巨人の伊藤優輔投手が18日、都内の球団事務所で契約更改に臨み、100万円減の年俸700万円(金額は推定)でサインした。
伊藤は三菱パワーから20年ドラフト4位で入団。21年の秋に右肘を痛め、同年11月1日に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術を受け、育成選手となった。それでも今季はイースタン・リーグで約2年ぶりとなる実戦登板を果たすなど、順調に調整を進めていた。
- 【伊藤選手のこれまでの経緯】
- 【TJ手術を得た現在の投球内容】
- 【1軍戦力として活躍するための課題】
野球の「U―18日本代表候補選手強化合宿」が5日、奈良県内で行われ、神村学園(鹿児島)の左打ちスラッガー、正林輝大(しょうばやし・こうだい)外野手(3年)が紅白戦で、英明(香川)の左腕、百々(どど)愛輝外野手兼投手(3年)から右越えに本塁打を放った。内角寄りの真っすぐを捉えた。
「木製バットでホームランを打ったのは初めてです。飛び方はあんまり変わらない感じで、振りやすさは使っていた低反発のバットと木製のバランスが違うので、完全に慣れているというわけではないです」
中越(新潟)の右腕、高橋駿臥(しゅんが)投手(3年)からは左中間へ二塁打も放った。
「持ち味は広角に打てるところなんで、追い込まれてから変化球に三振するのではなくて、変化球をしっかり逆方向に運べたのは良かったかなと思います」
今春センバツでは作新学院(栃木)との1回戦で、プロ注目の右腕・小川哲平投手(3年)から右越えの本塁打を放っている。視察した中日の松永幸男スカウト部長は「飛ばす力があり、スケールのある選手」と評した。
U―18日本代表候補・神村学園の正林輝大が本塁打 木製バットでは初「飛び方はあんまり変わらない」(中日スポーツ)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース
<センバツ高校野球:中央学院5-2青森山田>◇28日◇準々決勝
青森山田が中央学院(千葉)に2-5で敗れ、春夏通じて初の4強入りを逃した。先発した桜田朔投手(3年)が4回途中5失点と試合をつくれず。初回、先頭打者に四球を与え、2回には自身の暴投や連打などで3失点。4回に左越え2点適時打を浴び、1-5となったところで降板。以降はエース右腕・関浩一郎投手(3年)が散発3安打の無失点投球。打線がチャンスをものにできず14残塁の拙攻も、青森山田のエースが意地を見せた。
「これ以上『点をやらない』と思いました」。降板後、ベンチで涙を浮かべる桜田を見て、そう思った。前日の広陵(広島)との2回戦では、5回途中から登板した関。先発桜田が無失点で粘ってきた中で、8回に2失点、9回に3失点を喫した。打線が8回に2点、9回に3点を取り返し、5-5で迎えた延長10回裏無死満塁、原田純希(あつき)内野手(3年)の中犠飛でサヨナラ勝ち。試合後、関は時折涙を浮かべて声を詰まらせながら、「この試合はチームのみんなに本当に感謝しなきゃいけない」と語っていた。
前日に助けられた分、好投で恩返しした。得点圏には3度走者を進めながらも、きっちりと「0」に抑えた。前日のような逆転劇とは行かず、チーム初の1勝をつかんだ春は8強で終わったが、関は「チームとしても個人としてもたくさん反省や課題が得られたと思う。1日1日改善しながら、また夏、チームの目標である『日本一』に向かって頑張っていけたらと思います」。青森山田の「背番号1」は前を向いていた。今度こそ「日本一」をつかむために、夏にまたこの場所に帰ってくる。
【センバツ】青森山田エース関浩一郎が意地0封投球 5失点桜田朔の涙に「これ以上点やらない」 - センバツ : 日刊スポーツ
◆第96回センバツ高校野球大会第4日 ▽1回戦 青森山田4x―3京都国際(21日・甲子園)
青森山田が京都国際にサヨナラ勝ちし、春3度目の出場で初勝利を挙げた。打者2人が新基準バット導入後、初めて甲子園で木製バットを使用。その1人、5番の吉川勇大遊撃手(3年)が9回1死から中越え三塁打を放ち好機を演出し、劇勝を呼び込んだ。
