読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人が春季キャンプメンバーを発表。1軍スタメンと新戦力のみという極端なメンバーに

 巨人は20日、都内でスタッフミーティングを行い、2月の春季キャンプの振り分けを行った。新戦力では新外国人選手、ベテランの松田、長野に加え、ドラフト2位の萩尾、同4位の門脇、同5位の船迫、楽天から現役ドラフトで移籍したオコエが1軍スタート。47人いる育成選手では俊足が武器の鈴木が唯一の1軍入りを果たした。ドラフト1位の浅野や、故障による育成選手契約からの完全復活を目指す中川、梶谷は2軍に入った。

 発表されたメンバーは以下の通り。(背番号・名前)

<1軍>

【投手=17人】15大勢、18菅野智之、19山﨑伊織、20戸郷翔征、26今村信貴、28山田龍聖、29グリフィン、30鍵谷陽平、31赤星優志、33ビーディ、53高梨雄平、58船迫大雅、65メンデス、91堀田賢慎、96菊地大稀、97井上温大、99ロペス

【捕手=3人】22小林誠司、24大城卓三、27岸田行倫

内野手=10人】00湯浅大、2吉川尚輝、5中島宏之、6坂本勇人、10中田翔、23松田宣浩、25岡本和真、35門脇誠、55秋広優人、61増田陸

【外野手=7人】7長野久義、8丸佳浩、12萩尾匡也、42ブリンソン、44ウォーカー、50オコエ瑠偉、003鈴木大和

<2軍>

【投手=19人】45畠世周、46鍬原拓也、48田中千晴、54直江大輔、56石田隼都、64大江竜聖、68代木大和、014京本眞、015川嵜陽仁、018木下幹也、020戸田懐生、021松井颯、040谷岡竜平、041中川皓太、053三上朋也、057高木京介、058山本一輝、062横川凱、095堀岡隼人

【捕手=3人】67山瀬慎之助、94喜多隆介、022亀田啓太

内野手=7人】0増田大輝、32廣岡大志、37若林晃弘、40中山礼都、52北村拓己、60菊田拡和、66香月一也

【外野手=6人】36石川慎吾、38岡田悠希、43重信慎之介、51浅野翔吾、59松原聖弥、005梶谷隆幸

<3軍>

【投手=12】011笠島尚樹、016高田竜星、017奈良木陸、023田村朋輝、026吉村優聖歩、028富田龍、030山﨑友輔、033太田龍、034森本哲星、047鴨打瑛二、051阿部剣友、059田中豊

【捕手=3人】006坂本勇人、010大津綾也、024前田研輝

内野手=6人】001加藤廉、002中田歩夢、007デラクルーズ、008相澤白虎、025岡本大翔、027北村流音

【外野手=5人】009笹原操希、013ティマ、031三塚琉生、044大城元、055保科広一

<立ち上げ班(2軍)>

【投手=4人】012高橋優貴、019平内龍太、056伊藤優輔、063花田侑樹

【捕手=1人】069萩原哲

【外野手=1人】039立岡宗一郎

【巨人】キャンプ振り分け発表 37選手が1軍スタート、2軍に中川皓太、浅野翔吾、梶谷隆幸ら : スポーツ報知

 

【巨人が春琴キャンプの1~3軍メンバーを発表】

 巨人が1~3軍のキャンプメンバーを発表。1軍では唯一の育成選手として大卒2年目の鈴木大和選手が抜擢されています。

 またドラフト組は2位の萩尾外野手に4位の門脇内野手。5位の船迫選手の3名が1軍入り。1位の浅野選手は焦らせず育成させていく方針のため2軍スタートとなっています。

 

【1軍メンバーの傾向】

 1軍メンバーは大勢・山崎・赤星選手といった去年1軍戦力として活躍した新戦力や、大城・坂本・丸選手といったスタメン組。さらにグリフィンやメンデス・ブリンソン選手などの新外国人も全員1軍メンバーとなっています。

 ドラフト組以外での新戦力候補では去年は3軍起用がメインだったが、今年は新中継ぎ左腕として期待される山田龍選手。2年連続で中田選手の自主トレメンバーとして体重増をはかり、去年がイースタンで9本塁打を記録した秋広選手。現役トレードで入団したオコエ選手がいます。

 一方で北村・廣岡・若林・松原・重信選手といった中堅層の1軍レギュラーをとれていない選手は2軍となっており、1軍スタメンメンバーと新戦力候補のみで、実績はあるものの、1軍を勝ち取れていない選手は呼ばれていません。それらの選手は良くも悪くも大きな成長が見込めないため、首脳陣がある程度把握できている選手は呼ばれていません。

 

【2軍・3軍の傾向について】

 今回はリハビリ組が別に用意されているため、3軍も手術するほどのリハビリ選手ははいっていません。育成再契約となった中川選手も11月にシート打撃に登板し、原因だった腰の状態も回復しており、まだ100%では投げられないものの、投球が出来るほどに回復。梶谷選手も外野守備が出来る状態まで回復しています。入団後するにTJ手術をした奈良木選手も、自身のインスタグラムで立ち投げが出来るまで回復した姿を見せています。

 

 2軍では育成選手も混ざりますが、野手で育成ドラフト入団は亀田捕手のみ。育成投手もWBC代表との練習試合に登板した京本・川嵜選手。即戦力として期待される松井颯選手、戦力外から入団した三上選手。それ以外は支配下から育成再契約になった選手といった、支配下候補として見ている選手がそろっています。

 一方で加藤廉選手は血行障害手術からのリハビリ明けのため3軍ですが、フェニックスリーグで活躍した保科選手も3軍スタート。練習試合でも見せた守備能力の悪さを課題として見られた可能性はあります。また3軍は高卒育成や入団2年目が中心ですが、大卒入団で3年目以上になる山崎友選手や太田龍選手は厳しい立場となっています。

 

【本番は2月16日】

 15日までは1~3軍まで宮崎でキャンプを行うため、入れ替えも容易になっています。しかし16日から1軍のみ那覇でキャンプとなるため、16日からのキャンプメンバーが首脳陣から1軍戦力と判断された選手となります。

 そのため16日になると中堅層の選手が中心となってしまいますが、その中でも帯同している育成選手や1軍未経験選手は戦力として見なされているため、支配下昇格や開幕後の1軍帯同候補となります。このことからも、今回のキャンプメンバーをみて「巨人の首脳陣はようやく若手主体に切り替わった!」と判断するのは時期尚早となります。