<練習試合:パナソニック-西濃運輸>◇27日◇パナソニックベースボールスタジアム
2年ぶりの都市対抗(7月14日開幕、東京ドーム)出場を決めたパナソニックの正捕手で、プロ注目の久保田拓真選手(23=関大)が奮闘した。
プロのスカウトが見守る中、攻撃では初回に右前適時打を放つなど勝利に貢献。「久しぶりの試合でしたが、序盤から試合感覚取り戻せて良かった」と充実の表情で振り返った。
気温30度の暑さの中、攻守両面で持ち味を発揮した。「暑い中の練習試合が続いていますけど、今年は東京ドームで楽しんで野球をやりたい。ドームで勝つために残りの練習も頑張りたい」と社会人の祭典に向けて意気込んだ。【中島麗】
プロ注目パナソニック久保田拓真が好守で持ち味発揮「楽しんでやりたい」2年ぶり都市対抗出場 - アマ野球 : 日刊スポーツ
【久保田選手の紹介】
183センチ98キロ 右投げ右打ち
ポジション:キャッチャー
解禁年:2023年
通算3本塁打、打てる捕手として評価される右の大型捕手。二塁送球1.8秒、遠投120mの強肩も武器であり、強肩強打の捕手として関西大時代から注目されました。
大学時代から4本塁打を放つなど強打の捕手として注目されるも確実性に欠け指名漏れ。パナソニック入団後も打撃に苦労していたが、元阪神・鳥谷コーチの指導のもとタイミングの取り方を変えるフォーム改造に取り組み、打撃が向上。
都市対抗地方予選では28打数11安打で打率.393と全国大会出場に貢献。下位打線に回されることが多かった打順も5番で起用されるほどチームの攻守の要となっています。
課題とされていた打撃も向上が診られたことで確実性が向上し、打てる捕手としてスカウトから注目されています。
【指名への課題】
課題はインコースを打てないこと。久保田選手はアウトコースへの配球に対しては体をあまり突っ込ませずセンター・ライト方向に打ち返す打撃が行えており、持ち前のパワーもありセンター方向にも外野の深い位置まで打ち返せています。
しかし軸を使って体を捻った打撃はできておらず、インコースに対してはバットが振り遅れてしまい、振り遅れの空振りとなっています。そのためインコースへの配球がメインとなる左投手を苦手としており、肘が伸びてスイングをできるゾーンは打てているものの、どうしても窮屈なバッティングとなってしまうインコースに対してはインコース対策のスイングができておらず、インコースの打率は0割とはっきりとした課題として表れています。
【指名順位予想】
大学時代は一時サードにコンバートされたりと捕手面ではまだ課題も残る選手。そのため打撃でその分のマイナスを補填する必要がありますが、ボールにパワーが乗り切れておらずあと一伸び足りないといった打撃も多く、打撃面でもまだ即戦力とはいえません。
大卒社会人であるため打撃・もしくは守備どちらは即戦力とならなければ指名は厳しく、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。
しかし遠投120mの強肩と持ち前のパワーがあり素材型としては評価されており、捕手は1~2年指名漏れとなっても即戦力であれば上位指名が狙えるため、売りである打撃の好調を1年続け課題視されている確実性の改善をアピールしたいところです。