読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

制球力とキレのあるストレート・スライダーが武器 大阪商業大 伊原 陵人選手 大卒左腕投手

関西六大学野球連盟の大商大は5日、奈良県内の関屋グラウンドで始動した。今秋ドラフト候補の最速147キロ左腕・伊原陵人投手(3年=智弁学園)、碓井雅也捕手(3年=天理)らが調整。新シーズンへの決意を示した。
 伊原は1メートル70と小柄ながら、最速147キロを誇る左の本格派。カットボール、スライダー、フォークと多彩な変化球を操る。1年春から登板し、リーグ戦通算10勝。新年の誓いにリーグ優勝と初の大学日本一を掲げた。「リーグ優勝と大学日本一が目標。その目標を達成するため、チームのために自分がしっかり投げたい。先発するからには通算20勝を目指します」と言葉に力を込めた。

 今季より新チームの主将に就いたのが捕手の碓井だ。二塁送球タイムは1・81秒。肩の強さに加え、インサイドワークにも優れる頭脳派タイプだ。目標に掲げるのは大商大OBで楽天太田光捕手。太田の映像を見て配球を研究しているという。初の大学日本一を目標に掲げる今季。伊原とともにチームを引っ張る碓井に期待は膨らむ。「日本一になるという約束を果たしたい」と意気込んだ。

大商大のドラフト候補コンビが勝負の年へ気合 伊原「通算20勝目指す」碓井「日本一に」― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

【伊原選手の紹介】


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170センチ72キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・カット・フォーク

 

 セットからタメを作り、そこでオーバースローの角度で投げるフォームから最速148キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む左腕投手。120キロ前半のスライダーに100キロ前後のカーブ。ストレートを狙った右打者に引っ掛けさせるカットボール、手元で小さく落ちるフォークを投げ込んでいきます。

 武器はコントロール良く投げ込む力あるストレート。アウトコースぎりぎりを突けるコントロールで見逃し三振を奪います。またスライダーのコントロールもよく、ストレート・スライダーのコンビネーションで打ち取っていきます。

 チームでは主に先発で起用。2年秋から本格的に起用されるようになり、3勝1敗防御率1点台でその年に最優秀投手賞を獲得。その後も先発として結果を残し続けており、小柄ながらもコントロールとキレのある左腕としてプロ入りが期待されます。

 

【指名への課題】

 課題はストレート・スライダー以外の持ち球の精度とキレ。ストレート・スライダーは制球力・球威やキレともに魅力的であり、伊原選手の球種割合はストレート・スライダーの割合が非常に多く、カーブ・チェンジが2割行かない程度となっています。

 決して使えない球種ではありませんが、ストレート・スライダーに比べると構えたところからは外れてしまうため、確実に仕留めたいときはどうしてもストレート・スライダー頼りになってしまいます。

 

 さらにクイックになると二段モーションに近いためを作るフォームでなくなりスライダーの変化量も落ちて左打者が拾えてしまうコースに落ちる場面が目立つため、やはりカーブ・チェンジの精度アップが鍵となります。

 

 

【指名順位予想】

 上位指名となるには、もう一種武器として使える変化球が必要です。特にクイックになるとタイミングを合わせやすくなるため、スライダーに対して打者がタイミングが合い、強い打球を飛ばされています。

 そのためタイミングを大きく外せるカーブの精度アップ。もしくは左打者のインコースをつけて踏み込ませないカットボールを挟めるようになることが求められます。

 

 中継ぎとしてなら1年目から計算でき、コントロールはありますが他の左投手に比べ大きな特徴がある変化球ではないことから、ロングリリーフ枠としての獲得となります。

 決め球に使える変化球がもう一種できれば2~3位の上位指名。現状のままであれば4~5位となります。