読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

中継ぎ適性のあるパワー右腕 茨城アストロプラネッツ 土生 翔太選手 独立リーグ右腕投手

 

首都大学野球の桜美林大が、勝ち点なしで最終カードを迎えていた明学大に1―0で連勝。勝ち点を1として1部残留を決めた。プロ志望届を提出した右腕・土生が8回から救援登板。最速151キロをマークするなど3三振を奪い、2回無失点で試合を締めた。
 1メートル81、91キロの右腕は「自分が締めるんだと思い、気合が入りました」と胸を張った。20日にドラフト会議が迫るが「やることはやった。指名していただける球団があればうれしい」と話した。

桜美林大 1部残留決めた!土生 2回無失点締め― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

【土生選手の紹介】


www.youtube.com

181センチ92キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ・フォーム・ツーシーム

 経歴:横浜ー桜美林大ー茨城AP

解禁年:2023年

 

 セットからあまり足を上げ切ったところでしっかりタメを作り、オーバースローよりも低い角度から振り抜くフォームから最速154キロ、常時140中盤から後半のストレートを投げ込む右腕投手。130キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、

 武器は平均140後半を記録するストレート。角度をもって右打者のインコースに投げ込めるコントロールがあり、インを意識させ外に投げるスライダー、左打者には外に落ちるチェンジアップで打ち取っていきます。

 チームでは主に先発で起用。投手が薄いチーム事情から先発として起用されることが多く、3勝7敗とあまり結果を残せていません。しかし巨人3軍戦では3試合を投げ、うち2試合では中継ぎとして登板すると、力強いストレートとスライダーのコンビネーションで3イニングを8奪三振と高い奪三振能力を見せており、パワータイプ中継ぎとして期待されています。

 

【指名への課題】

 課題は先発と中継ぎで明らかに異なる投球内容。土生選手は140後半のストレートを主体にスライダーとチェンジで押していきますが、ストレートに比べると精度・コントロールともにばらつきがあり、決め球としては精度に欠けています。

 そのため馬力を抑える必要があり、先発時は無失点で終えた試合は1試合しかありません。特に四死球数が目に見えて増えており、球威が落ちることでボールを見やすくなるため、四球でランナーがたまり先発で馬力をセーブ+クイックでさらに球威が落ちたところを打たれています。

 一方で中継ぎ時は変化球が130キロ台になるためある程度ばらけても打者が手を出しており、中継ぎ時もコントロールは大きく変わりませんが、球威で空振りを奪えていることから抑えられています。

 

 

【指名順位予想】

 先発としては計算できないため、現状では中継ぎ候補となります。公式戦中は先発ながら、スカウトが視察する試合では適性のある中継ぎとして登板するなど、球団も中継ぎ適性があるとみています。

 しかし中継ぎとしてみるにも変化球の精度にばらつきがみられることから安定してストライクが取れておらず、プロ相手では140後半のストレート押しでは簡単に打たれてしまうため、今後は2つ以上安定して投げられる変化球のコントロール改善が鍵となります。現状では育成3~5位候補。大学ではあまり登板しておらず独立リーグ1年目が本格稼働であるため、ある程度伸びしろを評価しての順位となります。