読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

縦の変化を中心に空振りを奪う JR東日本 山﨑 凪選手 社会人右腕投手

<ドラフト候補全員!?会いに行きます>

<千葉県大学野球中央学院大11-3城西国際大>◇第3週第1日◇30日◇ZOZOマリン

今秋ドラフト候補の中央学院大の最速149キロ右腕、山崎凪投手(4年=千葉英和)が、コールド勝ちを引き寄せた。7回を被安打9の3四死球、7奪三振の3失点にまとめた。

この日は最速147キロの直球に加え、フォークとツーシームを制球良く決めた。2回はわずか9球で2三振を含む3者凡退に抑えた。「調子が良くなく、リズムも悪くて、無駄な走者を出してしまった。全部が修正点です。試合の流れをうまくつくれなかった」と反省しきりだったが、3球団6人のスカウトの前で今季2勝目をマークした。

チームは昨秋優勝しており、連覇を狙っているが、2節で敬愛大に連敗を喫した。優勝するためには1つも落とせない試合が続き、菅原悦郎監督は「追い込まれてから、チームとしてどう準備できるのかが試されている」と話した。

山崎は推薦ではなく、一般入試で入学した経歴の持ち主。1年冬には、大学日本代表の強化合宿に呼ばれた逸材だ。「個人の結果ではなくて、チームを勝たせること、優勝が目標です」と意気込んだ。

▽山崎のスカウト評

巨人・大森編成副本部長「(この日は)最速147キロの直球と、変化球もいろんな球種を投げられて、決め球にフォークがある。まとまっていて、いい投手です」

ロッテ榎アマチーフスカウト「変化球の特にフォークとスライダーがいい。初球からしっかり投げられる。低めに決めて、三振を奪えるのが大きい」

ドラフト候補の中央学院大・山崎凪が7回3失点、3球団スカウト視察 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

【山﨑選手の紹介】


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177センチ82キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク・ツーシーム

 

 セットから体を捻りオーバースローの角度から一気に振り下ろすフォームから最速147キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。120後半のスライダー、110キロ台のカーブ、130キロ台のフォーク、130キロ台のツーシームを投げ込んでいきます。

 武器は力強い腕の振りから投げ込むストレートと一気に落ちるフォーク。ストレートを中心とした配球で少し落ちるツーシームで引っかけさせ、ストレートを強振してきたバッターをフォークで打ち取っていきます。

 チームでは先発・中継ぎ両面で起用。2年目でまだ社会人以降の実績は少ないものの、球威のある右腕として今後さらなる活躍が期待されます。

 

【指名への課題】

 課題は芯で捉えられ長打を打たれる割合が多いこと。山﨑選手のフォームは段階が少なく腕も見やすいためタイミングを合わせやすく、打者はしっかりとタイミングを合わせて外野深くに飛ばされています。

 また変化球もツーシームとフォークが中心でストレートと似た軌道で球速差もあまりないことからタイミングを取りやすく、少しでも甘く入ってしまうと見逃されず打ち返されています。スライダー・カーブの精度が甘いためボール球になりやすく、カウントを整えようとして投げ込んだツーシームを打ち返されてしまい、2巡目以降は明らかに打者のタイミングが合っています。

 このため現状では見込めても中継ぎ止まりで先発としては厳しいものとなっています。

 

 

【指名順位予想】

 先発としては2巡目以降は合わせられ連打を浴びて崩れてしまうため先発では計算できず、中継ぎとして評価するには縦の変化で緩急があまりないため、平均球速が3~4キロ伸びなければ中継ぎとしても力押しできる出力が足りていません。

 カウントを整えるスライダーも高めに浮いてしまっているため、ボール先行になるとストレートもしくはツーシームに狙い球を絞られしっかりとしたスイングで芯で捉えられているため、洗髪・中継ぎどちらでも即戦力とはみなされず、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。