読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

4年春から急成長の速球右腕 東北福祉大  細川 拓哉選手 大卒右腕投手

東北福祉大が5―2で東北工大を下し、勝ち点を手にした。2番手で登板した細川拓哉投手(4年)=明秀日立出=が、5回を投げて3安打5奪三振無失点。“エース”として試合の流れを引き寄せる力投をみせた。

 その右腕で勝利をグッとたぐり寄せた。2―1の3回からマウンドに上がった東北福祉大・細川が、この日最速148キロの直球を軸に5回無失点。チームも6回1死一、二塁から大橋匠吾(2年)=八戸学院光星出=の代打3ランで加点した。細川は「自信のあるストレートでどんどん攻められたし、(直球で)カウントを取れたことでスライダーも生きた」と納得の表情をみせた。

 昨季まではオリックス1位の椋木蓮投手(22)が君臨した、エースの自覚を抱く。「福祉大のプライド、エースのプライドを持って投げたい」と失点ゼロにこだわった。球速を重視した時期もあったが、「150キロを投げてもバットに当てられた。球速より速く見える球を投げられたらいい」と球質や制球を強く意識。状態を考慮して先発させなかったと話した大塚光二監督は「良かったんじゃないかな」と評価した。

 DeNA・成也外野手(23)を兄に持ち、今年が大学生活最後の1年。「チームを勢いづけさせるような投球をしたい」と意気込む細川が2季ぶりのリーグ制覇へ、エースの働きで勝利に貢献する。

【大学野球】東北福祉大、エース・細川拓哉が5回無失点の好投 : スポーツ報知

 

【細川選手の紹介】


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176センチ85キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・ツーシーム

 

 セットからj上半身を反らし肘を小さく折りたたんでオーバースローの角度から振り降ろすフォームから最速150キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。130前後の横に逃げるスライダーに120前半のカーブ、140前半のツーシームで打ち取っていきます。

 チームでは主に先発で起用。2年生に右肘を痛め2年生は登板無し。3年目も故障明けでわずか5試合5イニングの登板に留まっています。しかし先発起用されるようになった4年春のリーグでは最速150キロを記録。5章0敗で防御率0.27と大きな成長を遂げました。

 ウェイトや体幹強化で球速を上げるだけでなく、九州共立大戦では5回途中2失点と試合を作れなかったことから、球速に留まらないさらなるレベルアップを狙いトレーニングに取り組んでおり、さらなる成長が期待される素材型右腕として注目されています。

【指名への課題】

  課題はフォームがしっかりとかたまっていないこと。元々のフォームのリリースポイントが打者から遠いため、変化球は変化が早くボールゾーンに近いと打者から見切られてしまっています。それがクイックになると球のリリースが早くなっており、ストレート・変化球ともに高めに抜けることが多くなっています。そのため3四球は全てランナーが出ているときとなっており、先発として計算するにはクイック時のコントロールの悪化が懸念されます。

 また素材型として見るには肘の故障歴が懸念点となります。クイック時でも安定してストライクを取れる変化球が無いため、クイックになると綱渡りの投球となるのは戦力として見る上での大きな課題となっています。

 

 

【指名順位予想】

 まだ安定感に欠け、確実にストライクが取れる球がないため突如崩れるリスクをはらんでいます。しかし短期間で球速を上げている成長性とスライダーのキレは評価ポイントとなるため、素材型として評価となります。

 素材型としては右腕で最速150キロはインパクトに欠けることや、九州共立大戦での結果を受け投球を見直している点から完成形が未知数のため、育成1~2位が指名候補となります。