読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

右打ちを量産する巧打者ショート 八戸学院光星 中澤 恒貴選手 高卒右内野手

今年9月に開催予定の野球のU―18W杯(台湾)に向けた日本代表候補選手強化合宿が、今月4~6日に行われた。東北地区の高校からも6人が選ばれ、様々なことを肌で感じた。八戸学院光星(青森)の中沢恒貴内野手(3年)は、得意の打撃の“視野”が広がったと実感した。聖光学院(福島)の高中一樹内野手(3年)はレベルの高い仲間に刺激を受け、先輩たちも果たせなかった「日本一」の目標に向けた意識を改めてつくり上げた。

 多くのことを吸収できた3日間だったと、八戸学院光星・中沢は言葉をつなげた。「レベルの高さを実感したと同時に、楽しかった。3日間だけだけど、切磋琢磨(せっさたくま)できたし成長できた」。見るもの、聞くものすべてが今後の糧になることばかりだった。

 広陵・真鍋慧(けいた)内野手(3年)ら、トップクラスの選手の打撃練習に刺激を受けたと言うが、「打撃は自分も得意としている。負けていないと思いました」ときっぱり。昨夏の甲子園で3番に入り、2試合連続複数安打&打点の強打は健在。3月のセンバツは不出場も、冬場の振り込みで成長した姿を見せてアピールした。少し人見知りな性格だと言うが、「(他の選手に)配球の考え方とかを聞きました」と積極的に交流。多くの考えを取り入れ、打席内での“視野”が広がれば、どんな球にも対応できるようになるはずだ。

 技術面以外で特に感じたことについて、「あいさつや声の出し方、グラウンドでの行動は代表にふさわしい人たちばかりだった。そこはチームでも共有できる部分だと思う」。意識を代表レベルまで引き上げれば結果もついてくると気合十分だ。代表候補の誇りを胸に、仲間たちを引っ張っていく。(有吉 広紀)

【高校野球】八戸学院光星・中沢恒貴&聖光学院・高中一樹 日本代表候補選手強化合宿で成長 : スポーツ報知

 

【中澤選手の紹介】


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183センチ87キロ 右投げ右打ち

ポジション:ショート

 

 高校通算24本塁打、右打ちを量産するバットコントロールをもった右の大型内野手。チームでは2・3番で起用され、攻撃型遊撃手として2年生からショートで本格的に起用。差し込まれても窮屈なバッティングにならずライト方向にしっかりと打ち返すバットコントロールに加え、肘をうまく折りたたみ器用なインコース捌きもできる技術があり、3年夏の青森大会では8安打2本塁打で打率.381を記録。センター方向に本塁打を打てるパワーも持ち合わせており、チームの甲子園出場に貢献しました。

 自身も武器と語る打撃をさらにレベルアップさせるために2年冬に振込みを行いパワーを向上させ、差し込まれたストレートもしっかりと振り抜き左右を問わず安打を生み出せるようになりました。

 3年生になり打撃を大きく成長させる攻撃型ショートとして注目されています。

 

【指名への課題】

 打撃では魅力を持った選手ですが、守備面ではまだ固さが残っており、高卒という点を考慮しても送球時の動きの固さにより送球が弱くなりエラーとなったり、ステップも固くグラブ捌きも雑なため送球時の体勢が保てておらず送球の弱さ・コントロールなんの原因となっています。

 また打撃では右投手に比べ左投手は打率が落ち込んでいます。その原因が膝元に落ちる球への対応であり、中澤選手はライトからセンター方向に打ち返すスイングを意識しているため、アウトコース中心となる右投手を得意とする一方で、左投手のインコースへの球にはスイングが我慢できず体勢を崩されており、左投手に対してもアウトコースへのスライダー系の球を打ち返そうと意識してスイングをするため、左打者のインコースをどれだけ我慢できるかがカギとなります。

 

 

【指名順位予想】

 現状では守備には課題があり、まだ長打にはつながっていないものの左右にしっかり打てる技術や、練習でどうにかなるものではない才能の部類になる肘をたたんだインコース捌きもできており、将来的な伸びしろに期待する枠となります。

 打撃に期待しての選手となるためコンバートも視野に入れた獲得となり、ショートとしてはまだ固さも残るため1軍戦力としてみるにはある程度時間がかかる選手ですが、コンバートしやすいため内野手のプロスペクトを充実させたい球団にとって補強タイプであり、現状では6~7位が指名順位となります。

 準決勝で肩を痛めた状態で甲子園に出場するため、そこで目に見えて守備に影響が出ている、そこで無理をして怪我が長期化し今後大きな故障に繋がりかねないと判断された場合、指名順位はさらに落ち込みます