読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

1年で10キロ増速したサイドハンド 専大松戸 横山 陸人選手 高卒右腕投手

 

第101回全国高校野球選手権大会千葉大会(19日、八千代松陰5-1専大松戸、ZOZOマリン)千葉大会4回戦で優勝候補の専大松戸が、ノーシードの八千代松陰に1-5で敗戦。プロ注目の最速148キロのサイドスロー右腕、横山陸人投手(3年)は6回0/3を5失点。短い夏が終わった。

 「今大会の初戦から高めに浮く球を修正できなかった。ホームランを2本、打たれて悔しい」

 一回。長岡に右中間席へ先頭打者本塁打を打たれ、三回には大竹に中越えのソロを被弾。その後は、昨秋から習得に励んだチェンジアップを駆使するなどして立て直したが、七回にも3点を失った。

 今春の県大会で計16回を投げて23奪三振を記録するなど、プロからの評価は高い。視察したロッテ・榎スカウトは「きょうは(ZOZOマリンの強い)風に対応できなかったのではないか。力強い球が魅力的という評価は変わらない」と語った。

 横山は進路について「これから監督と話し合って決めたい」と明言を避けた。熟考を重ね、決断を下す。

専大松戸・横山散る…ロッテ・榎スカウト「評価変わらない」/千葉 - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

 

 

 【横山選手の紹介】

f:id:okimono:20190914141056p:plain


178センチ76キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ

 

 セットポジションから重心を下げたところでテイクバックを小さくしたサイドスローの腕の振りから最速148キロ、常時140前後のストレートを投げる右腕投手。変化球については120キロ前後の緩い変化のスライダー、100キロ台でスライダーのように右打者から逃げるように変化するカーブ。2年秋に修得したチェンジアップを駆使して打ち取っていきます。

 2年まで最速130キロだったものの、花咲徳栄戦にて11被安打を浴び敗戦。その後冬を超えてから球速が上がるようになり、3年になると最速148キロを記録するようになりました。

 9月11日にプロ志望を表明。プロでも少ないスピードタイプサイドスローとして注目されています。


【ドラフト候補】専大松戸 横山陸人 投球フォーム

 

【指名への課題】

 課題となるのは左打者にとって見やすいフォームという右腕サイドスローとしての弱点。リリースポイントが遠くなるため左打者は見やすく、アウトコースで勝負できる球を持っていないため踏み込まれて長打にされています。インコースへのスライダー・カーブも意識しすぎているのか変化が大きすぎ、デッドボールすれすれのものばかりとなっています。

 

 敗退した試合でも被弾した2HRはすべて左打者から打たれたものであり、右に対してはゴロ性のヒット、エラーによる出塁でしたが、左からは本塁打を含む長打を打たれており、左に対しての決め球がないため球数も多くフルカウントの展開も多くなっているため、先発として計算する際の大きな課題となります。

 

【指名順位予想】

 即戦力中継ぎとして見る大卒・社会人ならともかく、将来性を見る高卒としては左を苦にする点は大きなマイナスポイントとなります。一方高卒サイドスローながら常時140キロを記録するのはサイドスローという点でみれば大きな武器にもなります。

 対左用にシュートもしくはシンカーを覚えるのが先発もしくは勝ちパターンへの鍵となりますが、現状では対右のワンポイント止まりとなってしまいます。高卒で左に課題ありのため先発として計算できないとなるため、指名順位としては育成2~3位候補となります。