今回は育成４～５位と指名振り返りとなります。
- 【育成4位指名候補①】日本ウェルネス宮城 大内 誠弥選手 高卒右腕投手
- 【育成４位指名候補②】山梨学院 徳弘 太陽選手 高卒右外野手
- 【育成５位指名候補①】高松商 大室 亮満選手 高卒左腕投手
- 【育成５位指名候補②】函館大有斗 川下 将勲選手 高卒左腕投手
- 【なぜこのような指名となったのか】
【育成4位指名候補①】日本ウェルネス宮城 大内 誠弥選手 高卒右腕投手
最速１４４キロ、１９１センチの長身が魅力の右腕投手。実績が少ないものの多くのスカウトがストレートの威力と素材の良さを評価しています。水野スカウト部長もコメントを残しており、伸びしろを期待しての獲得となります。
【育成４位指名候補②】山梨学院 徳弘 太陽選手 高卒右外野手
選抜で優勝した山梨学院で1番として起用される右打ち外野手。185センチ90キロの恵体と遠投１１０ｍにスクワットで170キロを持ち上げる高い身体能力が武器。パワーも魅力の一つですが、まだ打撃技術が追いついておらず、春にようやく変化球にも追いつけるようになったと語っており、選抜でも23打数6安打とあまり目立つ成績は残せていません。
しかし水野スカウト部長が気になる選手として名前を挙げており、現在の巨人は身体能力型外野手が少ないため、素材重視の獲得となります。
【育成５位指名候補①】高松商 大室 亮満選手 高卒左腕投手
最速１３８キロ、角度あるストレートとカーブで緩急を武器とし、チームでは先発を務める左腕投手。選抜では東邦戦で登板し３回までは手玉に取っていましたが、４回から連打で打ち込まれ９回６失点と不本意な結果に終わりました。
水野スカウト部長が体ができてきたらおもしろいと素材型として評価しており、将来的な左腕投手の充実化を図るための獲得となります。
【育成５位指名候補②】函館大有斗 川下 将勲選手 高卒左腕投手
最速１４２キロ、伸びしろが期待される細身の長身左腕。癖がなく角度があるストレートが魅力ですが上半身・下半身共に非常に細く、伸びしろを期待しての獲得。左腕投手の強化は今の巨人にとって必須の課題であり、２１年にボディビルダーの鈴木雅氏と契約してから体づくりにも力を入れています。プロ志望届を提出しており、体を作れば伸びしろがある選手であるため、指名対象としています。
【なぜこのような指名となったのか】
先発・中継ぎともに崩壊しており、支配下のみならず育成でも投手の底上げは必須。育成１位では去年の松井颯選手のような早期の支配下が望める選手を指名し、下位では細身の素材型左腕を中心に指名しています。これは去年の吉村・森本選手のように球速を伸ばしている高卒育成選手の結果を踏まえ、去年と同様に下位では伸びしろを評価し不足している左腕を中心としています。
一方で野手ですが、内野手については岡本大・相沢・中野・北村・ティマ選手と若く順調に成績を伸ばしている育成選手がおり、育成での戦力外候補は少ないと判断。２軍内野手は１軍定着できていない中堅が多く若い育成内野手に切り替えたいところですが、２軍は育成選手の出場数に制限があるため、数をとっても出場機会を与えられません。このため育成では内野手は対象にいれていません。
それに比べ外野手はデラクルーズ選手が手首を故障。故障の仕方から長期離脱も疑われる故障です。また三塚選手も７月に左膝後十字靭帯損傷および左膝内側半月板損傷で手術を受けており、復帰期間は未定とこちらも長期リハビリの可能性が高い選手。このため長期離脱の可能性がある選手が２名。動ける育成外野手が鈴木大和・大城元・笹原・保科選手の４名のみと少なく、内野手が渋滞しているため相沢選手や捕手の大津・萩原選手が外野スタメンで出る場合もあり、外野手は内野手に比べ打撃へのハードルが高いにもかかわらずまだ期待できる選手がいないため、底上げを目的に外野手をいくつか挙げています。
