読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

3年生で一気に注目された速球左腕 神村学園 黒木 陽琉選手 高卒左腕投手

高校野球鹿児島大会:神村学園9-2出水中央>◇16日◇準々決勝◇平和リース球場

第1シード神村学園が、快勝で2年ぶりの準決勝に進んだ。

今夏先発3戦目と大車輪の活躍を見せる背番号「10」の最速146キロ左腕、黒木陽琉(はる)投手(3年)が、7回1/3を投げ4安打2失点で8回コールド勝ちを呼び込んだ。

不安定な立ち上がりで1回に2失点した。だが、「変化球を投げてカウントが取れるようになった」といい、2回からきっちり修正。スライダー、カーブ、フォークを増やして、本来の投球を取り戻した。最速も146キロに更新。キレのある直球を軸に138球。2回以降は3安打無失点で試合をつくった。

昨夏はまさかの1回戦負け。先輩の思いを背負う黒木は「先輩の分も思い、投げました」と気合十分だった。1年で左肘をけがして以来調子が上がって来なかったが、春先からの急成長で夏に間に合わせた。

昨夏1回戦負け神村学園2年ぶり4強「先輩の分も思い投げた」急成長の黒木陽琉7回途中2失点 - 高校野球夏の地方大会 : 日刊スポーツ

 

【黒木選手の紹介】


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183センチ76キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ

 

 セットからグラブを大きく掲げタメを作り、グラブを下ろす流れで一気に投げ下ろす角度のある腕の振りから最速146キロ、常時140前半のストレートを投げ込む左腕投手。120キロ台のスライダー、100キロ台のカーブ、120後半のチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器は角度をつけてダイナミックな腕の振りから投げ込む威力のあるストレート。常時140超えの威力と角度のあるストレートを投げ込み、緩急と落差のあるスライダーで打者のタイミングを大きくずらし打ち取っていきます。

 チームでは主に先発で起用。1年時にはひじの故障で登板できず、2年生では出番がない、ベンチ外となかなかに日の目を見ない日々が続きましたが、3年生になり急成長。決勝戦では先発で打ち込まれ中継ぎとして登板。5回(2/3)回9奪三振自責点0で逆転勝利に貢献。チームの甲子園出場の原動力となりました。

 

【指名への課題】

 課題はクイック時に球離れが早くなりストレート・スライダー系が真ん中付近に投げ込んでしまう場面が時々見受けられる点。黒木選手はカーブはあまり投げ込まず、ストレート5割、スライダー4割、チェンジ1割とかなり偏った内容。ですがほぼこの2球種で押し込めるほどこの2球種は精度・威力がありますが、その分ストライクゾーンにガンガン投げ込むため、失投が真ん中のホームランコースに抜けてしまっています。

 カーブを投げにくいフォームであるため、角度のあるストレートを活かすためにもストレートを抜いたような軌道のチェンジアップの精度・割合を高め、右打者にライト方向に運ばれている安打対策ができれば、より右打者に対し安定して打ち取れるようになります。

 

 

【指名順位予想】

 1年時は肘の故障で登板なし。2年時は登板なし、ベンチ外と投げられておらず、公式戦での本格登板は3年生になってからと実績不足となっています。しかし180センチ台と高身長にそれをいかす角度あるクロスファイアを投げ込めるフォーム、落差と緩急があるスライダーと好素材となっています。

 進学を予定しており高校でプロ志望を出す可能性は低くなっていますが、現状では4位〜5位。すでに平均球速が140前半を投げ込め、まだ細く伸びしろが期待できますが、1年投げれないほどの肘の故障は不安要素であり、大学で実績とカーブ、チェンジ系の精度アップをはかり即戦力を狙いたいところです。