読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

手元で突然落ちる変化球が武器 八戸学院光星 山田 怜卓選手 高卒右投手

 

全国高校野球選手権(6日から16日間)に向けた甲子園練習が1日から始まった。八戸学院光星(青森)は今大会から背番号1をつける山田怜卓(りょうた、3年)が、“エースの責任”を胸に力投すると宣言。組み合わせ抽選会は3日に行われる。

 背中についた1番を、自らの右腕でさらに輝かせる。青森大会の10番から背番号が変わった八戸学院光星・山田は「うちの打線は点を取ってくれる。粘り強く、勝ちにつながるような投球をみせたい」と力強く言い切った。イニングは少ないが、青森大会は4戦計7回1/3を投げて自責点0。右横手から繰り出すキレのある球で相手打線を封じる。

 昨秋から1番をつけていた後藤丈海(3年)が実は青森大会中に右肘に違和感を持ち、1回戦を最後に登板を回避していた。「(後藤から)託した、と言われていた」と山田。大事な試合は必ず先発していた後藤不在のなか、山田や3回戦・青森山田戦で1失点完投の左腕・横山海夏凪(みなぎ、3年)ら他の投手陣が奮起し、甲子園出場を果たした。

 「けがの功名と言ったら後藤に悪いですが、他の投手の責任と底上げがしっかりできた」と仲井宗基監督(49)も成長を実感だ。後藤も回復し、背番号16でベンチ入り。打線は青森大会6発の近藤遼一一塁手(3年)を中心に強力なだけに、投手陣の踏ん張りが白星への近道となる。

 0―2で敗れた今春のセンバツ1回戦・広陵(広島)戦は後藤が完投。20分間割り当てられたこの日の甲子園練習の最後にマウンドから投球練習した山田は、「どんな場面で投げてもゼロに抑えるだけです」と聖地での初登板に燃えている。先発でも抑えでも、背番号1にふさわしい快投でチームを勝利に導く。

八戸学院光星の新背番号1・山田「粘り強く、勝ちにつながるような投球をみせたい」 - 記事詳細|Infoseekニュース

 

 

【山田選手の紹介】

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178センチ72キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・スプリット

 

 セットポジションから少し体を捻り右腕を背中に回し、そこから柔らかく腕を使うサイドスローのフォームから最速144キロ、常時140前後のストレートを投げ込む右腕投手。球速よりも速いストレートを中心に縦のスライダーと打者の手元で突然落ちるスプリットで空振りを奪います。基本はストレートとスライダーのコンビネーションでうちとりますが、このスプリットはストレートのような軌道を描きながらも打者が降る瞬間に突如大きく落ちるという独特の軌道を有しており、あまり投げる頻度は多くないものの強力な武器となっています。

 チームでは主にリリーフとして起用されていましたが、チームで先発として数多く登板した後藤選手が肘の違和感で青森大会では1試合しか投げられず、山田選手も先発として起用されるようになりました。先発・リリーフ両面で成果を残しており、どちらでの起用も期待できる選手となります。

 

【指名への課題】

 現状ではストレートとスライダーの割合が非常に多く、カウントが悪くなるとストレートに張られてセンター方向に返されて連打を浴びています。ストレートを見せ球にする投球のため、打者のタイミングを外すカーブや引っ掛けさせるチェンジアップを覚えたいところです。

 

 またストレートが高めに抜けることも多く、サイドスローは低めに集められてこそ変化球が活きて安定して打ち取れるため、ストレートの制球アップも今後の課題となります。

 

【指名順位予想】

  ストレートとスライダーで抑えられている点と、スプリットが強力な武器になりうる点が評価ポイントとなります。
   一方でストレートの抜け具合や球種を増やす必要があることが課題となるため、
支配下は厳しいと思われます。このため指名順位は育成2位~3位となります。