読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

第2回2021年読売ジャイアンツドラフト指名予想【4~7位】

 

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 選抜に全日本大学野球選手権が終了し、社会人の全国大会も控える中で、ある程度ドラフト候補の選手が出てきました。そこで今回は2021年の巨人のドラフト指名予想を行いたいと思います。

 今回は以下のルールで行います。

支配下は7位。育成は5位まで予想し、各順位2名予想。1位は外れ1位まで予想

②現時点で進学・就職を表明している選手は対象外

⓷スカウトコメント・視察情報がない選手も対象

④指名順は現在のリーグ順位である3位として予想

 

 

  今回は4~7位となります。

 

 

 

【4位指名候補①】愛工大名電 寺嶋 大希選手 高卒右腕投手


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 癖のない綺麗なフォームに全体的に制球のとれた変化球が魅力の高卒右腕。上位候補に比べると球速や変化球の癖などで突き出た武器はないものの、4~5年後にはローテに入れそうなタイプの選手。
 巨人は18・19年で直江・井上選手とフォームに癖が無く体があまり出来ていない高卒投手を3~5位で獲得しており、寺嶋選手もそのタイプとなります。

 

【4位指名候補②】セガサミー 横山 楓選手 社会人右腕投手


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 最速153キロ、社会人に入り急成長した右腕投手。フォークとストレートが武器で、全国大会でも5者連続三振を奪い2試合8回途中まで投げて2失点と好投しています。巨人スカウトもパワータイプピッチャーと評価しており、即戦力中継ぎ候補としての獲得。将来的には先発としても調整可能な選手として投手陣の底上げを目的としています。

 

【5位指名候補①】亜細亜大 松本健吾選手 大卒右腕投手


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 最速147キロ、4年春は10戦を投げ3勝3敗、防御率もリーグ4位の成績を残しています。巨人との練習試合でも3回無失点と好投しています。

 平均球速142キロと右腕としては物足りなさが残るアベレージですが、将来的な先発候補としての獲得。2軍も先発候補が足りておらず投壊状態で悪夢の10連敗。投手陣全体の底上げを目的とした獲得となります。

 

 

【5位指名候補②】NTT西日本  藤井 健平選手 社会人左外野手


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 176センチ76キロ、チームでは9番起用ながらも都市対抗では9打数6安打で打率.750を記録。若獅子賞を獲得した左の巧打者。また遠投125mの強肩を誇り、社会人外野手の中では高い評価を得ています。

 ただ2年目はホームランこそ打ったものの四国大会では打率1割と低迷。またポジションもセンターでなくライトのためこの順位となっています。現状ライトが出来る選手が梶谷・松原選手の2名のみで丸選手も調子の波が激しくなっています。2軍も1軍起用が見込める外野手が少なく、1軍候補外野手の獲得が目的となります。

 

【6位指名候補①】亜細亜大 岡留 英貴選手 大卒右腕投手


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 上半身を非常に低くした位置からスリークォーター気味の腕の振りで投げる独特のフォームで最速150キロを記録する右腕投手。チームでは主にリリーフで起用。脇谷スカウトもまとまった選手として高く評価しています。

 一方で先発としては結果を残せておらず、ロングリリーフとしても1イニング以上投げた試合ではこぞって大量失点しています。このため現状ではワンポイントの起用で新戦力を試す敗戦処理としても起用できません。ただ巨人にとっては貴重な右の中継ぎ候補のため指名対象としています。

 

 

【6位指名候補②】明治大 陶山 勇軌選手 大卒左外野手


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 明治大で1番バッターとして起用される巧打の外野手。明治大はチームの傾向として4年生中心起用になることが多く、下級生から起用されていたのは森下・伊勢・丸山選手くらいです。

 そのため陶山選手もスタメン起用されるようになったのは4年春からですが、10試合で40打数20安打1本塁打で打率5割を記録しました。5盗塁も記録しており、まだ注目はされていないものの、ポジションもセンター・ライトと補強ポイントを守れるため、候補がいない1・2番バッターとしての獲得です。

 

【7位指名候補①】日本製鉄広畑 川瀬 航作選手 解禁済右腕投手


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 インステップが特徴のサイドスロー。解禁年となる2年目はいまいちな結果で指名漏れとなりましたが、3年目は体重を増やし平均球速が140前半を記録するようになり、成長した姿をアピールしています。
 巨人は大学時代から視察に訪れており、3年目の成長を高く評価しています。しかし視察に訪れている球団自体は少なく、全国大会で完投勝利こそ達成したものの、その後の地方大会では四死球に苦しむなどまだ安定性に課題があります。スカウト陣もまだ成長を期待するコメントをしており、即戦力よりも伸びしろを期待しての獲得となります。

【7位指名候補②】明星大 権田 琉成選手 大卒右腕投手


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 最速152キロ、高校時代はひじの故障で控え投手止まり。しかし大学4年で先発転向すると、4勝をあげた先発右腕。入替戦でも武蔵大相手に完封勝利をとげており、素材型として高い評価を受けています。巨人スカウトも肘の柔らかさと変化球を評価していますが、実績やコントロールの課題から下位指名としています。

 当初は社会人経由でのプロ入りを希望していましたが、9月8日にプロ志望届を提出しています。

 

【なぜこのような指名となったのか】

 1軍・2軍とも投壊状態のチーム。そのため1回目の予想より高卒投手の割合を減らし、代わりに大卒・社会人投手の割合を増やしています。1軍即起用が見込めなくとも2軍の選手運用を安定させ故障のリスクを減らすために2軍起用を見込む選手の獲得も必須であるため、1軍即戦力だけでなく2軍起用の素材型も獲得しています。しかし高卒では1年目から長いイニングを投げるのは難しいため、高卒よりも大卒の割合を増やしています。

 一方で野手は若手が左打ちに偏っており、右打ちの長距離打者がメインの補強ポイントとなっています。しかしこれまでの試合で露呈したのが1軍起用が見込める外野手レギュラーのコマ不足。そのため左右問わず1軍起用のの可能性を持ったライト・センターメインの大卒・社会人外野手を中心に指名しています。

 次は育成1~3位指名となります。