読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

パンチ力と俊足を備えた巧打者 神村学園 正林 輝大選手 高卒左外野手

野球の「U―18日本代表候補選手強化合宿」が5日、奈良県内で行われ、神村学園(鹿児島)の左打ちスラッガー、正林輝大(しょうばやし・こうだい)外野手(3年)が紅白戦で、英明(香川)の左腕、百々(どど)愛輝外野手兼投手(3年)から右越えに本塁打を放った。内角寄りの真っすぐを捉えた。

 「木製バットでホームランを打ったのは初めてです。飛び方はあんまり変わらない感じで、振りやすさは使っていた低反発のバットと木製のバランスが違うので、完全に慣れているというわけではないです」

 中越(新潟)の右腕、高橋駿臥(しゅんが)投手(3年)からは左中間へ二塁打も放った。

 「持ち味は広角に打てるところなんで、追い込まれてから変化球に三振するのではなくて、変化球をしっかり逆方向に運べたのは良かったかなと思います」

 今春センバツでは作新学院(栃木)との1回戦で、プロ注目の右腕・小川哲平投手(3年)から右越えの本塁打を放っている。視察した中日の松永幸男スカウト部長は「飛ばす力があり、スケールのある選手」と評した。

U―18日本代表候補・神村学園の正林輝大が本塁打 木製バットでは初「飛び方はあんまり変わらない」(中日スポーツ)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース

 

【正林選手の紹介】


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178センチ84キロ 右投げ左打ち

ポジション:ライト

 

 通算13本塁打、パンチ力があり広角に打てる打撃が魅力の左打ちの外野手。癖のないバッティングで左右にヒットを打てるバットコントロールが魅力であり、選抜では9打数5安打1本塁打を記録。高めをレフト方向に上手く打ち返すだけでなく、低めを内野間に転がす技術を披露しています。

 バットコントロールだけでなくパンチ力も備えており、新基準の金属バットにより選抜の柵越え本塁打数はわずか2本でしたが、そのうちの1本が正林選手となっています。

 また足も速く50m6秒フラットの俊足で二塁内野安打も記録しており、選抜では2盗塁を決めるなど足も魅力。Uー18代表合宿にも招聘され木製バットで本塁打を記録。打撃評価の高い左打ち野手として注目されています。

 

【指名への課題】

 課題はインコースに上手く合わせられていないこと。かなりベース寄りに構えるフォームをしており、アウトコースから低めへの対応はしっかりバットを伸ばしコースに打ち分けています。しかしインコースに対してはタイミングが合わないことが多く、特に縦の変化に対しては全くバットが出ない、明らかにタイミングを外されたスイングが目立っています。

 何とかカットして失投を待とうとするレベルでなく、全く変化球に反応できず見逃しているため、右投手からのインコースへの縦の変化球が課題となっています。

 守備も足は速いものの特筆して上手いというわけではなく、プロ入り後は中距離型の打撃評価巧打者として見られるため、巧打者としてゾーンに苦手な部分があると、上位指名への壁となっています。

 

 

【指名順位予想】

 巧打者ならばセンターを守れることが上位指名に求められる条件ですが、現状はライトのみ。スカウトにもアピールするためには俊足と巧打を活かすセンターを守れるところをアピールしたいところ。

 また最近のドラフト市場は1~2位レベルでなければ右打者のほうが需要が高まっており、高卒外野手となればやはり最低30本塁打以上は必要になっています。2~3位候補となるには長打が売りにならないと厳しいため、現状では3~4位候補。ミート技術と走塁はいいため、クリーンナップは駄目でも1番候補にもなることから、ある程度潰しが効くタイプの外野手となります。