読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

ストレートの伸びが魅力の素材右腕 青森山田 関 浩一郎選手 高卒右腕投手

センバツ高校野球中央学院5-2青森山田>◇28日◇準々決勝

青森山田中央学院(千葉)に2-5で敗れ、春夏通じて初の4強入りを逃した。先発した桜田朔投手(3年)が4回途中5失点と試合をつくれず。初回、先頭打者に四球を与え、2回には自身の暴投や連打などで3失点。4回に左越え2点適時打を浴び、1-5となったところで降板。以降はエース右腕・関浩一郎投手(3年)が散発3安打の無失点投球。打線がチャンスをものにできず14残塁の拙攻も、青森山田のエースが意地を見せた。

「これ以上『点をやらない』と思いました」。降板後、ベンチで涙を浮かべる桜田を見て、そう思った。前日の広陵(広島)との2回戦では、5回途中から登板した関。先発桜田が無失点で粘ってきた中で、8回に2失点、9回に3失点を喫した。打線が8回に2点、9回に3点を取り返し、5-5で迎えた延長10回裏無死満塁、原田純希(あつき)内野手(3年)の中犠飛でサヨナラ勝ち。試合後、関は時折涙を浮かべて声を詰まらせながら、「この試合はチームのみんなに本当に感謝しなきゃいけない」と語っていた。

前日に助けられた分、好投で恩返しした。得点圏には3度走者を進めながらも、きっちりと「0」に抑えた。前日のような逆転劇とは行かず、チーム初の1勝をつかんだ春は8強で終わったが、関は「チームとしても個人としてもたくさん反省や課題が得られたと思う。1日1日改善しながら、また夏、チームの目標である『日本一』に向かって頑張っていけたらと思います」。青森山田の「背番号1」は前を向いていた。今度こそ「日本一」をつかむために、夏にまたこの場所に帰ってくる。

【センバツ】青森山田エース関浩一郎が意地0封投球 5失点桜田朔の涙に「これ以上点やらない」 - センバツ : 日刊スポーツ

 

【関選手の紹介】


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186センチ85キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ

 

 セットから軸足を曲げ腕を大きく振りかぶり、オーバースローよりも低い角度からダイナミックに投げ込むフォームから最速147キロ、常時140キロ前後のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、120キロ台のチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器はリリースされてから伸びる威力あるストレート。綺麗な軌道でキャッチャーミットに吸い込まれるストレートをメインに、ピンチになるとギアを上げ140中盤から後半の威力あるストレートを中心に、大きく弧を描くカーブでタイミングを外します。

 2年生の明治神宮大会星稜戦で7回3失点で敗戦投手になったことをきっかけに、肉体・技術面を徹底的に見直し食トレを実行。さらに筋力トレーニングを倍に増やしたことで2年冬から体重を6キロ増やすことに成功。スタミナアップや力まずとも力あるストレートを投げられるようになり、投球の安定感が増しました。

 まだ体も細くさらなる成長が期待されている注目候補となります。

【指名への課題】

 課題はストレート以外は決め球といえるほど高い精度を備えていないこと。スライダーはカウント球、チェンジアップは少しずつ沈んでいくため見切りやすい。特にランナーが出るとこの特徴が顕著となり、空振りを奪えなくなっています。ストレート頼りになりながらも抑えられることからスカウトはストレートを高く評価していますが、

 クイックでなくなるとスライダーの変化量があがりブレーキが利くことでカウント球と機能していますが、2ストライクまで追い込むと変化球を決め球にできないため、ストレートを上手く合わせられ逆方向に打ち返されています。

 

 

【指名順位予想】

 関選手の魅力はフォームに大きな癖がなく、伸びのあるストレートである以上、今後の評価はストレートがどこまで伸びるかになります。現状ストレートは130キロ前後から140前後とかなりばらつきがあるため、ストレートが常時140前半、最速151~3キロになれば3~4位と上位指名も見えてきます。

 さらに決め球になるほどの変化球を習得できれば2位後半から~3位となります。伸びしろを見られる選手であるため、現状では完成度よりも、どれだけ伸びるかが上位指名の分岐点となっています。現状の評価は6~7位。成長が見せられないと評価は一気に落ちてしまいます。