読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2021年読売ジャイアンツ戦力外予想(支配下編)

 

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巨人大塚淳弘球団副代表編成本部長(62)が3日、11日に行われるドラフト会議について、指名の構想を語った。

「去年は発掘と育成の元年という話をした中で、3年間は思い切って、取らなくちゃいけないなと。去年も言いましたけど、金の卵を発掘しないといけないんでね。3年続けていれば、常勝チームの基盤がね。今ちょっと過渡期というか、ピッチャーいないですけど、これを我慢してやっていけば、選手は出てくるのかなと思いますね。人数は何人とは言えないですけど、ある程度多めにいこうかなと。ただ人数が120人って決まってるんでね、いけるだけいきたいなと思います」と話した。

4日から25日までは戦力外通告の期間の第1次となる。「(来季の)スタートを62人でスタートしたいんでね。今70名いるじゃないですか。例えば、ドラフトで5人取ったら75人じゃないですか。必然的に62人にするにはどうしたらいいかっていうのは出てきますよね。戦力外、もしくは支配下から育成に落とすという感じですね。それはドラフトの状況によってですけど。一応、育成が多いんでね、夢を与えるために枠を空けておきたいんですよ。それを65人ぐらいにしちゃうと5枠しかないんでね、励みになんないじゃないですか。だから、なるべく空けて、競争しろよって感じですね」と話した。

巨人大塚副代表「金の卵を発掘しないと」支配下人数やドラフト戦略語る(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

 支配下選手はドラフト指名後に62~63名で調整すると語られており、現在巨人の支配下数は70名となっているため、最大15名近くが戦力外となります。

 ドラフト戦略にも大きな影響を及ぼす戦力外。最終指名予想の前に戦力外予想をしたいと思います。

 

【投手編】

【1:大竹 寛】

1軍成績:3試合2回0勝0敗1S1失点 防御率4.50


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 FAで入団後先発ローテに定着。しかし故障が目立つようになり2軍生活が長くなっていました。しかし19年に中継ぎ転向すると中継ぎの一角として定着し、20年には16Hをあげる活躍をしました。
 ですが今年は2軍調整が続き、復帰登板したと思ったらまた故障とリハビリ期間が長くなっています。8月12日に高木選手ともに1軍で一カ所打撃に登板していましたが、高木選手は昇格したものの、大竹選手は今年は1試合も昇格を果たせていません。
今年で38歳と年齢的にもこれ以上の改善は見込めず、引退の可能性が高くなっています。今年も育成の大量指名を予定しておりファーム投手コーチが足りていないため、投手コーチを勧められる可能性があります。

 

【2:太田 龍】


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2軍成績:4試合7回0勝1敗7失点 防御率9.00

 19年2位で入団した高卒社会人。指名解禁となる3年目に大きく調子を崩し評価も落ちていました。
 入団1年目は春先コンディション不良でリハビリ組となるも2軍で先発起用され、1軍昇格されるも出番がなく降格。後半シーズンから徐々に調子を落としていました。
 しかし2年目は2軍キャンプ中に右足の張りで3軍に合流。さらに4月には右肘関節の手術を受け、2軍登板を果たしたのは9月15日という始末。球速も140前半がやっとでドラフト部長更迭の原因にもなった選手。

 まだ2年目のドラフト2位であるため戦力外でなく育成再契約の可能性が高くなっています。

 

【3:A・サンチェス】


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1軍成績:14試合73回5勝5敗40失点 防御率4.68

 20年に2年契約で入団した外国人投手。即戦力ローテとして期待するも、調子の波が目立つことや7回辺りから露骨に投球が乱れることが課題となっていました。それでも先発が不足するなかで中5や中4日という強硬ローテでも投げぬく活躍を見せました。
 しかし1年目から目立つ故障による離脱が2年目にはさらに増え、戦力として計算できない期間のほうが目立つようになっています。現在も肩の故障で離脱しており、復帰の見込みはたっていません。
 2年で3億4千万という大型契約に見合った活躍を見せておらず、戦力外の可能性が高くなっています。

 

【4:高木 京介】


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1軍成績:11試合12(1/3)回1勝0敗8失点 防御率5.68

 野球賭博により自由契約。その後育成契約として入団すると一度は支配下契約を勝ち取りますが、股関節の故障により長期リハビリとなり、再び育成再契約となっていました。21年3月に支配下復帰。
 一時は股関節への負担を減らすため腕の角度を下げた横手投げのフォームで復活を測るも、パワーカーブが投げられなくなり元のフォームに戻しました。しかし成績は戻らず、今年は3者凡退に抑えた試合は1試合だけ。防御率も5点台後半と厳しいものとなっています。しかし現在1軍帯同しているため、第二次戦力外候補となっています。
 

【5:井上 温大】


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2軍成績:6試合28(1/3)回2勝2敗20失点 防御率4.76

 

 19年4位で入団。癖のないフォームを評価された選手で1年目から先発で起用されていました。さらなる成長が期待された21年ですが、調子を取り戻せず3軍中心の起用となり、5月17日に左肘頭骨折が発覚しスクリュー挿入手術を実施。それ以降一度も登板していません。

 来年には登板する方向で調整していますが、1年目も4点台後半と期待されたほどの成績は残せておらず、リハビリ組として育成再契約の可能性が高くなっています。

 

【6:沼田 翔平】


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2軍成績:2試合2(1/3)回0勝0敗2失点 防御率7.71

 

