつない」と表現する縦と横のスライダーで打者を圧倒する。昨秋の新人戦では今春選抜で8強入りした市和歌山相手に1失点完投勝利。「複雑な気持ちだったが、自分たちもやれるのでは」と夏を前に自信はふくらんだ。

 意識せざるを得ない存在がいる。今秋ドラフト候補に挙がる和歌山東の147キロ右腕・落合秀市は中学時代に所属した「和歌山ビクトリーズ」のチームメート。谷脇は2年から本格的に投手をはじめ3年時には主戦となったが、捕手として落合の投球を受けたことがあり「めちゃくちゃ速かった」と振り返る。

 同校は12年夏に和歌山大会決勝まで進出するなどしたが甲子園出場はなし。初戦の相手は県和歌山(13日)。「令和」へと時代が変わり、歴史を変える準備は整った。

公立の星 和歌山・那賀、谷脇 「えげつない」スライダーで圧倒― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

【谷脇選手の紹介】

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180センチ75キロ 右投げ左打ち

変化球:スライダー

 

 セットポジションからあまりタメを作らず力みのない腕の振りから最速142キロ、常時130中盤のストレートを投げ込む右腕投手。大きな武器は低めにいけば厳しい攻めとなるストレートに2種類のスライダー。一つは110キロ台の抜いたような縦のスライダーであり、カーブのような軌道を描きストレートを狙う打者のタイミングを外す。もう一つは同じく縦の変化ながら120キロ台で大きく変化し空振りを奪う。この二つのスライダーを使い分け試合を作ります。

 公立のため地方予選敗退が多くどうしても実績は少なくなっていますが、曲がりの大きくコントロールも安定しているスライダーは対戦相手のチームが大きく評価しています。

 

【指名への課題】

 ストレートは投げる球の半分は高めに抜けてしまっており、特に右打者のインハイに抜けるため死球や引っ張っての長打の危険性が高くなっています。また抜けていない場合でもストライクゾーンに決まるのは抜けていない球のうちの半分くらいのため、ストレートのコントロールアップは今後の課題となります。

 

 また球種がスライダーだけというのも先発としては課題。ストレートのコントロールがあまりよくないため、バッターカウントになればスライダーに狙いを定めればよいため、ストレートを見せ球にするチェンジアップやスプリット辺りは欲しいところ。フォーム自体が手投げのためコントロールがばらつくのがしょうがないところがあり、線も細いためフォーム・体作りから必要となる選手です。

 

【指名順位予想】

 評価ポイントは曲がりの大きいスライダーと決まれば強力なストレート。体・フォーム作りから必要なため支配下指名の可能性はまずありません。しかし一つ大きな武器があれば育成指名の可能性はあり、谷脇選手についてはそれがスライダーとストレートになります。このため指名順位は育成4~5位となります。