読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

地方大会全完投の1点台右腕 白樺学園 西村 昴浩選手 高卒右腕投手

第105回全国高校野球選手権記念大会(8月6日開幕・甲子園)の出場切符を懸けた北北海道大会が13日、旭川スタルヒン球場で開幕する。開幕を翌日に控えた12日には公式練習が行われ、出場全16チームがグラウンドの感触を確認。8年ぶりの夏の甲子園出場を目指す白樺学園の最速148キロ右腕・西村昴浩投手(3年)は全試合完投&150キロを宣言した。

 白樺学園・西村が甲子園ロード最終章を前にフル回転を誓った。初戦の北見柏陽戦を14日に控え「北大会に向けていい感じに仕上がっている」と自信をのぞかせた。

 春は8強に進出するも、大会期間中に「ほぼ全員」(亀田直紀監督)がインフルエンザに感染。立命館慶祥戦はベストメンバーで戦うことができずに敗れた。感染拡大を防ぐため、試合後は芽室町内の学校には戻らず、札幌円山球場で解散。チーム全員がそろって練習できたのは約3週間後だった。西村も4日間、実家のある新十津川町に帰省。勝負の夏を前に思わぬアクシデントに見舞われたが「夏に向けて個々が考えてやってきたので問題ない」と言い切った。

 春まではチーム事情で中継ぎ登板が多かったが、夏はここまで全試合で先発登板。指揮官は「全部いくつもり」とエースに絶大な信頼を寄せている。今夏の十勝地区予選では自己最速の148キロをマーク。気温上昇とともに出力も上がってきており「自分が最後まで投げきる。目標は150キロ」と力を込めた。

 同町で米を栽培する父・和紘さん(46)は滝川西のOBで、94年センバツに出場した。祖父の家には当時の写真などがあり「見るたびにすごいなと思ってきた。自分も続きたい」。アクセル全開のエースが、十勝の名門を聖地に導いてみせる。

【北北海道】白樺学園・西村昴浩投手が全試合完投&150キロを宣言…13日開幕(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

【西村選手の紹介】


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176センチ76キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カット・フォーク

 

 セットから腕を強く振るフォームから最速149キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の縦に落ちるものと横に動く2種類のスライダー、100キロ台前後のカーブ、130キロ前後のカットボール、130キロ台の小さく落ちるフォークを投げ込んでいきます。

 武器はダイナミックな腕の振りから繰り出される伸びのあるストレート。スライダーで打者を誘いつつカウントを整え、ストレートを抜いたようなフォークで打者を打ち取っていきます。

 チームでは主に先発で起用。北北海道大会では決勝戦までを一人で投げ抜き、35回(2/3)回を投げ自責点は5点で防御率は1.26。決勝戦では164球と10回に4失点で崩れたものの、決勝戦で最速を149キロに伸ばし、全試合を投げ抜く鉄腕ぶりを披露しました。

 速球・変化球ともにキレのある右腕としてさらなる成長が期待されます。

 

【指名への課題】

 課題はスライダーを制御しきれておらず、甘いスライダーか抜けたスライダーが多いこと。西村選手は非常に腕の振りが強く、これがキレのある変化球を生み出しています。しかし振りが強すぎるためスライダーが制御しきれておらず、ボールコースに大きくすっぽ抜ける打者が反応しないスライダーとなっています。このためボール先行となりスライダーでカウントを整えようとすると変化量を抑えた結果長打ゾーンとなる高めのゾーンに抜けてしまい、危険な失投となるスライダーが多々見受けられました。

 変化球のキレはいいもののそのキレを制御しきれておらず、意図しないゾーンまで変化してしまっているため、これもボール先行となる原因となっています。体のばねを使ったフォームが武器のため、クイックになるとフォームの動きが小さくなり腕の振りに頼らざるをえず、変化球の精度がさらに悪化しています。

 

 

【指名順位予想】

 変化球のキレはよく、ある程度制球はできておりストレートの伸びも魅力。スタミナがもあることから将来的な先発候補となります。ただし今の全力で腕を振るフォームは故障のリスクや消耗が激しく1年間投げ抜けるかが未知数のため、1~2年後に出てくるようなタイプでなく、体づくりをして高負荷に耐えられる肉体を作りながら、球速を上げ持ち球をより強化していく方向性となります。

 例年高卒右腕の指名のハードルも上がっており、2年生のころから先発として実績を作っている選手や、高校から投手転向し大きく伸びた伸びしろ期待の選手でないと、支配下上位は厳しくなっています。そのため現状では育成1~2位候補となります。