読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

低めへのストレートとカーブが魅力 福岡大大濠 毛利 海大選手 高卒左腕投手

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完敗で福岡大大濠の過去最高となる準決勝進出は逃したが、エース毛利が全国屈指の強豪相手に執念を見せた。

毛利は、2回途中に先発馬場から緊急スイッチした。ここまで2戦計278球を投げており疲労の影響か、スピード、キレともに万全ではなかった。それでも、後輩から「すいません」と救援を託され「投げて大濠に流れを持って来ようとマウンドに立った」と意気込んだ。

だが、毛利も交代直後から3連打を浴びるなど4失点で流れを変えられず。2回途中からで120球も要し「(東海大相模には)真っすぐが通用しないと思った」と強打に驚かされた。

それでも収穫はあった。4回以降「少しでも高めに甘い球が行ったら持っていかれるので低めを意識して投げた」と立ち直った。その中で「変化球を低めに集めたら打ち取れた。ツーシーム、スライダーでカウントを取りチェンジアップで三振も取れた。そこは甲子園に来て一番よかったと思う」と手応えも得た。

2勝して「夢舞台でできて素晴らしい所だとあらためて思った」という聖地・甲子園。「東海大相模さんに持ち味の真っすぐをはじき返された。真っすぐの力、スピード、キレを上げてまた夏戻ってきたい」とリベンジを誓った。

八木啓伸監督(43)は「(相手先発の)石田投手レベルを打てないと。打撃はあらためて強化しないといけないと思った」と課題を挙げた。ベスト8の壁に阻まれ「まだ力不足。もっと夏へ向けてしっかり練習したい」と切り替えた。全国レベルで得た教訓を糧に、再起を期す。

福岡大大濠敗退も 緊急登板毛利「低め打ち取れた」 - 高校野球 : 日刊スポーツ

 

 

 【毛利選手の紹介】

www.youtube.com

176センチ75キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ

 

 セットから左腕を打者から見えないよう隠しつつ、上半身を前倒しにして勢いをつけて振り下ろすフォームから最速143キロ、常時130前半のストレートを投げ込む左腕投手。110キロ台のスライダーに100キロ台の大きな緩急のあるカーブ、さらに緩く落ちる120キロ台のチェンジアップで打ちとっていきます。

 制球が課題であったものの、冬場に走り込みと下半身の強化に取り組み安定性が向上。さらに最速も140キロから3キロ伸び、加えてカーブを取得したことでさらにストレートをいかせるようになりました。

 選抜では3試合に登板し内2試合は先発。26.1回で自責点7で防御率2.39。1失点完投も記録しています。

【指名への課題】

 右に対しては外への大きなカーブと低めに落とせるスライダーから、インコースへのクロスファイアのストレートのコンビネーションで打ちとれています。しかし左に対してはスライダーとカーブのコントロールが狙ったところからボール2つほど外れることが多く、カウントを稼ぐ球として機能していません。このためストレート頼りになるため右に比べどうしてもコース、球威を意識してしまい、その結果制球が悪化しています。

 右には向かってくるストレートのためなかなかアウトコースに踏み込みにくく、高めのストレートにも中途半端なスイングで空振りを奪いますが、左に対しては外に流れるストレートのため踏み込めてしまい、高めに浮いたストレートに合わせられたり、落ち切らなかったスライダーを強振されライトに運ばれる場面も目立ちました。

 

 

【指名順位予想】

 素材面が光るタイプではなく、現状では変化球に特筆するほどのものもありません。大きな課題はないものの大きな個性も少ない選手。1~2年で大化けは難しく、4~5年かけてじっくりと大きくしていく必要があるので時間がかかります。現状では上位は厳しいため大学・社会人に進みしっかり体を作って総合型で勝負したいところですが、プロ志望を出した場合は育成2~3位候補となります。