読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

俊足強肩の二塁手 駒澤大 林 琢真選手 大卒左内野手

東都大学野球春季リーグ戦第2週第3日(日大2-4駒大、3回戦、14日、神宮)

駒大は2-2で迎えた七回2死一、二塁で、2番・林琢真内野手(4年、東邦)が左中間に決勝の2点三塁打を放って突き放し、三回途中から救援した右腕・福山優希投手(4年、八戸学院光星)が抑えて対戦成績を2勝1敗とし、今季初の勝ち点を挙げた。

林琢は、172センチ、74キロで左打ちの二塁手。一回に中前打を放っていたが、「僕が決めるより、(3番の)与倉や(4番の)大森につないだ方が点が入ると思っていて、来たボールをセンターを意識して、外(角)のスライダーを打った。きのう(2回戦)同じ球でやられている投手(日大の左腕・山内翔太投手)を当てられていて、やられたくはなかった」と振り返った。

大倉孝一監督は、「つながりということで、林琢を2番に置いていて、ポイントゲッターとして、いいタイミングだった。勝ち点は大きい」と決勝打を評価した。

駒大、日大に連勝し今季初勝ち点/東都 - サンスポ

 

【林選手の紹介】


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172センチ74キロ 右投げ左打ち

ポジション:セカンド

 

 大学通算1本塁打、左右に問わず安打を生み出せるアベレージヒッター。レフト方向に逆らわずヒットを打てるだけでなく、ライト方向にもしっかりと振り抜き、中央大・岩本選手の140後半のストレートを本塁打にしました。

 1年生からスタメンで起用されているものの3年生までなかなか結果を残せなかったものの、4年生になりチームを引っ張る立場となったことで、成績よりも野球への姿勢でチームを引っ張ると決めたことで成績が伸び、4年春では42打数13安打1本塁打で打率.310を記録しています。

 また打撃だけでなく守備についてもセカンドスタメンで起用され、遠投110mの強肩に50m6.0秒の俊足をいかし広い守備範囲を誇るだけでなく、肩が強いため深い位置に構えることで守備範囲を広めたり、能力でも背面キャッチも披露し、高い守備能力を見せています。

 守備能力の高い俊足巧打のセカンドとして注目されます。

 

【指名への課題】

 課題は高めとインコースへの対応。林選手の打撃フォームはバットを立てたうえで長く構えるスタンス。このフォームのおかげで低めのストレートをしっかりと掬い上げて長打にしたり、アウトコースにも負けずにしっかりと打ち返せています。

 しかしバットを長く持つためインコースには当たらず、カットも出来ないため空振りを奪われています。また低めは得意ですが高めは振り遅れが目立ち、アウトコース高めに対応できていません。林選手は引っ張りのほうが多いため、引っ張りメインの打者でインコースと・高めに振り遅れてしまうのは課題となります。

 

 

 

【指名順位予想】

 ドラフトにおいては遊撃手・三塁手の指名が多く、二塁専の巧打型の指名数はあまりありません。国学院大・池田選手や中央大・牧選手のように長打が売りの内野手であったり、国学院・山崎選手のように100安打・首位打者を獲得できるほどのバットコントロールがないと上位指名は厳しくなっています。

 足と肩があるため外野へのコンバートする手もありますが、大学ではセカンドでしか起用されていない選手をコンバート前提で獲得するのはリスクが大きく、コンバート前提であれば育成2~3位となります。コンバートが見込めない場合は二塁手としては打力不足のため、指名漏れの可能性が高くなります。