読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

常時150キロ越えのパワーリリーフ 徳島IS 椎葉 剛選手 独立リーグ右腕投手

 その某NPB球団スカウトが触れたように、この日8回から4番手のマウンドに上がった右腕・椎葉 剛投手(21=島原中央~ミキハウス)も、自己最速となる157キロをマークした。「前期と後期の間にも交流戦があってコンディションも維持できているし、選手個々の意識が高まっている。あとはトレーニングをしっかりできればもっと状態が上がってくると思う」と岡本 哲司監督も大きな期待をかけるタレント集団は、NPB入りへ向けていよいよ本格化の気配を漂わせている。

驚愕の「164キロ」を投げる剛腕が徳島インディゴソックスに現る 平均球速159.3キロのピッチング見せる(高校野球ドットコム) - Yahoo!ニュース

 

【椎葉選手の紹介】


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182センチ85キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・フォーク

 経歴: 島原中央高ーミキハウス

解禁年:2023年

 

 セットから足を大きく上げタメを作り、そこから癖のないオーバースローの角度から振り下ろすフォームで最速157キロ、常時150前後のストレートを投げ込む右腕投手。130キロ前半の縦のスライダー、130前半のフォークを投げ込んでいきます。

 武器は150キロ越えを連発するストレート。非常に力のあるストレートを中心に押していきながら、カーブのような軌道で打者のタイミングを外すスライダーと打者の手元で落ちるフォークとのコンビネーションで打ち取っていきます。

 チームでは中継ぎで起用。1年目ながら剛速球で存在感を示すとリリーフに抜擢。5月12日の高知FD戦では6回から登板すると6者連続三振で圧倒し、チームの前半戦優勝に大きく貢献しました。

 社会人時代は最速148キロだったものの、徳島ISに入り才能がさらに開花。最速を157キロまで伸ばし、本人はさらにトレーニングを重ね状態をあげればもっと高いパフォーマンスを発揮できると語っており、さらなる伸びが期待されるパワーリリーフとなります。

 

【指名への課題】

 課題は武器の一つであるフォークの精度。椎葉選手のフォークは時々指に引っ掛かり地面にたたきつけるような失投になる場面も目立ち、きちんと投げられたフォークも変化が遅くいいコースに投げられても打者の手元では落ちきれずに当てられており、空振りを奪えていません。

 またクイックになるとストレートの制球が乱れる上に縦のスライダーも変化が速すぎるため打者に見逃されることが多くなっており、クイックになると仕留めるのに球数を要するようになっています。

 

 

【指名順位予想】

 今年で22歳と大卒と同じ年齢。そのため伸びしろも期待できることから、即戦力でなくとも指名対象となります。

 椎葉選手は常時150キロと素材型として高い評価を得ており、変化球の精度にはまだ課題はあるもののスライダーも決め球として使えているため、大きな武器であるストレートとある程度計算できるスライダーがあり、フォークも精度が上がれば武器になる見込みがあることから、現状では4~5位評価となります。

 素材型となると伸びしろが重要となりますが、先発転向を見込むには大きな変化が多いため抜けるとボールになることが多く、ストレート以外だとカウントを整えられないことから、小さな変化球の開発が求められます。先発として3~4イニングを大きく球速を落とさず投げられれば、先発の可能性も見込め3~4位となります。同じ年齢の大卒投手が豊作なため、2~3位となるには先発実績と変化球の精度が課題となっています。