【宮澤選手の紹介】
１８３センチ９１キロ 右投げ右打ち
変化球：スライダー・カットボール・フォーク
経歴：長野ー北海道大（在学中）ー徳島IS
解禁年：２０２３年
横向きに構えたワインドアップからあまり体を捻らず小さな腕の振りから最速１５５キロ、常時１５０前後のストレートを投げ込む右腕投手。１３０キロ台のスライダー、１３０キロ台のフォークを投げ込んでいきます。
武器は肘をあまり伸ばさず腕の振りが小さいながら１５０前後を投げ込む力強いストレート。フォークの動きが小さいため、球速以上の力強さが感じられ打者は押し込まれています。
チームでは主に中継ぎで起用。大学３年時によりレベルの高いチームで野球を続けたいと考え、プロ入りを目指せる環境でやりたいと徳島ISに入団。徳島入団直後は最速１５１キロでしたが、スタミナ獲得も目的とした体づくりで最速を１５５キロにまで伸ばすことに成功しています。
本人も中継ぎがやりやすいと明言しており、素材型のパワーピッチャーとしてさらなる成長が期待されます。
【指名への課題】
課題はコントロールの悪さ。１９（１/３）回を投げ１２四球と四球数が非常に多く、その原因がカウントを取れる球がないこと。宮澤選手のメインはストレートによるパワーピッチングですが、このストレートが構えたところに投げ込まれることはほとんどなく、高めに抜ける球が非常に多くなっています。
３ボールノーストライクというバッターが待つシーンですら抜けてストレートの四球になることもあります。このためカウントを取れる縦のスライダーでストライクを取りにいきますが、このスライダーの調子が悪いと球威で押し切り空振りを奪う投球スタイルになるしかないため、より制球が悪化しボール先行になっています。
【指名順位予想】
大学在学中ですが年齢は大卒社会人と同じ２４歳。このため素材型としてもある程度の完成度が求められます。しかしストレートはばらつきがあり変化球は変化量もあるもののコントロール不足。その結果左打者に対してはインコースに投げ込む必要がありますが宮澤選手はゾーンに投げ込めるタイプではないため、どうしても左に対してはアウトコース中心となりフォークも精度にばらつきがあるため打ち取るのに苦労しています。
ただし独立リーグは実績よりも年齢や成長度合いが重視され、北海道大では満足な練習環境ではなくコロナや肉離れで実戦機会も少なかったことから、今年最速を４キロ伸ばしていることもありある程度成長度は評価されます。
このため指名順位は育成７～８位候補。やはり２４歳という即戦力が求められる年齢なのがネックとなっています。
