立大が慶大に逆転負けを喫し、2連敗。1―1の7回から宮海土(3年・国学院栃木)が登板し、8回2死一、二塁から正木智也(4年・慶応)に3ランを浴びた。「調子は悪いことはなかった。(本塁打は)打った瞬間だった…」と今季6試合目での初失点に肩を落とした。
チームは慶大に18年秋から10連敗。溝口智成監督は「差を埋められない監督の差。僕の力のなさだと思う。本当に悔しい」と話した。応援団に新型コロナウイルスの感染者が出たことから、この日は外野席での応援は自粛。指揮官は「来週に戻って来られたら、ともにいい試合ができるようにしたい」と切り替えた。
【宮選手の紹介】
174センチ83キロ 左投げ左打ち
変化球:スライダー・カーブ・チェンジ
セットから軸足を曲げ重心を落とし、スリークォーターの腕の振りから最速148キロ、常時140前半のストレートを投げ込む左腕投手。120後半のスライダーに110キロ台のカーブ、130中盤のまっすぐ落ちるチェンジアップを投げ込んでいきます。
武器は力あるストレート。ダイナミックな腕の振りから右打者のインコースを突くクロスファイアを投げ込み、そこに120キロ台の弧を描くスライダーのコンビネーションで打ち取っていきます。
チームでは主に中継ぎで起用。2年春から中継ぎとして起用されると、5試合で自責1で防御率1.35と好成績を残し、中継ぎ左腕として注目されるようになります。
高い奪三振能力を持つ中継ぎ候補として期待されています。
【指名への課題】
課題は中継ぎとしては計算に困る制球のばらつき。140キロ台で投げるストレートはミットを構えたところには投げることは出来ておらず、かなりばらつきが目立っています。
宮選手が投げるストレートは140キロ前半の球威があるがばらつくストレートと、制球重視の130中盤のストレートの二種類がありますが、宮選手は左投手がカウントを整えるために使うスライダーもばらつきが目立ち、特に右打者に対してはスライダーがアウトコース高めに抜けてしまうため、ストレートを狙い撃ちされ対右への被打率は4割近くになっています。
決して制球が良いほうではなかったものの、それでもある程度はまとまっていたものの、4年春になりフォームに力みが出て制球がさらに悪化しています。
【指名順位予想】
3年生までは貴重な即戦力左腕候補の一人でしたが、4年になり制球の悪化、チェンジアップの変化が変わったことで右打者に打ち込まれています。
しかし3年生までの投球が取り戻せれば中継ぎ左腕として計算できますが、勝ちパターンとして見るにはばらつきがあるタイプで、140前半は物足りなさが残ります。このため評価としては中継ぎの一人で2軍スタートも想定されるため、6~8位と実績はあるが調子を落としていることで下位指名となります。