読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

投げっぷりのよい長身右腕 日本大 杉本 幸基選手 大卒右腕投手

今秋、7季ぶりに東都大学リーグの1部へ復帰したものの同率5位と低迷した日大が、「執念」を新たなスローガンに掲げて千葉・習志野市のグラウンドで練習に取り組んでいる。

 新チームの躍進のカギを握るのが、巨人にドラフト3位で指名された赤星優志投手に代わるエースの出現。候補として期待されるのが、最速151キロの直球を武器とする杉本幸基投手(3年=大垣日大)と、オリックス・田嶋大樹投手を兄に持つ田嶋俊輔投手(3年=佐野日大)だ。

 杉本は、春の入れ替え戦のあと右肩に痛みが出て秋のリーグ戦は出遅れ。何とか登板にこぎつけたが、3試合で5回3分の2の投球回数にとどまり、防御率も4・76と不本意な成績に終わった。「肩への怖さがあって、本来のフォームで投げることができませんでした。今は、テイクバックや体重移動などを改善して、徐々に良くなっていると思います」と杉本。プロを目標としており、来シーズンに向けて「真っすぐで三振を取れるように磨いていきたい。スプリット的な速くて落ちるボールも練習しています」と話した。

 田嶋は最速148キロで、カーブを効果的に使う右腕。9月16日の国学院大戦に救援で神宮デビューを果たし、5回を無失点に抑えた。5試合で12回3分の1を投げ、防御率は0・73。「ストレートのスピード、細かいコントロールなど足りない点は多いと思いますが、クリーンアップのいい打者を抑えられたことは自信になりました」と振り返った。

 2017年のドラフト1位でオリックスに入団した兄に続くプロ入りへ。田嶋は「150キロを出して、プロから注目されるようになりたい」と言葉に力を込めた

【大学野球】 日大の「ポスト赤星」を争う最速151キロの杉本幸基とオリックス田嶋大樹の弟・俊輔 : スポーツ報知

 

【杉本選手の紹介】


www.youtube.com

182センチ83キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ

 

 セットからゆったりとした始動で構え、スリークォーターよりも高い角度で力強い腕の振りから投げ込むフォームから最速151キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の縦のスライダーに110キロ台のカーブ、120キロ後半のまっすぐ落ちるチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器は力あるフォームから繰り出される伸びのあるストレート。浮き上がるような軌道でシュート回転するストレートを中心に投げ込んでいくパワースタイルで押していきます。

 チームでは主に中継ぎで起用。3年春の入れ替え戦の後肩の痛みを訴えたため3年生はほとんど登板が無く、リハビリ期間にフォーム改造に取り組み肩にに負担がかからない投げ方に改造。4年春は4試合を投げ防御率1.35となっており、さらなる飛躍が期待される右腕となります。

 

【指名への課題】

 課題は変化球の精度。スライダー・カーブ・チェンジともに制球にばらつきがあり、変化量自体もムラがあり、しっかり変化したスライダーも投げた瞬間にボールとわかるコースに飛んでしまい、どの変化球でもカウントが整えられない、決め球として使える安定性がないため、ストレート頼りの投球になっています。

 

 ストレートもばらつきがあるため、浮いたストレートにしっかりと合わせられ外野の頭を超える当たりを連発されており、安定性にかける投球になっています。高卒ならばともかく大卒で安定して使える変化球がないのは大きな課題として判断されてしまいます。

 

【指名順位予想】

 変化球の精度がどの種類も安定しておらず、武器として評価できるレベルではありません。しかし素材型として評価するにはストレートはばらつきがあり球速も140中盤~後半と素材型としても物足りなさが残っています。

 

 素材型としての評価となるため、スライダー・カーブ系の決め球が一つ安定して使える様になれば、育成3~5位の指名となります。現状の評価としては指名漏れの可能性が高くなっています。