読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2022年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  育成2位指名  酒田南 田村 朋輝選手 高卒右腕投手

独立リーグ交流戦 巨人3軍2―3×BC埼玉武蔵(26日、熊谷)

 巨人の育成ルーキー・田村朋輝投手が3番手で登板し、5回1安打無失点と好投した。

 2―1の4回から登板。4回は2死から四球を与えたが、続く金子を三振。5回も1死から安打を浴びたが、後続を斬った。そして6回以降は無安打。最速は156キロを計測した。

 右腕は「最近スピードが出るようになってきたのは、どうやって投げればいいのか分かるようになってきました」と語り、「立ち上がりは良くなかったが、3イニング目から練習通りに投げられて修正できました。次回は立ち上がりから自分のピッチングができるようにしていきたいです」と力を込めた。

【巨人】育成・田村朋輝が5回無失点と好投 最速156キロ…3軍BC埼玉武蔵戦 : スポーツ報知

 

【田村選手の紹介】


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184センチ81キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク・スプリット

 

 セットから最速158キロ、常時150前後のストレートを投げ込む右腕投手。130キロ台の横のスライダー、110キロ台のカーブ、130キロ台のフォーク、140キロ台のスプリットを投げ込んでいきます。

 武器は150超えを連発する威力のあるストレート。そこに鋭く落ちるフォークと小さく変化するスプリットを組み合わせ空振りを奪っていきます。

 高校3年時点では最速151キロで注目される投手の一人でしたが、多くの球速アップの実績があるドライブラインに通いフォームを改造。最速158キロを記録したことで大きく注目されるようになりました。

 高卒1年目ながら大きく球速を伸ばし、平均150超えを連発できるパワータイプ右腕として成長を見せています。

【なぜ獲得されたのか】

 育成1位の松井颯選手と同じく、支配下指名で消えると思われていた好素材の投手。当初は支配下指名でないと指名は厳しいと踏んでおり、本人も支配下指名でないとプロに行かないと伝えていたが、各球団が指名数を絞ったことにより支配下では指名漏れ。しかし水野スカウト部長は本人のプロ志望の強さから育成指名を受けるかどうかを事前に確認しており、そこで了承が取れたため育成指名に踏み切りました。

 育成3位の吉村選手や育成9位の森本選手のような現場からの要望による獲得でなく、育成1位の松井選手のように育成で残ると思われていなかったため、急ぎ獲得された好素材選手となっています。

 

 

【1軍起用への課題】

 1年目の起用は主に3軍となっていますが、5回を投げ後半でも150前後を記録。クイックでも140後半が中心と馬力の高さを披露しています。ただし150キロ超えのストレートはあまり制球できておらず、高めに抜ける、低めに引っ掛かる球が多くなっています。持ち球のスライダーも変化量が高いものの制球しきれておらず投げた瞬間にボールとわかる抜け方をしており、カウントを整えられる球がないためボール先行で苦しくなるシーンが見受けられました。

 変化球がボールゾーンに落ちる球しかないため、見逃し三振を奪うためのストライクゾーンで勝負できる変化球が必要。ストレートを低めに制球できればフォーク系の球も活きますが、低めに構えて高めに抜けてしまう精度のため、球数を減らすためにも変化量が小さくカウントを整えられる縦のスライダーの開発が求められます。

 3ボールで運よくコースに投げられるか相手が空振りしてくれるのを祈る投球内容になることが多いため、先発として計算するにはコントロールの向上と変化球の開発が必要です。