東芝は先発全員安打の12得点で7回コールド勝ち。2回に小川が逆転2ラン、3回には松本主将が3ラン。これでリズムに乗り、相手投手全員から得点を挙げ「サインはまったく出してません。自主的野球。選手がしっかりやってくれた」と今季から就任した平馬淳監督はドーム1勝にも余裕の表情。
ドラフト上位候補の岡野が6回を1失点。先制された場面も含め、指揮官は「ちょっと力んでいたかな。岡野の能力からすると50点。これから上がってくると思う。彼には3、4勝してもらわないと」と8度目の優勝に向け、エースにさらなる活躍を期待した。
【岡野選手の紹介】
180センチ84キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・シュート・カーブ・フォーク・カットボール・ツーシーム
解禁年:2018年
常にセットポジションで最速148キロ、常時140前半のストレートを投げ込む社会人注目投手。決め球はフォークを主体としており、打者の近くまで来て急激に変化するため、決め球でもありながらタイミングをはずすために用いることもできる球となっています。
またスカウトからも社会人2年目とは思えないと称される総合力と落ち着きも評価さえており、相手の揺さぶりや調子が悪い中でも試合を作れる総合力から東芝ではエースとして登板しています。スライダー・カーブ・ツーシームなど多種の変化球を用いることが出来る点からも即戦力投手として日米13球団が視察に訪れるなど、社会人上位候補として注目されています。
2018/3/11 岡野祐一郎 (東芝) スポニチ大会/東京ガス戦より 2018年 ドラフト候補
【指名への課題】
ストレートは高めに集まりやすい傾向にあり、このためか追い詰めるまではいきますが、そこからファールにされやすく球数が増えています。変化球も決め球とするフォークはあるものの、それ以外の変化球は球種こそ豊富ですが、精度に関してはいまいちであり、すっぽ抜けてホームランボールになるような球も見受けられました。
このため決め球はストレートかフォークとなることが多く、フォークを見切られるとストレート頼みになってしまいます。フォーク自体も抜け球が見受けられ、フォークの抜け球はかなり危険なコースとなるため、先発として計算するにはストレートを低めに集められるようになるかカーブやスライダーといったほかの変化球の精度アップ。フォークを活かしリリーフとするならストレートがあと常時2~3キロアップしないと粘られてしまいます。
【指名順位予想】
指名順位としては2~3位の上位指名が候補。大きな課題がない一方、あと一つ壁を越えられればプロでも計算できるクラスになる選手であるため、1位になるにはまだ足りていないと判断し上位としています。