読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

角度あるストレートと縦の変化のコンビネーションが武器 茨城アストロプラネッツ 二宮 衣沙貴選手 独立リーグ右腕投手



◇19日 愛知大学野球秋季リーグ戦1回戦 名城大2―1中京大タイブレーク延長11回、名城大1勝、愛工大)
 今秋のドラフト候補に挙がる名城大の最速148キロ右腕・二宮衣沙貴投手(4年・享栄)が19日、愛知大学野球秋季リーグ戦の中京大戦に先発し、8イニング2/3を1失点、被安打5、四死球3、奪三振9の好投。勝敗はつかなかったが、気迫あふれる投球で勝利に貢献した。
 「ストレートの伸びがよく、いつもはあまり投げないスライダーもうまく決まった。最後まで投げ抜きたかったけど、結果的にチームが勝てたので良かったです」
 負けるわけにはいかない一戦だった。中京大の先発は、同じくドラフト候補のエース左腕・山本一輝投手(4年・東郷)。お互いが「意識した」という中、両投手とも5回終了までスコアボードに「0」を並べた。
 二宮は序盤から140キロ台の速球を軸にスライダーやフォークで凡打の山を築いた。6回に2本のヒットで先制点を許し、なおも2死二塁。それでも「ピンチでも落ち着いて投げられた」とギアチェンジし、一ゴロで追加点は許さなかった。
 7回には自己最速に迫る147キロの速球で打者のバットをへし折るなど、終盤まで球威は衰えなかった。9回2死一塁で降板となったが、エースらしい135球を披露した。
 「大事な一戦でとにかく気合が入っていた。持っている全球種を使って抑えられたのは自信になった。チームのために登板機会があれば明日も投げたい」。今秋ドラフト1位候補の栗林良吏投手(24)=現・トヨタ自動車=を擁して優勝した2018年秋リーグ戦以来の頂点に向け、フル回転を誓った。

ドラフト候補・名城大148キロ右腕二宮が8回途中1失点 気迫の135球:中日スポーツ・東京中日スポーツ

 

二宮選手の紹介


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188センチ85キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・ツーシーム・フォーク

 経歴:享栄ー名城大ー琉球BO-茨城AP

解禁年:2021年

 

 セットから上半身を反らし投げ下ろすフォームから最速146キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。130キロ台の縦のスライダーに110キロ台のカーブ、130キロ台の小さく落ちるツーシーム、110キロ台の弧を描いて落ちるフォークを投げ込んでいきます。

 武器はオーバースローの角度をつけて投げ込むストレート。本人も自身のストロングポイントとして挙げる力のあるストレートで、このストレートを中心にタイミングを大きく外すスライダー・カーブに小さく落ちるフォークとツーシームで引っ掛けさせて打ちとっていきます。

 移籍1年目は先発として起用。大学4年で肘の故障19試合に登板し10勝3敗防御率2.59とリーグ2位の勝利数を上げ、チームの地区優勝に大きく貢献しています。

 

【指名への課題】

 課題は調子がいいときと悪い時の変化球のキレの差が非常に大きいこと。調子がいい時の変化球はスライダー・フォークが膝元の高さに落ちるため、左右の打者を問わずこの2種類の変化球とストレートで空振りを奪えています。しかし調子が悪い時は投げる変化球の多くの制球が悪くなり、膝元に落ちず真ん中の打ち頃のコースに集まっています。

 ストレートはある程度ばらけて球威で抑えるタイプであるため、調子が悪いと真ん中に落ちる変化球を早打ちされ、それを恐れてストレート中心になると2ストライクから打ちとれず四球で苦しい投球となっています。特に三塁にランナーがいるゴロを打たせたくない場面ではストレートでも空振りを奪えず、打ち損じも前進守備のため抜けてしまい、連打で打ち込まれています。

 

 

【指名順位予想】

 チーム方針もありあまり6回までで降りることが多く、完投経験はあまりありません。中継ぎとしても起用されているため中継ぎとして計算したいところですが、大学時代はひじや肩の故障に何度も悩まされているため、中継ぎでは故障のリスクが高くなります。また琉球BO時代は先発を続けると露骨に球速が落ちるスタミナ不足の一面もあったため、現状では即戦力でなく、中継ぎとして獲得し2軍でスタミナをつけさせることが必要なため、育成3~5位が指名順位となります。年齢も今年で24歳のため、即戦力でないと指名順位は落ち込みます。