読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

スピード感のある横手投げ左腕 真颯館 松本 翔選手 高卒左腕投手

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第103回全国高校野球選手権の福岡大会は19日、5回戦4試合が行われた。真颯館はエースの最速146キロ左腕・松本翔投手(3年)が12奪三振の力投で1失点完投。5―1で九州産を下し、ベスト8に進出した。
 この夏、最高の投球を見せた。真颯館の松本翔(3年)はこの日最速143キロをマークした直球にチェンジアップやスプリットなどの変化球を交えて、三振の山を築いた。5回の3者連続など計12奪三振。「三振を取るとこちらに流れがくるので気合を入れた」。9回、122球を投げ抜いて5安打1失点。四球1と安定した投球を披露した。

 17日の4回戦から中1日での登板。この夏4試合目のマウンドだったが、疲れなど見せずに最終回まで140キロを超える力強い直球を投げ続けた。末次秀樹監督は「今までで一番良かった。安心して見ていられた。肩、肘の体力がある」と試合ごとに調子を上げるエースを絶賛した。

 豊富なスタミナは屈強な下半身が支えている。昨秋、左腕に違和感を覚えて約3週間離脱した。「手だけで投げていたので、下半身で投げられるようにした」。重さ5キロのメディシンボールを2つ持ち70段の階段をダッシュで30往復するなど厳しいトレーニングで鍛え上げた。太腿などたくましくなり、今ではLサイズのユニホームがきつくなった。

 この日は4球団のスカウトが最速146キロ左腕にネット裏から熱視線を送った。阪神前田忠節スカウトは「魅力的な素材。スピードだけじゃなく変化球の質もいい」と高く評価した。

 23日の準々決勝では柳川と対戦する。松本翔は「次は完封します」と宣言し、「(校名が九州工から)真颯館になってからまだ甲子園に行ってないので自分が連れて行く」と言い切った。その剛腕で新たな歴史をつくるつもりだ。

プロ注目の真颯館・松本翔 12奪三振で1失点完投 4球団スカウトも左腕に高評価「魅力的」― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

 

 

 【松本選手の紹介】


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178センチ80キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ・スプリット

 

 セットから足を上げてここでタメをつくり、スリークォーターの角度でテイクバックの小さい腕を振りから最速146キロ、常時140前後のストレートを投げ込む左腕投手。

 2年生までは制球難に悩むも、徹底的な下半身強化を行い安定性が増したことで制球が向上。さらに投げ方も改良し、脱力して投球に入りリリースする瞬間に一気に力を込める投球を意識したことで、球速以上の速さを打者に感じさせることができるようになり、一挙に注目株になりました。

 福岡大会では完投・完封勝利を遂げており、プロ志望を表明しています。スタミナを持ち合わせた変則左腕として注目されます。

 

【指名への課題】

 横手投げに近いフォームですがテイクバックが小さいため、左よりも右打者を苦手としています。クロスファイアタイプのストレートではないため、対右においては膝元に落ちるスライダーが生命線となります。

 このためスライダーが落ちないと右打者に引っ張られ長打にされ失点しています。5失点した西日本短大付戦では多くが右打者に変化球を引っ張られ失点しており、さらなるスライダーの変化量アップが求められます。

 

 

【指名順位予想】

 対左はスプリットにインコースに投げられるストレート、チェンジアップ等が使えますが、右に対してはまだレベルアップが必要です。しかし今の段階である程度体が出来上がっているため、伸びしろという点で大きな飛躍は期待できません。ただある程度完成形が予想しやすいため、将来的な中継ぎの頭数が欲しい球団にとって指名候補となります。

 指名順位は5~6位の下位指名となります。