読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

大学で大きく成長した速球左腕 大阪商業大 高 太一選手 大卒左腕投手

3季連続優勝を狙う大商大は、今秋ドラフト候補左腕の高太一(たか・たいち=4年)が6回を被安打2にまとめ、無失点と好投した。
 「昨日の上田の投球を見て気合が入っていました。味方が早い回に点を取ってくれたので、楽に投げられました」

 1日の1回戦ではエース右腕で主将の上田大河が95球で完封。最高の形でバトンを受け取りマウンドに上がった。3回まで打者9人で抑える完全投球。4回2死から初の走者となる二塁打を許しても、4番のエドポロ・ケインを狙い通りの内角直球で見逃し三振に仕留めた。6回で交代するまで無四球で、要したのは67球。前日に100球未満で完封する「マダックス」を達成した上田に「2日連続で“マダックス”をするんじゃないかと思って見ていた」と言わしめる安定した内容で救援陣に後を託した。

 注目度の高さを示すようにネット裏には巨人、ソフトバンクオリックスなど10球団のスカウト陣が集結。日本ハムの熊崎誠也スカウトが持参したスピードガンでは、最速148キロを計測した。

 3月31日には広陵高で同期の広島・河野佳がヤクルト戦でデビューを果たした。「遠い存在だが、追い付くために頑張りたい」と高。1年後に同じ舞台に立つため、一生懸命に腕を振る。

今秋ドラフト候補の大商大・高太一が6回0封 10球団のスカウトが視察し最速は148キロ― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

【高選手の紹介】


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183センチ79キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ

 

 セットから大きく足を上げたあとタメを作り、スリークォーターよりも高い角度から力強く振り抜くフォームから最速153キロ、常時140中盤から後半のストレートを投げ込む左腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、120キロ後半のまっすぐ落ちるチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器は140後半も記録する力あるストレート。このストレートを中心に押していくパワースタイルがピッチングの要であり、そのストレートの威力はすでにドラ1クラスと評価する

 チームでは先発・中継ぎ両面で起用。同学年の上田選手ともに2枚看板として起用され、4年春は4試合に登板し自責点は0という驚異の成績を残しています。

 広陵高校時代は控え選手で注目選手ではなかったものの、大阪商業大に入学後に多く成長。入学当初は146キロだった最速は153キロにまで伸び、ストレートは150キロを記録することも珍しくないほどに成長しました。

 左腕の即戦力候補として多くのスカウトが注目しています。

 

【指名への課題】

 課題は変化球のコントロール。投球スタイル自体が制球型でなく球威で押していくスタイルであり、ストレートは少しばらつきはあり高めに抜ける球もあるものの、角度をつけ低めに投げ込める球もあり、ある程度制球できています。

 一方で変化球はばらつきが目立ち、スライダーは高めに抜け、チェンジアップは投げた瞬間にボールとわかる大きく外れた球が多く、変化球ではあまりストライクが奪えていません。特にスライダー・カーブ系を投げる際は腕の振りがゆるんでいるため、高い位置からのリリースも変化しきれずに高めに抜けてしまっています。

 

 そのため投球内容はストレートに頼ったパワースタイルであり、関西六大学リーグは投高打低傾向が強いため高めに外れたストレートでも打ち取れていますが、全国大会になると崩れる展開が多くなっています。

 変化球で安定してストライクが取れないため、ストレートに依存してしまっているのが現状の課題となります。

 

【指名順位予想】

 左腕ながら先発で140後半を出せるのは大きな武器ですが、安定して使える変化球がないのは即戦力としては大きな課題となります。持ち球の中ではチェンジアップが評価されていますが、このチェンジアップも精度に課題があることから今後の課題は安定してストライクを取れる球の精度アップとなります。

 大学に入り大きく成長したことから即戦力よりも素材型として見られるため、現状では4~5位となります。スライダー・カーブ系の球のコントロールが改善されればストレートだけでなく決め球も持てるため、先発でなく中継ぎとしての期待で2~3位となります。