甲高い金属音は響かなくても、打球は伸びた。芯を食った木製バット特有の、反動がなく抜けるような感覚。青森山田・吉川の飛球は、背走するセンターの頭上を越えた。頭から三塁に飛び込んだ吉川は「チームバッティングを心がけた結果。『走れ走れ』と思ってベースを回りました」。同点の9回1死。伊藤英司のサヨナラ打を呼ぶ三塁打を笑顔で振り返った。
導入された新基準の金属バットを試すことなく、木製に絞った。以前から練習では木製を使っていたこともあり「前の金属よりは木製も飛ばないんですけど、低反発でみんなが打ってるのを見てると、木製の方が自分は飛ばせるのかなと思った」。冬の間、木製で振り込み手応えもあった。それに加え「この先、高いレベルで野球をやりたい。早くプロ野球選手になりたい」と将来も見据え、甲子園も木製で臨むことを決めた。
木の相棒は日本ハム・松本剛モデル。ミドルバランスで890グラム、素材はメープルだ。消耗品とも言える木製バットは自己負担。1本あたり約1万5000円で甲子園には12本持ち込んだ。家族には「大量に買ったんですけど、『頑張れよ』と言われて結果で恩返ししたい」と感謝。滑り止めスプレーが使えない点は、革製の手袋をゴム製に替えて対応している。
初回にも追加点につなげる左前打を放って2安打。兜森崇朗監督(44)は「強引に力任せに振っていたところがあったけど、木製だとその打ち方ができない。折れるバットと折れないバットの打者の心理というのか。彼の場合は打撃技術の進歩につながった」と説明した。吉川も「折れる可能性もあるので、とにかく芯に当てようと。結果も上がってるので、いい方向にいってる」。チームとしてもセンバツ初勝利。バット基準の変更も追い風に、目標の日本一へ進んでいく
2年前に先輩たちが立てなかった舞台で京都国際ナインが全力を出し切った。東北王者・青森山田を相手に8回に2点差を追い付く粘り。9回1死三塁から痛恨のサヨナラ打を浴びたエース左腕で主将の中崎琉生は、夏のリベンジを誓った。
「自分が打たれて負けたのは本当に申し訳ない。“夏に絶対帰ってくる”という気持ちが芽生えたので、一人でも京都大会を投げ抜いて甲子園に出たい」森下瑠大(現DeNA)を擁した22年の春は優勝候補に挙げられながら、大会直前にコロナ禍で出場辞退。前夜に森下から激励されたという中崎は「マウンドに立った時に、2年前の先輩方の顔が思い浮かんだ。結果で恩返しできず悔しい」と唇をかんだ。
近畿勢は13年以来11年ぶりに開幕から5連敗。この悔しさをバネに、全国で勝てるチームとなって夏に戻ってくる。
京都国際のエース左腕、中崎主将「“夏に絶対帰ってくる”という気持ちが芽生えた」― スポニチ Sponichi Annex 野球
◆第96回センバツ高校野球大会第6日 ▽1回戦 常総学院1―0日本航空石川(25日・甲子園)
常総学院のエース・小林芯汰投手(3年)が散発5安打9奪三振の快投で今大会2人目の完封勝利をマークした。1点リードの9回は1死一、三塁のピンチを背負ったが、河田を遊ゴロ併殺で試合終了。「落ち着いて投げられました。本当にホッとしたというか、うれしかったです」と笑った。
今秋ドラフト候補の最速149キロ右腕。この日は球場表示で最速140キロと控えめだったが、常時セットポジションから直球と変化球のコンビネーションがさえた。4回2死一、三塁ではカットボールで河田を空振り三振。5回は1死三塁から代打・竹中をカットボールで空振り三振、続く冬木はカットの直後の真っすぐで一飛に仕留めた。
1回戦最後の登場だった両校。春14年ぶりの2日連続順延となったが、小林は前日24日には43球を投げ込んで調整。初戦にしっかり合わせてきた。
1週間で球数500球以内というルールの中で、決勝まで進むと最大5試合を戦うことになった常総学院だが、横浜(現DeNA)などでプレーした島田直也監督(54)は「基本はエース(小林)に任せます」と信頼する。本人も「自分的には連戦の方がいい感覚で投げられる」と頼もしい限り。まずはエースらしい119球で初戦を突破した。