 18年育成ドラフト3位で入団。その後1年目から2軍ローテで起用され、翌年には1軍キャンプからオープン戦で中継ぎとして好投、支配下を勝ち取った選手。しかし支配下をピークに打ち込まれるようになり、何度か中継ぎとして昇格するも敗戦処理止まり。
 決め球の少なさと癖のなく合わせやすいフォーム、140中盤のストレートのため決定的なものにかけていました。
 今年は生き残りをかけサイドスローに挑戦しており、現在2軍にて中継ぎ起用されています。しかしまだ立ち投げに近い横手投げに留まっており、1軍戦力としては見込めない状態。今年戦力外か育成再契約の可能性が高くなっています。

 

 

【7:堀岡 隼人】


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2軍成績:42試合62(2/3)回2勝4敗1H32失点 防御率4.16

 16年育成7位で入団後TJ手術を受け、最速を154キロにまで更新。19年には支配下登録を受け1軍では15試合起用されています。

 しかし1軍では防御率7.41で敗戦処理も出来ておらず、あまり成長が見られません。去年から若い選手も戦力外にしており、1軍起用が見込めていない堀岡選手は戦力外候補となっています。

 

内野手

【8:増田 陸】


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2軍成績:50試合127打数30安打1HR 打率.236

 

 18年2位で入団。打てるショートとして坂本選手の後継者に期待されていたものの、ドラフト前から故障していた手首が悪化。1年目に手術を実施し何とか復帰するも、3軍暮らしがメインとなっています。

 今年も2軍より3軍が多くなっており、後輩にあたる中山選手にショートスタメンを奪われている立場。魅力だった長打も本塁打も3軍で2本、2軍では1本だけという状態であり、期待された結果を残していません。2軍内野も湯浅・中山・秋広・菊田・平間選手といった同期・後輩入団選手が占めており、育成再契約候補となっています。

 

 

【9:松井 義弥】


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2軍成績:6試合18打数1安打 打率.056

 17年5位で入団した大型内野手。190センチを超える恵体と投手出身の強肩を活かし、サード・ライトでの活躍を見込んだスラッガー候補として期待されました。
 しかし3年目となる今年も3軍メインで打率は2割前半で本塁打も2本止まり。。2軍選手がワクチンの副反応により不足したい際は2軍スタメンでも起用されていましたが、打率はワースト1位。
 3軍でも三振が目立ち、三振数は3軍トップの44三振。1軍どころか2軍でさえレギュラーを勝ち取れていません。このため戦力外の可能性が高くなっています。

 

【10:E.ウレーニャ】


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1軍成績:4試合5打数0安打 打率.000

 20年に育成契約で入団。2軍では1年目から12本塁打を記録し、同年に支配下契約されました。もともと将来性を期待しての獲得だったものの、1軍では三振が目立ち、23打数11三振となっています。今年でも2軍では打率こそ落ちているものの10本塁打を記録しているため、育成再契約候補となっています。

【外野手】

【11:陽 岱鋼】

1軍成績:7試合7打数1安打 打率.143

 17年にFAで入団。不足するセンターレギュラーとして期待され、1年目は87試合に出場しました。しかし元々抱えていた腰痛による故障と調子の波が目立ち、丸選手をFAで獲得するとライト転向するも出場試合は激減。今年は7試合に留まっています。

 2軍では55試合に出場するも打率.240に留まり、怠慢守備も報告されており、丸選手が2軍落ちしたときでさえ1軍昇格してもらえないほど首脳陣からの評価は落ち込んでいます。今年はFAで最終年度。戦力外の可能性が高くなっています。

 

【12:S.ハイネマン】


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1軍成績:10試合25打数4安打 打率.160

 

 テームズ・スモークと獲得した野手外国人がともにシーズン途中に自由契約。そのなかであわよくば1軍戦力に。悪くても来季に向けた補強として獲得された若手外野手。

 打撃でこそ貢献度は低いものの、ライトで何度も好守を披露しチームを救っています。しかし打撃不振で2軍降格後、謎の大幅な体重減で米国に帰国。このような状況の為戦力外の可能性が高くなっています。

 

【13:立岡 宗一郎】

1軍成績:38試合29打数5安打 打率.172

 

 トレードでソフトバンクから巨人に入団。15年には91試合に出場し打率.304を残し、1番打者として大車輪の活躍を見せました。

 しかしそれをピークに翌年は51試合、打率も.229にまで低下。その後は1軍でも代走・守備固めが中心となり、今年で31歳と外野手の中でも高齢の部類となっています。代走であれば重信、同じ守備固め・代打でも八百板選手が出てきたため、同タイプで年齢も30歳を超えた立岡選手は戦力外候補となっています。

 

 

【14:伊藤 海斗】


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2軍成績:15試合36打数12安打 打率.333

 

 19年6位で入団。アナコンダの異名を持つ大型スラッガーでライトを守ります。今年は2軍にも出場し36打数ながら打率3割越えを記録しており、一見すると順調に見えますが、長打は2塁打1本のみ。3軍では打率2割と売りの長打は鳴りをひそめています。加えて守備が上手いほうではないため、長打が伸びなければ首脳陣の期待値は上がるどころか下がるタイプ。まだ2年目の為戦力外ではなく、育成再契約候補となっています。

 

【15:石川 慎吾】


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1軍成績:26試合37打数7安打 打率.189

 

 主に代打で出場。19年はエスコバー選手からサヨナラ3ランを打つなど左キラーとして活躍した外野手。しかし今年は対左も35打数7安打で打率.200にまで落ち込んでおり、得意だったストレートを打ち返す打撃ができなくなっています。一時期はライトで起用してみたものの、レフトさえ怪しい守備能力でライトをできるわけもなく、代打で起用できなければ活躍の場はありません。

 2軍では11本塁打打率.367と活躍していますが、2軍の帝王状態となっており、ドラフトの結果次第で第2次戦力外候補後となります。