読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

腕が遅れて出てくるフォームが武器 佛教大 木下 隆也選手  大卒左腕投手

 

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◆京滋大学野球第4節第2日▽佛教大2―1滋賀大(22日・佛教大園部グラウンド)

 接戦を制し、佛教大が5季連続57度目の優勝(昨年春のリーグ戦は中止)を勝ち取った。2回に木岡大地(4年=上宮太子)の右越え本塁打で先制した佛教大は、4回に同点とされたが、5回1死三塁から山守晴喜(3年=東邦)が決勝の中犠飛。先発右腕の木村光(3年=奈良大付)から左腕の木下隆也(4年=奈良大付)のリレーで相手の反撃をしのいだ。9勝2敗の勝ち点4となった佛教大は、残る試合に敗れても、勝ち点、勝率で上回るチームがなく、全日本大学選手権(6月7日から13日・神宮ほか=報知新聞社後援、昨年は中止)に、2大会連続21度目の出場を決めた。

 「奈良大付リレー」が佛教大を栄冠へと導いた。先発の木村光は7回を投げ7安打1失点。「ピンチは多かったですが、与える点数を少なく、という投球ができました」と満足の表情を見せた。リリーフした木下は2回を1安打しっかり締めた。「やっと決められました。ホッとしました」と先輩の木下は笑顔だ。

 

 

 

 

 【木下選手の紹介】


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176センチ70キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・チェンジアップ

 

 セットから折り曲げた肘を背中に回し、上半身を捻ると同時に腕を振り出しぎりぎりまで出どころが見にくいフォームから最速144キロ、常時130後半のストレートを投げ込む左腕投手。120中盤の大きく弧を描くスライダーに、少しずつ沈み込んでいくチェンジアップを駆使して打ち取っていきます。

 球の出どころが見にくく135~140のストレートでもとらえきれず差し込まれることが多く、そこに右打者の膝に大きく落ち込むスライダーで空振りを奪えるため、左右どちらも苦にしない制球の良さが売りとなります。

 チームでは3年までは主に中継ぎで起用。4年生になり先発としても本格的に起用されるようになると、初完投を遂げるなど実績を残しており、先発・中継ぎ両面での起用を期待できる変則左腕となります。

 

【指名への課題】

 変則左腕ゆえにあまり球威が無く、当てられるとどうしても長打にされやすい点です。変化球もスライダー・チェンジのみでチェンジアップはスプリットのような軌道のため、打者の目線を外せるようなゾーンを絞り込ませない球がスライダーのみしかなく、一巡目は打者のタイミングを外せていますが、二巡目になるとしっかり捉えられています。

 タイミングを合わせられるようになるとスライダーを捨ててストレートかチェンジに絞り込めばよいため、タイミングが合うようになると球威のなさが致命的となります。

 

 

【指名順位予想】

 先発としては引き出しが少ないため二巡目から捉えられるため、4~5回が失点のラインとなってしまいます。中継ぎとしても球威がないためパワーでゴロヒットで持っていけてしまうのが難点。どちらにしても即戦力は期待できません。

 ただし制球の良さとスライダーは評価ポイントであるため、現状では育成1~2位が指名順位となります。ここからストレートが140前半になること、もしくは変則左腕の課題である左打者のインコースを攻められる変化球の習得があれば6~8位の勝ちパターンでなければ使えるポジションがある評価の選手となります。