昨年、日本選手権4強の三菱重工Eastが10日、横浜市内のグラウンドで全体練習を行い、池内瞭馬投手(23=国学院大)、森圭名投手(23=青学大)、津田啓史内野手(20=横浜)はいずれも「プロ入り」を目標に掲げた。池内と森は大卒2年目、津田は高卒3年目で今季はドラフト解禁の年となる。
池内は身長185センチの大型右腕。昨年の日本選手権では2試合に先発し、自己最速タイの148キロを計測するなど4強進出に貢献した。昨秋のドラフト会議後、ヤクルトから1位指名された国学院大の先輩、吉村貢司郎投手(25)から「来年がんばれよ」とエールをもらった。目標でもある先輩の言葉でさらに気合が入った。体重を7キロ増やし、83キロに。「春から投げてプロで活躍できる選手になりたい」とパワーをつけて勝負の1年に臨む。
三菱重工Eastの大型右腕・池内瞭馬ら3選手がプロ入り意欲、ヤクルト1位吉村のエールも糧に - アマ野球 : 日刊スポーツ
【池内選手の紹介】
184センチ80キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ・カットボール
解禁年:2023年
グラブを高く掲げた状態でセットで構え、タメを作ってから重心を落とし、低い角度から一気に投げ込むフォームから最速148キロ、常時145前後のストレートを投げ込む右腕投手。130キロ前後の横のスライダー、100キロ台のカーブ、130キロ台のカットボール、120後半のチェンジアップを投げ込んでいきます。
武器は140中盤ながらコースに投げ込めるコントロールと130キロ台のスライダーとのコンビネーション。セットでも球速・コントロールが落ちないため、ランナーを出してからも粘りの投球で大きく崩れないのも持ち味の一つとなっています。
チームでは主に先発で起用。国学院時代から体重を7キロ増やしパワーアップを図ったことで最速を148キロまで伸ばしています。都市対抗では2試合に登板し9(1/3)イニングを投げ自責点は3点で防御率2.89となっています。ランナーを出しても粘れるピッチャーであり先発候補として期待されます。
【指名への課題】
安定した決め球や球速で抑え込むタイプでなく、複数の煮た軌道の変化球とコースに投げ込めるストレートで芯に当てさせずに打たせて取るタイプです。そのためコントロールが命となるタイプですが、ばらつき始めると抑えられなくなるため、球数が増えてスタミナが落ちる4~5回が鬼門となっています。
このため平均投球イニングは6試合5先発ながら28(1/3)回で平均イニングは5イニング程度と長いイニングはあまり投げられていません。ばらつくとストレート・変化球どちらもばらつき始めるため5回以降をなかなか任せてもらえていません。
コントロールが命の選手であるため調子が悪いと全く投球を組み立てられなくなり、ギアを上げて力を入れて投げ込むもコントロールが悪化し高めに抜ける割合が多くなるため、高めを狙い撃ちされて失点しています。
【指名順位予想】
決め球がなく様々な球種で芯に当てさせない投球が武器のため、調子が悪いと先発として全く計算できません。先発としては長いイニングを投げられておらず、中継ぎとしてはギアを上げるとコントロールが悪化するため短いイニングを全力で投げるといった投球スタイルが出来ず、、先発・中継ぎどちらでも大きく球速が変わらないことから、中継ぎとしては出力不足となっています。
先発・中継ぎどちらでも即戦力としては厳しいため、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。