読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

制球力と素材を併せ持つ上位候補 亜細亜大 草加 勝選手 大卒右腕投手



東都大学野球秋季リーグ戦第5週第3日▽亜大6―0国学院大(19日・神宮)

 負けて勝ち点を失えば最下位が決まる亜大は、ドラフト上位候補に挙がる草加勝投手(4年=創志学園)が国学院大を被安打5、無四球で完封し、入れ替え戦を回避した。

 この試合の勝利で6勝7敗、勝ち点2に。一方、前日まで5位だった東洋大は中大に敗れ、5勝7敗の勝ち点2となったため、勝率の比較で順位が逆転した。

 草加は、9回を投げた1回戦から中1日の登板でエースの意地を見せた。直球とカーブとの球速差で国学院大打線のタイミングを外し、わずか99球で手玉に取った。

 「無駄なボールがなかったことが、球数が少なかった要因だと思います。カーブが(前週の)青学大戦から良く、今日もいい感覚で投げられました」と草加。視察したDeNA・吉見スカウトは「体力があって、精神面も強い。大一番での完投。無四球というのも評価できる」と感心したように話した。

【大学野球】 亜大が入れ替え戦を回避 ドラフト上位候補のエース・草加勝が意地の無四球完封 : スポーツ報知

 

草加選手の紹介】


www.youtube.com

182センチ75キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・ツーシーム・チェンジアップ・フォーク

 

 グラブを高く構えるセットから小さく足を上げテイクバックを小さくした腕の振りから最速153キロ、常時140後半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、100キロ台のカーブ、130キロ台のツーシーム、110キロ台のチェンジアップ、120キロ台のフォークを投げ込んでいきます。

 武器はコースに投げられる制球のよいストレートと小さく変化するツーシームのコンビネーション。縦のスライダーでカウントを整え、威力のあるストレートで打ち取っていきます。さらに左打者にはチェンジアップ、右打者にはツーシームを合わせ空振りを奪っていきます。

 チームでは先発で起用。3年秋から救援・先発両面で起用されると4年春から本格的に先発として起用。4年春には最終週投手とベストナインを獲得しドラフト候補として注目されるようになります。

 さらなる変化球の習得のためにサイドスロー気味の腕の振りを試すなどさらなる向上をめざしており、投手としての細さも目立つことから伸びしろが期待される右腕として上位候補とされています。

 

【指名への課題】

 課題はカーブの腕の振り。ストレートと変化球で腕の振りの強さが異なりますが、目に見えて腕の振りが緩むのがカーブ。カーブを投げる際は腕の振りの力が抜けており、ストレートと比べると腕の振りの強さが大きく異なっています。それでもスローカーブとして機能していますが、腕の振りが緩いためコントロールがばらけてしまい、どうしても高めに集まりやすくなっています。

 変化球全体で腕の振りが緩くなるためストレートに比べ球威が大きく落ち込んでおり、フォーク・チェンジ系の球威があまりないのが課題となります。これらはストレートを見せ球とするためストレートと緩急差がありすぎると見送られることから、今後はフォームを固め変化球の精度を向上させることが求められます。

 

 

【指名順位予想】

 即戦力よりも素材型としての評価が高い選手。細身ながら150前後を投げられるパワーと複数の変化球を投げられる器用さが売りのため、2~3年後の1軍先発として育てていく余裕がある球団にとって指名候補となります。

 素材型ですがある程度まとまっておりコントロールは安定していることから素材型としても上位の評価。東都大でしっかりと成績を残しており大きな怪我をしていない。肩の消耗も少ないなど、故障のリスクも少ないことから指名順位は外れ1位~2位候補。1位候補となるには腕の振りのゆるみが課題となっています。