読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

常時140越えのストレートで押していくノースアジア大明桜 難波 佑聖選手 高卒右腕投手

<全国高校野球秋田大会:ノースアジア大明桜4-3本荘>◇14日◇3回戦◇こまちスタジアム

秋田大会はノースアジア大明桜が本荘を4-3で下し、8強一番乗り。最速147キロ右腕のエース難波佑聖(3年)が3失点完投で勝利に貢献した。

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これぞエースだ! 難波は8回まで2安打無失点の快投。3~8回まで6イニング連続3者凡退と本荘打線を全く寄せつけなかった。だが、9回2死一塁から連打を許し3失点。「最後は気が抜けてしまった。ダメでもありつつ、次につながるピッチングだった」と前を向き、「高校に来て一番のピッチング。点は取られてしまったが、気持ちの面でも『さすが明桜のエースだな』と思われるようなピッチングだったと思います」と胸を張った。

球の走りが別格だった。難波は「春と比べて球が別格だった。自分から見ても速いなと感じました」。これまでの最速は143キロだったが、初回、先頭打者への3球目に147キロをマーク。最速更新も「(スピードガンが)速いなと思った」と球速表示を疑ったが、続く4球目に142キロをマーク。「今日は腕が振れている」と疑いを自信に変えた。以降も140キロ超えを連発。最終回には145キロを3回、146キロを1回計測し「(147の)信ぴょう性は上がった。147は出てると思います、たぶん」と、最速更新を認めた。

昨夏は準決勝で秋田南に4-6と惜敗。難波はベンチでその悔しさを味わった。「『負けた』というのをベンチでしっかりと感じた。その気持ちを背負いながら、自分がチームを勝たせられるようにしたい」。明桜の最速147キロエースが堂々とマウンドに立つ。【濱本神威】

ノースアジア大明桜・難波佑聖3失点完投で8強一番乗り「高校に来て一番のピッチング」/秋田 - 高校野球夏の地方大会 : 日刊スポーツ

 

【難波選手の紹介】

www.youtube.com

172センチ81キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ

 

 ノーワインドアップから胸の位置まで大きく足を上げタイミングをはかり、オーバースローよりも低い角度から投げ抜くフォームから最速147キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の縦のスライダー、110キロ台のカーブ、120キロ台のチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器は140中盤も投げ込める威力のあるストレート。球威で詰まらせるストレートを中心に、縦のカウントを整えられるスライダーとのコンビネーションで打者を打ち取っていきます。

 チームでは主に先発で起用。本荘戦では9回に3失点するも、最速147キロを更新するストレートを中心に攻めの投球で完投を遂げ、140中盤も多数記録したことで注目株の一人となりました。

 

 

【指名への課題】

  課題は変化球が武器となるほどの精度がまだないこと。スライダーはコースに投げ分けられるほどのコントロールはなく、変化量もカウントを整えるタイプの球で三振を奪うほどのレベルには達していません。カーブもばらつくため高校野球の広いストライクゾーンでもあまりストライクが取れておらず、チェンジも変化量自体は小さいため、基本的にはストレート押しとなっています。

 このためストレートの調子が悪いと投球を組み立てられなくなり、変化球を主軸にできるほどの球種・精度はないため調子が悪いストレートに依存せざるをえず、打ち込まれています。

 高校生で平均して140中盤を投げれる馬力は魅力ですが、やはり変化球でも光るものがなければ指名候補となるのは厳しく、今後は変化球の精度アップが鍵となります。

 

【指名順位予想】

  今年の高卒右腕は素材型が多く、多くの投手がまだフォームに荒さはあるものの常時140超えの速球に魅力のある変化球を一つ以上持っており、その中で難波選手はストレートこそ140超えは珍しくないものの変化球は平均的で、投手としてはあまり身長がない点も速球タイプの投手としてはマイナスポイントとなります。

 今は高卒でも140超えは珍しくなく、特に来年は150超えも珍しくない高卒投手がすでに各地の大会でスカウトにアピールしていることから、素材型としてはあまり目立たない難波選手の優先順位は低くなっています。そのため現状では指名漏れの可能性が高くなっています。