読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

NPB入りのために日本の大学に進んだ右腕 仙台大 ジャクソン 海選手 大卒右腕投手

<仙台6大学野球:仙台大6-3東北福祉大>◇20日◇最終節第1日◇東北福祉大野球場

仙台大が東北福祉大に6-3で先勝し、2季連続9度目の優勝に「王手」をかけた。

伊藤颯内野手(3年=鶴岡東)が先制適時打を含む2安打2打点。ジャクソン海投手(4年=エピングボーイズ)は救援登板で、4回1/3を1失点に抑える好投で勝利を呼び込んだ。同大は21日の第2戦も連勝で勝ち点を挙げた場合、優勝と全日本大学野球選手権(6月5日開幕、神宮ほか)出場も決まる。

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3点差に追い上げられた9回2死二塁、捕邪飛で最後のアウトを重ねたジャクソンは、ホッとした表情で整列に向かった。出番は1点リードの5回2死二、三塁。死球で満塁としたが、前打席本塁打の打者から決め球スライダーで奪三振し、雄たけびを上げた。一打逆転のピンチを切り抜け、6回は伊藤の適時打などで3得点。援護をもらってからは「テンポよく楽に投げられた」。同回から2イニングは3者凡退で、8回は1死一、二塁から無失点に抑えた。

開幕から無傷の8連勝で勢いがある相手に逆転させない投手陣に負けじと、打線が奮起した。4回に先制適時打を放った伊藤は、第3打席の6回1死一塁で初球を迷わずスイング。痛烈な打球は逆方向の右中間を破る適時三塁打となり、ガッツポーズした。「整備を挟んだ次の回で、またチーム自体が(波に)乗れると思った。しっかり点が取れたのですごく良かった」と喜んだ。

投打がかみ合った仙台大。あと1勝すれば2季連続優勝だが、春に限れば15年以来となる。昨秋の明治神宮野球大会準々決勝は、国学院大(東都)に2-6で敗戦。救援登板で1回無失点だったジャクソンは今オフ、ウエートトレーニングに注力し、平均球速の向上を実感する。「1戦目を取ったが、次勝たないと意味がない。(第2戦は)1戦目のように戦いたい」。全国の悔しさは全国で晴らす-。歓喜とともに、全国切符を一戦必勝でつかみにいく。

仙台大が2季連続Vに王手、ロングリリーフのジャクソン海「テンポよく楽に」好救援 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

【ジャクソン選手の紹介】


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180センチ85キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カット・チェンジ・フォーク

 

 セットから膝を曲げスリークォーターの腕の振りから最速151キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の縦のスライダー、120前半のcチェンジアップ、120後半のフォークを投げ込んでいきます。

 武器は鋭く落ちるフォーク。右打者のひざ元にすっと落ちるフォークと角度で押すストレートとのコンビネーションで打ち取っていきます。

 チームでは主に中継ぎとして登板。リーグ春は4試合に登板し9(1/3)イニングで防御率0.96と高い成績を残しています。

 もともとはオーストラリア出身で父がオーストラリア人のハーフ。しかしNPB入りの夢を果たすために日本の大学へ入学。ウェートトレーニングに励み平均球速を3~4キロ伸ばしており、さらなる伸びしろが期待される素材型右腕として今後が注目されます。

 

【指名への課題】

 課題は左に対し安定して投げられる変化球がないこと。右打者に対してはカウントを整えるスライダーに打者のインコースに向かって落ちてくるフォークと見分けがつきにくいストレートのコンビネーションで上手く打ち取っていますが、左打者に対してはフォークが指に引っ掛かり投げた瞬間から大きく変化するボールからボールへと流れる見切りやすいフォークになってしまっており、左に対しては3割打たれています。

 スライダーが高めに抜けやすいことも左に苦戦している原因であり、スライダーをインコースに投げ込めないためフォークの割合が多くなり、カウントを悪くしストレートを狙い撃ちされています。

 

 

【指名順位予想】

 大学まではオーストラリアの高校にいたため、日本のスカウトに注目されるようになったのは仙台大に入ってから。そのため伸びしろの材料が大学にいる間の成長記録しかないため、成長度合いや課題に対する解決能力といった器用さを図るための実績が少なく、素材型としても支配下指名の可能性は低くなっています。

 本格的な起用が4年春になってからのため、4年秋のリーグで変化球の精度が向上し左もある程度抑えられるようになれば8~10位の指名候補となります。達成できなければ育成4~5位。大学後の球速の伸びを評価した完全素材型としての評価となります。