大阪ガスは4点劣勢から一時は1点差まで追い上げたが、終盤に突き放されリーグ戦は黒星発進となった。今秋ドラフト候補の橋本典之外野手(23)は、本塁打を含む2安打1打点。「最近、バットが振れているので好調だった。でも、自分のパフォーマンスよりも、チームの勝ちにどう貢献するかを考えているので」と浮かない表情だった。
1番右翼で初回に中安打。2―4の4回には「反応でうまく打てた」と右越えソロを放った。1メートル66と小柄な左投げ左打ちの外野手。50メートル走6秒0の俊足とパンチ力のある打撃はOBの阪神・近本を思わせる。出雲高3年夏の甲子園大会で二塁打も放った阪神・村上(当時智弁学園)が12日の巨人戦で7回完全投球したことに驚いた様子だった。近年のドラフトでは1メートル68の小深田(19年楽天1位)、1メートル66の児玉亮涼(22年西武6位)と小兵の好選手を輩出。特に児玉とは昨季に1、2番コンビを組んでおり「プロで活躍しておられて励みになります」とうなずく。結果を残し、偉大な先輩たちに続く道を切り開く。
【橋本選手の紹介】
166センチ71キロ 左投げ左打ち
ポジション:ライト
解禁年:2023年
通算2本塁打、チームでは1年目から起用され3割以上の打率を残し近本2世と称される小柄な外野手。チームでは1・3・5番と様々な打順を任されることが多く、パンチ力のある打撃でしっかりと打ち返していきます。さらに50m6.1秒の俊足をいかし、解禁年である2年目は3盗塁を記録しています。
守備面でも俊足をいかすだけでなく打球方向を予測し一歩目を早くすることで打球に早く回り込むことができており、ランナーに二塁に走らせない堅実な守備を披露しています。
U-23代表にも選ばれており、小柄ながらもパンチ力と攻守走が揃った選手として注目されています。
【指名への課題】
課題はライトとしては失点に影響するレベルの弱肩。ランナー二塁の場面打たれたライト前ヒットに対し前進しながらホームに送球するものの、強めの送球ができる体勢でありながらピッチャーマウンド手前でバウンドしてしまうほど肩が弱く、そのほかの麺でも送球がライトとしては厳しいと判断せざるを得ないほど弱いため、プロ入り後はセンターが出来なければライトに転がれば一気に帰塁される恐れがあります。
足もあるためセンターとして計算したいものの、慶應義塾時代からライトスタメンのためセンターとして起用するには守備が未知数となっており、打撃では2年間しっかりと結果を残しているものの、守備面ではライト向きでない弱肩が課題となっています。
走塁面でも長打多いほうではないため盗塁によりチャンスメイクできる走力が求められますが、本人も走塁面での確実性を課題に挙げており、ライト・レフトとして計算するには単打の多さが課題となっています。
【指名順位予想】
近本選手との大きな違いは守備のポジション。小柄な巧打型となれば足もいかしセンター守備ができることが条件となりますが、橋本選手のポジションはライト。現在のチームでセンタースタメンとなることが多い清水選手はレフトスタメンの試合もありますが、その場合でも他の選手がセンタースタメンとなっているため、橋本選手はセンター守備を披露する機会がありません。
送球が弱いために打撃型ライトとならなければ指名は厳しく、解禁年である2年目で今の打率を残しつつ5本塁打、もしくは盗塁成功数が向上し1番バッターが補強ポイントである球団の指名候補にならなければ指名漏れの可能性が高くなっています。