読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

クロスファイアとスライダーが魅力の小柄な左腕 中京院中京 不後 祐将選手 高卒左腕投手

 

第101回全国高校野球選手権大会第10日は16日、甲子園球場で3回戦4試合を行い、県代表で3年ぶり7度目出場の中京学院大中京は第2試合で優勝候補の東海大相模(神奈川)を9―4で下し、同高過去最高に並ぶ44年ぶりのベスト8進出を果たした。県勢のベスト8入りはベスト4となった2009年の県岐阜商以来10年ぶり。

 中京は2点を追う七回、3連打で1点差とすると主砲藤田健斗の左前打で同点、小田康一郎の右前打で勝ち越し。その後、不後祐将、二村洸生も適時打を放つなど打者11人8安打の猛攻で一挙7点を奪い、逆転した。

 エース不後は多彩な変化球を左右に散らし、的を絞らせず、再三の走者を背負いながら粘投。六回に左越えソロで勝ち越され、一時マウンドを降りたが七回に再び登板。長身右腕の赤塚健利へとつなぎ、強打・東海大相模の反撃をかわした。

 中京は18日、第12日の準々決勝第2試合(午前10時30分開始予定)で作新学院(栃木)と対戦する。

中京院中京ベスト8 全国高校野球 | 岐阜新聞Web

 

 

 

【不後選手の紹介】

f:id:okimono:20190817151028p:plain

165センチ70キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク・カットボール

 

 ノーワインドアップからからグラブを高く掲げた後勢いをつけて投げるフォームから最速139キロ、常時130キロ中盤のストレートをなげこむ左腕投手。非常に落差のあるスライダーにアウトコースを攻めるカーブ を武器に打ち取っていきます。右打者に対してはインコースへの制球のよいストレートとアウトコースへのカーブ、ひざ元へのスライダーで攻め立て、左に対しては腕の振りがストレートと変わらないスライダーを打者から逃げるように変化させ打ち取ります。 東海大相模の好打者・遠藤選手もこのスライダーに打ち取られていました。

  また制球力の良さ、カウントを整えられる変化球も武器の一つ。四死球数は2試合12イニングを投げわずか3つのみ。大きく崩れることがないことから、先発だけでなく中継ぎとしても期待される左腕となります。


秋季東海大会2018 準決勝 中京院中京 不後 対 東邦 石川

 

【指名への課題】

  どうしても身長が低い故にオーバースロー気味でもあまり球威がなく、制球の良さで相手を打ち取っていくタイプとなります。このためコントロールが良くないとストレートが高くなり打ち取るのに苦労するようになってしまい、変化球も浮くようになると打ち損じを願う投球になります。またスタミナが切れてくると調子がよくても球が上ずるようになるため、先発として見るにはスタミナ面も課題となります。

 

 また低身長+高卒左腕というのも課題となります。どの変化球も制球できていますが、ほかの左腕に比べ突出して大きな武器となる変化球があるわけではなく、高卒として指名を受けるにはここからの伸びしろがあまり評価できません。

 

【指名順位予想】

 バッテリーを組んだ藤田選手はプロ志望を出すことを明言しており、赤塚選手は大学進学を考えていたがプロ志望を出すかどうか迷っているという状態であり、高卒左腕の注目株である選手たちの多くがまだ今後の進路を表明しておらず、それらの選手の進路次第によって不後選手の指名順位も変わります。ただ現状の評価を踏まえると、伸びしろという点がネックとなり育成1~2位候補となります。