読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2021年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  育成7位指名 明豊 京本 真選手 高卒右腕投手

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爽やか右腕が、負けないエースを目指す。巨人育成ドラフト7位の明豊・京本真(まこと)投手(17)が28日、大分市内のホテルで仮契約を締結した。支度金290万円、年俸360万円。周囲からは坂本に似ていると言われる端正なルックスの持ち主。「自分では似てないと思うんですけど」と苦笑いしつつ「及ばないんですけど、(坂本のように)巨人といえばという選手になりたい」と力を込めた。

中学時代には東京ドームでジャイアンカップを制し、明豊の3年春ではセンバツ準Vに導いた身長189センチの大型右腕。通算勝率7割7分5厘を誇る元ソフトバンク斉藤和巳氏に憧れる。「7、8割の力で150キロ投げられるような。負けないエースというのを目標にしてやっていきたい」と誓いを立てた。

活躍したい理由がある。19年1月、「創平兄ちゃん」と慕った4歳上のいとこを交通事故で亡くした。ドラフト会議後、地元大阪に帰省した際には、墓前でプロ入りを伝えた。「『育成ながらプロ野球選手になれた』と報告をした。お兄ちゃんはずっと『プロ野球選手になれ』と言ってくれていたので、喜んでくれているかなと思います」。

センバツでは内側に「創平と共に」と刺しゅうされたグラブを使用。勇気をもらってきた。プロに入っても思いは変わらない。「感謝の気持ちを持ってプレーしたい。1日でも早く支配下登録選ばれて、誰よりも早く1軍で投げられるようなに」。爽やか右腕が将来的なローテーション入りを目指して、貪欲に1日1日を積み重ねる。

巨人育成7位京本真が仮契約「巨人といえばという選手に」ローテ入り目指す - プロ野球 : 日刊スポーツ

 

【京本選手の紹介】


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189センチ77キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ・フォーク

 

 セットから大きく足を上げ、そこから上半身を反らしオーバースローの角度で振り下ろすフォームから最速145キロ、常時140前後のストレートを投げ込む右腕投手。

 140前後の伸びのあるストレートを中心に、120キロ後半の縦の小さく変化するスライダーに120前後の大きく縦に割れるカーブ。130キロ台の小さく動くチェンジアップで打ち取っていきます。

 チームでは主に先発で起用。同級生である太田 虎次朗・財原 光優選手たちとともに

明豊の投手3本柱として活躍。もともとは直球に力をこめて投げ込むパワータイプの投球スタイルだったものの、選抜で東海大相模にサヨナラ負けの敗戦投手となったことで投球スタイルを見直し、制球を重視し8割の力でも打ちとるスタイルに変更しました。

 非常に上背があり球に力のある素材型として獲得されました。

 

【なぜ獲得されたのか】

 スカウトからは189センチという恵体と指先の強さを評価されている素材型投手。直江・横川・平内・山本選手といった若手支配下投手が定着できておらず、投手の底上げは必須。

 ファームも伊藤優・奈良木・井上選手と来年に復帰できるか未知数の選手が多く、阿部剣選手や今年育成5位で獲得した鴨田選手といった、長いイニングを投げられない素材型が多いため、3軍の存在もあり投手の頭数が必要となっています。

 そのなかで京本選手は高校時代の間は故障による離脱と、3本柱と起用が偏ることもなかったためメインは中継ぎや先発でもショートイニングが多く、先発として本格的に起用されるようになったのは3年夏からとなっています。また高卒の指名順位の指標の一つである最高球速の伸び具合も、2年冬から3年夏で143から145とあまり伸びていません。

 制球もまだばらつきがあることから、エース番号を与えられてこそいたものの、育成指名となりました。巨人としてはここ数年獲得している、大きな伸びしろを期待した恵体選手となります。

 

【1軍起用への課題】

 現状の課題は制球重視の投球でもストレートにばらつきがあること。特に投げ下ろす角度のあるフォームですが、全体的に高めにばらけるため、あまり角度が発生していません。また高めに抜けながらばらけてしまうとストライクを取ってもらえないことが多く、アマチュアのゾーンに助けられている場面も目立ちました。

 投球内容としても力を入れられる前半よりも、ある程度スタミナが切れて体から力が抜けた状況のほうが制球がよくなっており、8割の力で投げ込んでいく今の投球内容を極めていくのが基本路線となります。

 ストレートも変化球も抜けることが多いため、特に右打者に対してはキャッチャーもアウトコースに構えざるを得ず、前半はキャッチャーもリードしづらい展開が続いていました。

 まだ上半身に比べ下半身が出来上がっておらず、スカウトからもしぅかり体づくりをすることが第一目標と評されています。